幼女エルフの自由旅

たまち。

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信用と経験

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「冒険者にしか無いとかってあるんですか?」

商人ギルドに所属する事で店の信用度も上がり、市場などの路面店を出せる許可が下りるという特権がある
職人ギルドは他者の納めたレシピを観覧出来、自分の納めたレシピが閲覧される事に報酬が出るという特権がある
どちらも成り行きで登録したけれど、冒険者ギルドについては前世の影響もあるのか面倒事しか運んで来ない気がして乗り気がしないんだよね
それに採取したものは商品として売り出そうと思っているので依頼を熟せる気がしないのもある
 
「特権ねぇ……商人の特権と被るのよね」

顔をあげたライヤさんは防具の手入れが終わったようで、革鎧を部屋の中心に広げ出した
後で聞いたのだけれど日光の当たりにくい風通しの良い場所で保管するのが大切らしい
経験のある冒険者は革鎧を定期的に休める為に数着所持しているのだとか

「深刻な顔してどうしたの?」

今度はノックもせずに入ってきたセンジュさん
勿論センジュさんの後ろには馬鹿ガンもいる

「冒険者だけに存在する特権を考えているのよ、センジュは思いつく?」
「ランクを上げれば爵位を貰えるよ、この町の領主もそうじゃなかった?まぁ領まで貰えるのは元貴族ぐらいだけどね」

へぇ、貴族の三男坊以下が爵位と領を望む場合は冒険者になるのが近道なのか
けれど私にとってその特権に魅力はない

「強くなれるぞ!いろんな奴と戦えるしな!」

はい却下
わざわざ冒険者にならなくても森を歩けば戦いは起きるのだ
この世界で強さを求めたらきりが無い、そこそこ強い程度でいい
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