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第17話 筆者は『洋画は必ず吹替え版で観る派』です
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俺様エディはビッグでダンディなナイスガイなんだが、1つだけ弱点があるんだ。
それは極度の方向音痴で、すぐ仲間とはぐれちまうことなのさ……。
そういうことでいつもは船の中で寂しく留守番なんだが、今日は珍しく全員揃っているというので仲間たちの様子を見に行こうと思う。
船内を適当にブラついていると……見つけたぜ。サクラとハカセだ。
「よう、ブラザー。ご機嫌はいかがかな?」
「機嫌?いいはずないでしょ!謹慎中なんだから。というか、いつからあんたとブラザーになったのよ?」
おおう、いきなり毒舌全開だな。さすがサクラだぜ。
だが、こうなることは既に織り込み済みなのさ。
「まあそう言うなって、ストレスが溜まったときは吐き出すのが一番なのさ。つまり、その役を俺様が買って出たという訳さ」
「いきなり何なの?あんたと話すくらいなら、窓でも見てる方が楽しいわ……」
「はは、笑えないジョークだぜ……」
「ジョークじゃないから、あっち行ってくれない?あんた長生きしないわよ」
おっと、どうやら会話の地雷原を歩いていたようだぜ。
カトーは毎日こんな会話をしているのか?だとしたら、相当の鋼メンタルだな。
「サクラ……そこまで言わなくてもいいじゃない?そうだ、エディにも意見を聞いてみようよ」
さすがはハカセだ。俺様に意見を聞こうとはお目が高い。
「お安い御用さ。一体それはなんだい?」
ハカセが何かの本を持っていたので聞いてみた。
地球の本みたいなので、どうせイチローの仕業だろうがな。
「これはイチローが買ってきた地球の本なんだけど、催眠術っていう人を言いなりにさせる術のかけ方が書いてあるらしいの」
「さすがイチローだな。くだらない本を買わせたら右に出る者はいないだろうな……」
「そうなのよ……明らかに胡散臭いんだけど、サクラが気になるって言うからちょっと読んでたの」
「そうだな、さすがにこれは酷すぎじゃないか。非科学的にもほどがあるぜ」
「エディもそう思うわよね。サクラはちょっと信じてるみたいだけど」
「そこまで言うのなら、試しにかけてみたらいいんじゃない?ハカセはかからない自信があるのよね?」
「もちろんよ。じゃあエディ、私に何かかけてみて!例えばサクラになるとか」
なんてバカバカしいんだ……と思いつつも本をめくる。
やり方は簡単なので振り子を作ってハカセの前で振る。
「ハカセ……あなたはだんだん眠くなる……」
半分ふざけながら術をかけたのだが、ハカセの目がだんだんと閉じていく……。
え?まさか聞いてるのか?
「目が醒めたらサクラになっている……」
パンと手を叩くとハカセが目を覚ました。
「あなたは誰ですか?」
ハカセに尋ねる。
「サクラに決まってるでしょ。脳みそまで迷子になってんじゃないの?」(注:ハカセ)
え?今なんて?
気のせいか、目つきもすごく怖くなってるし……まさか本気でかかってしまったとか?
