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第一の世界
水中の呼吸と青いドレス
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ーーーーーは?
最初の感想はひらがな1文字。
それから次に考えたのが
息!空気!水圧!
だった。
そう。
訳がわからない。
何故なら私がいたのはおそらく海底だったから。
「なんでよ・・・」
思わず呟いた。
いや、呟けてしまった。ここ海底なのに!
がっつり魚も泳いでる上に目の前にあるのは確実に水だ。
えぇーー
私人間じゃなくなったのかな
そう思って自分の身体を見下ろす。
Aラインでキラキラと沢山の宝石がついた真っ青なドレス。
思い出すのはここに来る前までのこと。
「おめでとう凛花!」
そう言って真っ赤な薔薇の豪華な花束をわざとらしく恭しいポーズで渡してきながら笑うのはパリッとしたチャコールグレーのスーツに身を包み、手入れのされた高級そうな革靴を履いている黒髪の美丈夫。
背が高く程よく鍛えられた身体はとても40代には見えない。
「パパ!」
そう。私の父だ。しかも自慢の父だ。
20代前半でお菓子の会社を立ち上げ、一代で国内外問わず有名な会社にまで登りつめた。
独身でやり手。そして顔がいい。
周りの女性達が放っておくはずもなく、未婚の時はかなり多くの女性からのアプローチを受けたそうだ。
しかしそんな父が選んだのは一般家庭の女性。当然周りからの反対も多く、色々大変だったらしいが父は「色々あったねー」と家でしか見せないへらへらとした顔で笑うだけだったので、私も詳しくは知らない。
「おめでとう。綺麗よ凛花」
そっと微笑むクリーム色のドレスを身に纏った、色素の薄い茶色の瞳と髪を持つ少し背が低めの女性。
「ママ!」
そう。例の母だ。勿論自慢だ。
一般家庭からこんなお金持ちに嫁いで、さぞ大変だったな事もあっただろうに母はいつも笑っていた。
父は一代で会社を立ち上げたとは言っても、元々お金持ちの部類に入る家の出だ。
きっと価値観等色々違ったに違いない。
……たぶん。
両親と軽い会話を済ませると祖父母や友人がお祝いの言葉を伝えに来てくれた。
私があまり派手なパーティなどを好まないので今日のパーティは本当に仲のいい友達や近い親戚だけだ。
なので場所も我が家のリビング。みんなの服装もイメージで言うと結婚式の二次会の様な物だ。
立場上、父はよくいろんなパーティ等に出席するが私の家の方針は『できるだけ一般家庭の様に育てる』らしいので、家はそこそこ大きくても食事は母が作るし、マスコミなどにも私の事は取り上げないよう伝えてある。
なので実を言うとこんなに豪華なドレスを着たのは生まれて初めてだ。
二十歳という節目なのだからという事で作ってもらった。
ーーーああ。しあわせだな
そんな事を思いながらふと窓ガラスに映る自分の姿を見た。
真っ白な肌に真っ白な髪。
色素が限りなく薄いシルバーカラーの瞳。
アルビノ。私が20年間付き合ってきたものだ。
目も正直よくない。
見た目は華やかでいいという人もいるがそうではない。
まず強い日差しの元に出ると火傷をしたように痛いので強い日差しの元に出る時は完全防備だ。
目もサングラスなどで守る。
何より、私のせいで私を産んだ母が陰口を言われるのが辛かった。
生まれた時から髪が真っ白だったので
父方の遠い親戚から何やら言われたらしい。
そういう背景もあり、我が家はあまりそう言った華やかな人達とは関わらない。
私だって、こんな私を愛し育ててくれた両親の事を悪く言う人達なんて真っ平御免だ。
そんな事を考えながら何か食べようかと思ってテーブルを見る。
ローストビーフに手を伸ばそうとした時、何か手元で細長い物が光った様に見えた。
ーー蜘蛛の糸かな?
