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始まりの森
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7日経っても帰らない叔父に不安を覚えながらも拠点を去り、動物の古巣を見つけて潜り込み、出入口を不自然に見えないように塞いで息を潜めて警戒していた
そんな時に流れ込んできた前世の記憶
当たり前だけれどもぶっ倒れた
記憶と言う名の豪速球を脳内に投げ込まれた感覚だ
エルフの少女として生きてきた記憶と人間として生きていた記憶が衝撃と共に散らばり再びかき集められたようで、時系列としては変な感じである
くらりとする頭と体の熱を何とかしようと塞いでいた出入口を崩す
「頭痛ッ……、ぅわぁ……朝だ……」
夜になろうとしている頃に見つけた古巣だがいつの間にやら朝になっていたようだ
強制的だが眠れたのならばある意味よかったのだろうか
緊張と疲労を残したままでいれば幾ら外が明るくても森の中では命取り
外に出た私は周囲をくまなく観察する
すると何かの生物が行動した痕跡を発見
「これは青狐?」
珍しい魔物の糞が獣道に落ちているのを見つけて溜息をつきたくなる
青狐は言葉通り青い狐である
他にも青鉱熊と呼ばれる青い宝石を背中に背負った熊の魔物が現れれば今年の冬が寒くなるのは確定だろう
空気鳥という鳥の魔物がでれば乾燥が続いて山火事の恐れがある
森に住むエルフだからこそ森の魔物には敏感だ
だからこそ叔父に様々なことを今世での私の兄にあたる少年と教わってきた
そしてこの3年間1対1で教わってきたのだ
そんな時に流れ込んできた前世の記憶
当たり前だけれどもぶっ倒れた
記憶と言う名の豪速球を脳内に投げ込まれた感覚だ
エルフの少女として生きてきた記憶と人間として生きていた記憶が衝撃と共に散らばり再びかき集められたようで、時系列としては変な感じである
くらりとする頭と体の熱を何とかしようと塞いでいた出入口を崩す
「頭痛ッ……、ぅわぁ……朝だ……」
夜になろうとしている頃に見つけた古巣だがいつの間にやら朝になっていたようだ
強制的だが眠れたのならばある意味よかったのだろうか
緊張と疲労を残したままでいれば幾ら外が明るくても森の中では命取り
外に出た私は周囲をくまなく観察する
すると何かの生物が行動した痕跡を発見
「これは青狐?」
珍しい魔物の糞が獣道に落ちているのを見つけて溜息をつきたくなる
青狐は言葉通り青い狐である
他にも青鉱熊と呼ばれる青い宝石を背中に背負った熊の魔物が現れれば今年の冬が寒くなるのは確定だろう
空気鳥という鳥の魔物がでれば乾燥が続いて山火事の恐れがある
森に住むエルフだからこそ森の魔物には敏感だ
だからこそ叔父に様々なことを今世での私の兄にあたる少年と教わってきた
そしてこの3年間1対1で教わってきたのだ
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