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信用と経験
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白は平民に許された色であり、緑は貴族の持たない色……ギルドマスター曰く多分小鬼の色だかららしい
そして金銀銅は王族の色であるから讃えているという意味で問題ないのだとか
因みに身体の毛色にイチャモンつける貴族はいないらしい
「ではそろそろ行こうかねぇ、アンタも蝋を使うんなら帰りな」
「はは、そうしたいが帰る前にやらねぇといけねぇ事が山積みなんでな」
薄暗くなってしまった部屋でギルドマスターが蝋燭に向かったのを見てアマリさんが立ち上がる
アマリさんの言葉に苦笑いを零しつつも灯された火の光源が届く範囲はそれ程広くはないようだ
エルフ族特有なのかは分からないけれど私は夜目が効くのでそれ程暗いとは感じなかったが炎の光は眩しく思えた
……蝋はそれなりに高価な物であるらしいというプチ情報を手に入れた
色屋って出費でかそうだなぁ
「それじゃあアタシは行くよ」
「はい、今日はありがとうございました」
宿にたどり着いてやっと地面に下ろして貰った私
エルフにとって赤子同然とはいえ、5歳児並みの大きさの子供をずっと抱き上げていたアマリさんの腰を心配すべきだろうが、地面が恋しかった私は笑顔でお礼を言う
「あぁ、忘れるところだった……コレを読んでおきな」
「これは?」
「アンタのこれからの生活に必要な物だよ、職人のレシピってのは魔法陣に魔力を込めれば読めるからね」
アマリさんに手渡されたのは私の掌ほどの大きさの一枚の洋紙だった
そして金銀銅は王族の色であるから讃えているという意味で問題ないのだとか
因みに身体の毛色にイチャモンつける貴族はいないらしい
「ではそろそろ行こうかねぇ、アンタも蝋を使うんなら帰りな」
「はは、そうしたいが帰る前にやらねぇといけねぇ事が山積みなんでな」
薄暗くなってしまった部屋でギルドマスターが蝋燭に向かったのを見てアマリさんが立ち上がる
アマリさんの言葉に苦笑いを零しつつも灯された火の光源が届く範囲はそれ程広くはないようだ
エルフ族特有なのかは分からないけれど私は夜目が効くのでそれ程暗いとは感じなかったが炎の光は眩しく思えた
……蝋はそれなりに高価な物であるらしいというプチ情報を手に入れた
色屋って出費でかそうだなぁ
「それじゃあアタシは行くよ」
「はい、今日はありがとうございました」
宿にたどり着いてやっと地面に下ろして貰った私
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「あぁ、忘れるところだった……コレを読んでおきな」
「これは?」
「アンタのこれからの生活に必要な物だよ、職人のレシピってのは魔法陣に魔力を込めれば読めるからね」
アマリさんに手渡されたのは私の掌ほどの大きさの一枚の洋紙だった
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