でもこんな大胆な糸の張り方は流石にないかな。
ありえないなと1人で笑っていると友人の1人が後ろから抱きついてきた
「何1人でにやにやしてるの残念美少女さん」
小さい頃からあまり頻繁に外には出なかった私の特技は妄想。
そこから友人達の間で私のあだ名は残念美少女だ。
「うるさい。妄想は世界を救うのよ。私の」
胸を張って言えばゲラゲラと笑いながら
「そろそろ少女とは言えない年齢だから。まずそこをつっこめよ」
とお腹を抱えている。
確かに。
でも言いだしたの私じゃないし。
そもそもやめろと言ってもやめないのはみんなだ。なので放っておくことにする。
楽しかったパーティはあっという間に終わりを告げ、みんなにお礼を言ってお風呂に入る準備をする。
ーー脱いじゃう前にもう一度鏡でドレスを見ておこう。勿体ないけどもう多分着る機会ないし
そう思い自分の部屋に向かう。
部屋のドアを開ける直前手に静電気が走る
ーーこの服静電気起きやすそうだもんね
そう思って部屋に入ると何か違和感があった。確かに私の部屋だ。5歳の時に買ってもらった周りからは気持ち悪いと言われる細長いクマのぬいぐるみも、妄想しながら何度も寝落ちをした勉強机も、何度も枯れそうになりながら一生懸命育てたローズマリーもみんなある。ついでに私の妄想には欠かせない漫画や小説、ゲーム類も。
気のせい・・・?
電気をつけ、全身鏡に映った自分を見ようとすると急に立てないほどの頭痛がしてきた。
「・・いったぁ」
そのまま倒れ込む様にしてしゃがみこんだ所で私は意識を手放した。
「・・・で?」
誰もいない海底で1人呟く。
何故部屋からいきなり海底なのか。
というか何故息ができているのか。
そもそも陸地までどれくらいの距離があるのか知らないが海底だ。
水圧とか大丈夫なのだろうか。
「わかることが全然ない事だけわかる」
相変わらず魚がキラキラしていて綺麗だけど、多分今のタイミングで考える事ではない。
ーーーこれはあれかな?
よく漫画やゲームである異世界に転生しましたってやつかな?
そう考えて背中まである髪を一房取り眺める。
違うな。私の知ってる私のままだ。
だったらこれは転移の方かな?海底に転移しちゃった夢かな?
夢なら少し楽しんで探索しようかな?
そう思って辺りを見渡すと何か大きな影が向かってくる。どんどん近づいてくる影に目を凝らすが元々よくない視力では何故か少し明るい海底ではあまり見えない。
んんーーー?なんだろう
イルカとかなら嬉しいな
クジラは会ってはみたいけど間近ではちょっと怖いかな
そんな事を考えた直後見えたもの。
頭には浮かんだけどちゃんと考えたら現実になりそうで考えないようにしたもの。
ーー鮫だ
「これだめなやつ・・・」
水族館などのガラスもない
サメと戦える武器もない。いやまず持ってても戦う技術と勇気がそもそもないけど。
まずい。とりあえず逃げないとまずい。
なのに足が震えて動かない。
早く覚めて!誕生日の夢が悲惨すぎる!!
何とか後ずさる事ができたが後ろがゴツゴツした岩だった。気付かず後ずさったので岩に当たりバランスを崩した。
咄嗟に近くの岩を持とうと腕を上げると二の腕当たりにかすり傷ができた。
「うそ・・・痛い・・・」
じわりと血が出てふわりと周りの水に溶ける。その瞬間鮫のスピードが上がった気がする。
怖い
もうそれしか考えられない。
どうやったらこの状況で助かるのか
怖すぎて泣く事すらできない
せめてあまり痛い時間が長くなければいい。一発で絶命させて欲しい。
そう思ってぎゅっと目を瞑る。
パパ、ママごめんね・・・
そう思って痛みに備えた。
のに痛みどころが衝撃すらこない。
恐々目を上げると鼻から3センチ程の距離にホホジロザメみたいな鮫の顔があった。
「ひっ!!」
物理的な衝撃ではなく精神的な衝撃がきた。
そして私はまた意識を手放した
最初の感想はひらがな1文字。
それから次に考えたのが
息!空気!水圧!