「あなたの任務はなんですか?」
再びハカセに尋ねる。
「戦闘担当に決まってるだろうが!あまたの戦いをこの拳でくぐり抜けてきたのを忘れたのかよ?」(注:ハカセ)
「ほら、ちゃんとかかるじゃない!非科学的だかなんだか知らないけどさ、なんでも否定するのはよくないぜ」
サクラが勝ち誇った態度で俺様を見下している。
「どうやら今回は俺様の完敗のようだぜ……サクラ……お前の勝ちだ」
「勝ちなのは嬉しいんだけどさ、なんかハカセの毒舌すごくない?私、あんなじゃないと思うんだけど……」
「いつもあんな感じだぞ。まあ確かに若干酷い気もするけどな……」
「これってさ、ハカセが思っている私のイメージなんだろ?客観的に見るとすごく嫌だな……」
「サクラ……さっき俺様と会ってからの発言を全部思い出してみるんだ。自分で思っているよりすごいからな」
「分かった……もういい……ハカセを元に戻してあげて……」
そうだな……これは早く戻した方がよさそうだ。
「分かった、すぐ戻そう。戻す方法は……えっと……?」
「おい、まさかと思うが……戻す方法が書かれていないとかじゃないだろうな!」
「御名答だ。そのまさかだぜ」
「なにが御名答だ!いいから戻せよ!答えはハイかイエスのどちらかだ」
なんてこった……まさかの事態だ。
このままでは毒舌女が2人になっちまう。それだけは避けなければならない。
そのとき、事の元凶が姿を現した。
そう、イチローだ。
「お、3人で何してるの?」
「イ、イチロー!お前が買ってきた催眠術の本でハカセが私になっちまった……なんとかしてくれ!」
「え?ハカセがサクラ氏に?」
「イチローか、なんかむしゃくしゃしてきたから一発殴らせろ!」(注:ハカセ)
「うわ、本当にサクラ氏になってる……すごい再現度じゃないか……」
「イチロー、お前本当にぶっとばすよ?」(注:サクラ)
イチローにこれまでの経緯を説明した。
やはりイチローも戻す方法を知らないらしい……。
「しかし、まさか本当にやっちゃうとは……そうだ!いい方法を思いついたぞ!」
「ほう、それは一体どんな方法なんだ?」
「ハカセにもう一度催眠術をかけるんだ。『ハカセになれ』ってね!」
「そいつは名案だ。早速やってみるとしよう」
さっきハカセにやったように、振り子を動かして催眠術をかける。
「目が醒めたらハカセになる……」
手をパンと叩いたが、今度は効いた様子が無い。
二度は掛かりにくいのだろうか……。
「ねえイチロー、目の前のサクラはどうして小さくなってるの?」(注:サクラ)
え?まさか……まさかだよな……嘘だと言ってくれ!
「エディ……ハカセにする催眠術だけどさ……サクラ氏にかかっちゃってるよな?」
「ちょっと待ってくれ……今言い訳を考えているんだ……」
「じゃあ、俺が教える。どうやら【最悪の状況】になったよ……」
やっぱりそうか……。
ハカセがサクラに……、サクラがハカセに……。
よく考えてみると、ハカセとサクラは何もかも正反対の存在だ。だから仲がいいのかもしれない。
イチローとカトーが入れ替わったのなら、それほど大きな問題は無いだろうが……。
これは本当にとんでもないことになったのかもしれない……。
それは極度の方向音痴で、すぐ仲間とはぐれちまうことなのさ……。
そういうことでいつもは船の中で寂しく留守番なんだが、今日は珍しく全員揃っているというので仲間たちの様子を見に行こうと思う。
船内を適当にブラついていると……見つけたぜ。サクラとハカセだ。
「よう、ブラザー。ご機嫌はいかがかな?」
「機嫌?いいはずないでしょ!謹慎中なんだから。というか、いつからあんたとブラザーになったのよ?」
おおう、いきなり毒舌全開だな。さすがサクラだぜ。
だが、こうなることは既に織り込み済みなのさ。
「まあそう言うなって、ストレスが溜まったときは吐き出すのが一番なのさ。つまり、その役を俺様が買って出たという訳さ」
「いきなり何なの?あんたと話すくらいなら、窓でも見てる方が楽しいわ……」
「はは、笑えないジョークだぜ……」
「ジョークじゃないから、あっち行ってくれない?あんた長生きしないわよ」
おっと、どうやら会話の地雷原を歩いていたようだぜ。
カトーは毎日こんな会話をしているのか?だとしたら、相当の鋼メンタルだな。
「サクラ……そこまで言わなくてもいいじゃない?そうだ、エディにも意見を聞いてみようよ」
さすがはハカセだ。俺様に意見を聞こうとはお目が高い。
「お安い御用さ。一体それはなんだい?」
ハカセが何かの本を持っていたので聞いてみた。
地球の本みたいなので、どうせイチローの仕業だろうがな。
「これはイチローが買ってきた地球の本なんだけど、催眠術っていう人を言いなりにさせる術のかけ方が書いてあるらしいの」
「さすがイチローだな。くだらない本を買わせたら右に出る者はいないだろうな……」
「そうなのよ……明らかに胡散臭いんだけど、サクラが気になるって言うからちょっと読んでたの」
「そうだな、さすがにこれは酷すぎじゃないか。非科学的にもほどがあるぜ」
「エディもそう思うわよね。サクラはちょっと信じてるみたいだけど」
「そこまで言うのなら、試しにかけてみたらいいんじゃない?ハカセはかからない自信があるのよね?」
「もちろんよ。じゃあエディ、私に何かかけてみて!例えばサクラになるとか」
なんてバカバカしいんだ……と思いつつも本をめくる。
やり方は簡単なので振り子を作ってハカセの前で振る。
「ハカセ……あなたはだんだん眠くなる……」
半分ふざけながら術をかけたのだが、ハカセの目がだんだんと閉じていく……。
え?まさか聞いてるのか?
