幼女エルフの自由旅

たまち。

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命名、そして真実

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熱せられた石が熱くないなんて言わないよね?
あれは誰が触っても熱いという筈だ
 
「水魔法を使ったのは……何か考えがあっての事なんだろぅ?」
「石が熱を発していたので消火しようと……」
 
何か考えがと言われても火出す前に消化しようという考えの他には何もない
未だに火が上がる気配は無いがグラグラと周囲に熱気を撒き散らす石に警戒しながらアマリさんに尋ねる
 
「熱……多分あんたが言ってんのはだね」
 
は?
 
「この石は触れた者の魔力を吸って特殊な魔素に変えて出す石なんだよ……あんたが熱いと感じたのは恐らく急激に魔力を手から吸われたからそう錯覚したんだね」
 
つまり何?
石が熱くなったんじゃ無くて私の勘違い?
 
「とは言え、石が吸うのは1/3の魔力の筈だよ?あんたどんだけの魔力を持ってんだい」
 
存じ上げません……
困った顔をしていたのだろう、私を見てアマリさんが頭を抱え出してしまった
 
「まぁいい、それが魔素を吸う石だってのは理解したかい?」
「はい」
「だったら今まで握ってきた石を見てみな」
「……どうなってんの?」
 
色が変わる石というだけでも驚いたのに、私の目に移ったのは先程握ってきた石が発光してる光景
それも、色の変わった石だけじゃ無い
何の反応も示さなかった光、闇、聖、空間の石も合わせて8個全てがLEDでも埋め込んだように綺麗に光り輝いている
 
「この石には精霊が宿ってるんだ、そっちの魔素石から出される魔素に反応して光ったら、その適性の精霊に好まれやすいって意味を持つんだ」
 
どうやら埋め込まれてるのはLEDではなく精霊だったようだ
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