幼女エルフの自由旅

たまち。

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獣人国オルサの町

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「商人ギルドにも階級があるんですね」
「はい、緑ランクは旅商人向けの物ですけど……」

商人になるにはまずは2つのランクが初級になるらしい
石ランクは吟遊詩人や旅芸者の様に物ではなく情報を売る者がなるらしい
緑ランクの旅商人などの物を売る者のランクだ
私は勿論緑ランクである
緑ランクを選ぶのは冒険者を引退した者や、商人ギルドに登録していなかった見習いが店を持つまでの力をつけるためとして登録するらしいのだ
その2つのランクの上には銅、銀、金と続くのだけれど全て自分の店を持てるランクである
銅ランクは1店舗で、銀ランクは数店舗、金ランクになると幾つかの国に数店舗持つ大商人になる
商人ギルドに所属していない者もいるらしいが、情報やルールを重んじる商人という職業は一人の力だけで生きていくには厳しい
勿論生まれ育った町で細々と商売をするならばギルドに所属する必要もないだろう
しかし、ギルドに所属をしていれば市場の参加も可能であるし、信用性も違うらしい
商人ギルドに所属しているにも関わらず、悪さをした者はギルドカードを剥奪されると言うのだから納得できる話だ
「珍しいな!ドノアがここに用事とは……その子は迷子か?」

やっと目的の冒険者ギルドに入るとドノアさんが声を掛けられた

「恩人の姪御様ですよ、この子が持ち物を課金したいそうなのですがスーガに案内をお願いしても?」
「いいぜ!案内ったって直ぐソコの買い取りコーナーが見えるだろうがな!」
「荒くれ者達の相手はこの子と共にでは難しいのでお願いしますよ」
「俺も荒れくれ者の一員なんだがなぁ!」

ガハハと豪快に笑う革鎧を着た熊に案内されたのはカウンターのある一角だった
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