「目が醒めたらサクラになっている……」
パンと手を叩くとハカセが目を覚ました。
「あなたは誰ですか?」
ハカセに尋ねる。
「サクラに決まってるでしょ。脳みそまで迷子になってんじゃないの?」(注:ハカセ)
え?今なんて?
気のせいか、目つきもすごく怖くなってるし……まさか本気でかかってしまったとか?
「あなたの任務はなんですか?」
再びハカセに尋ねる。
「戦闘担当に決まってるだろうが!あまたの戦いをこの拳でくぐり抜けてきたのを忘れたのかよ?」(注:ハカセ)
「ほら、ちゃんとかかるじゃない!非科学的だかなんだか知らないけどさ、なんでも否定するのはよくないぜ」
サクラが勝ち誇った態度で俺様を見下している。
「どうやら今回は俺様の完敗のようだぜ……サクラ……お前の勝ちだ」
「勝ちなのは嬉しいんだけどさ、なんかハカセの毒舌すごくない?私、あんなじゃないと思うんだけど……」
「いつもあんな感じだぞ。まあ確かに若干酷い気もするけどな……」
「これってさ、ハカセが思っている私のイメージなんだろ?客観的に見るとすごく嫌だな……」
「サクラ……さっき俺様と会ってからの発言を全部思い出してみるんだ。自分で思っているよりすごいからな」
「分かった……もういい……ハカセを元に戻してあげて……」
そうだな……これは早く戻した方がよさそうだ。
「分かった、すぐ戻そう。戻す方法は……えっと……?」
「おい、まさかと思うが……戻す方法が書かれていないとかじゃないだろうな!」
「御名答だ。そのまさかだぜ」
「なにが御名答だ!いいから戻せよ!答えはハイかイエスのどちらかだ」
なんてこった……まさかの事態だ。
このままでは毒舌女が2人になっちまう。それだけは避けなければならない。
そのとき、事の元凶が姿を現した。
そう、イチローだ。
「お、3人で何してるの?」
「イ、イチロー!お前が買ってきた催眠術の本でハカセが私になっちまった……なんとかしてくれ!」
「え?ハカセがサクラ氏に?」
「イチローか、なんかむしゃくしゃしてきたから一発殴らせろ!」(注:ハカセ)
「うわ、本当にサクラ氏になってる……すごい再現度じゃないか……」
「イチロー、お前本当にぶっとばすよ?」(注:サクラ)
イチローにこれまでの経緯を説明した。
やはりイチローも戻す方法を知らないらしい……。
「しかし、まさか本当にやっちゃうとは……そうだ!いい方法を思いついたぞ!」
「ほう、それは一体どんな方法なんだ?」
「ハカセにもう一度催眠術をかけるんだ。『ハカセになれ』ってね!」
「そいつは名案だ。早速やってみるとしよう」
さっきハカセにやったように、振り子を動かして催眠術をかける。
「目が醒めたらハカセになる……」
手をパンと叩いたが、今度は効いた様子が無い。
二度は掛かりにくいのだろうか……。
「ねえイチロー、目の前のサクラはどうして小さくなってるの?」(注:サクラ)
え?まさか……まさかだよな……嘘だと言ってくれ!
「エディ……ハカセにする催眠術だけどさ……サクラ氏にかかっちゃってるよな?」
「ちょっと待ってくれ……今言い訳を考えているんだ……」
「じゃあ、俺が教える。どうやら【最悪の状況】になったよ……」
やっぱりそうか……。
ハカセがサクラに……、サクラがハカセに……。
よく考えてみると、ハカセとサクラは何もかも正反対の存在だ。だから仲がいいのかもしれない。
イチローとカトーが入れ替わったのなら、それほど大きな問題は無いだろうが……。
これは本当にとんでもないことになったのかもしれない……。
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