幼女エルフの自由旅

たまち。

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獣人国オルサの町

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「月亭へようこそ、何泊泊まります?」
「取り敢えず1部屋を3日でお願いします」
 
やはり、あの3択ならば月亭しか考えられないだろう……
 
「食事は昼と夜どっちもつけますか?」
 
アライグマだろうか、宿のフロント係は気だるげにドノアさんに質問している
 
「どちらもお願いします」
「えーっと、1泊30シルだから1部屋3泊で90シルで一食5シルで……30シル、2人で60シルと90シルで全部で150シルです」
「僕は泊まらないので1人分の120シルでお願いします」
 
眉間に皺を寄せて考えるので牙を剥いたような顔で計算を終えたフロント係に銀貨2枚と銅貨20枚を懐から取り出すドノアさん
私を片腕に抱えながらなのに器用なものである
 
「……後で追加も出来るんで、欲しかったら声かけて」
 
お金を受け取ったフロント係は日本の技術では粗末と呼ぶであろう鍵をカウンターに取り出した
 
「2階の左奥の3番の部屋だから、外出るときは鍵預けて」
「ではこれから出るので鍵はまたでお願いします」
 
ドノアさんの言葉に頷いて鍵を仕舞ったフロント係のアライグマ
 
「食事は昼の鐘と日没の鐘の時に部屋に運ぶから、いなくても金は返さないけどいい?」
「分かりました、ではまた」
 
結局全てドノアさんに手続きしてもらったけれど、金がかからなかったのでラッキー、と思っておこう
そもそもこの町にいる間は負担してくれるらしいしね
 
「では教会に行きましょうか」
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