幼女エルフの自由旅

信用と経験

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「とりあえず小さくて軽いのを見繕ってきたけど、持ってみな」

店内の商品を見て回っていると、ご婦人が何やら大量の武器を持って帰って来た
カウンターに並べられた武器を1つ手に取ってみるが……

「違う見たいだね、コイツはどうだい？」

次々と手渡される武器は振るう事もせずに、本当にただ持っただけだ
長年扱ってきた筈の弓でさえしっくり来ずに、とうとう最期の1つになってしまった
それは一見すると筒のような物だ
全くもってどんな武器であるのかが分からないのだが……

「あ……」
「そいつで決まりだね、やっと魔石選びに入れるよ」

なんとなくしっくりくる、という曖昧な表現にはなるが、見繕ってもらった物の中から出会えたのはラッキーだったのだろうか
次にご婦人が取り出したのは魔法陣の組み込まれた洋紙だった

「これは？」
「陣に魔力を注ぎな」
　
暗に注げば分かる、と言われてしまったようなのでとりあえず注いでみる事にした
陣をなぞるように魔力を注いで行けば、ご婦人が「ほぅ」と感心した声を上げたのを心の中で僅かにドヤる

「……出たね」

ご婦人の呟きと共に洋紙には魔法陣が消えて文字が浮かぶ

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水 89
土 43
風 56
火 32
聖 0
空間 0
精霊 829
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……どういう数値？