だった。
そう。
訳がわからない。
何故なら私がいたのはおそらく海底だったから。
「なんでよ・・・」
思わず呟いた。
いや、呟けてしまった。ここ海底なのに!
がっつり魚も泳いでる上に目の前にあるのは確実に水だ。
えぇーー
私人間じゃなくなったのかな
そう思って自分の身体を見下ろす。
Aラインでキラキラと沢山の宝石がついた真っ青なドレス。
思い出すのはここに来る前までのこと。
「おめでとう凛花!」
そう言って真っ赤な薔薇の豪華な花束をわざとらしく恭しいポーズで渡してきながら笑うのはパリッとしたチャコールグレーのスーツに身を包み、手入れのされた高級そうな革靴を履いている黒髪の美丈夫。
背が高く程よく鍛えられた身体はとても40代には見えない。
「パパ!」
そう。私の父だ。しかも自慢の父だ。
20代前半でお菓子の会社を立ち上げ、一代で国内外問わず有名な会社にまで登りつめた。
独身でやり手。そして顔がいい。
周りの女性達が放っておくはずもなく、未婚の時はかなり多くの女性からのアプローチを受けたそうだ。
しかしそんな父が選んだのは一般家庭の女性。当然周りからの反対も多く、色々大変だったらしいが父は「色々あったねー」と家でしか見せないへらへらとした顔で笑うだけだったので、私も詳しくは知らない。
「おめでとう。綺麗よ凛花」
そっと微笑むクリーム色のドレスを身に纏った、色素の薄い茶色の瞳と髪を持つ少し背が低めの女性。
「ママ!」
そう。例の母だ。勿論自慢だ。
一般家庭からこんなお金持ちに嫁いで、さぞ大変だったな事もあっただろうに母はいつも笑っていた。
父は一代で会社を立ち上げたとは言っても、元々お金持ちの部類に入る家の出だ。
きっと価値観等色々違ったに違いない。
……たぶん。
両親と軽い会話を済ませると祖父母や友人がお祝いの言葉を伝えに来てくれた。
私があまり派手なパーティなどを好まないので今日のパーティは本当に仲のいい友達や近い親戚だけだ。
なので場所も我が家のリビング。みんなの服装もイメージで言うと結婚式の二次会の様な物だ。
立場上、父はよくいろんなパーティ等に出席するが私の家の方針は『できるだけ一般家庭の様に育てる』らしいので、家はそこそこ大きくても食事は母が作るし、マスコミなどにも私の事は取り上げないよう伝えてある。
なので実を言うとこんなに豪華なドレスを着たのは生まれて初めてだ。
二十歳という節目なのだからという事で作ってもらった。
ーーーああ。しあわせだな
そんな事を思いながらふと窓ガラスに映る自分の姿を見た。
真っ白な肌に真っ白な髪。
色素が限りなく薄いシルバーカラーの瞳。
アルビノ。私が20年間付き合ってきたものだ。
目も正直よくない。
見た目は華やかでいいという人もいるがそうではない。
まず強い日差しの元に出ると火傷をしたように痛いので強い日差しの元に出る時は完全防備だ。
目もサングラスなどで守る。
何より、私のせいで私を産んだ母が陰口を言われるのが辛かった。
生まれた時から髪が真っ白だったので
父方の遠い親戚から何やら言われたらしい。
そういう背景もあり、我が家はあまりそう言った華やかな人達とは関わらない。
私だって、こんな私を愛し育ててくれた両親の事を悪く言う人達なんて真っ平御免だ。
そんな事を考えながら何か食べようかと思ってテーブルを見る。
ローストビーフに手を伸ばそうとした時、何か手元で細長い物が光った様に見えた。
ーー蜘蛛の糸かな?
でもこんな大胆な糸の張り方は流石にないかな。
ありえないなと1人で笑っていると友人の1人が後ろから抱きついてきた
「何1人でにやにやしてるの残念美少女さん」
小さい頃からあまり頻繁に外には出なかった私の特技は妄想。
そこから友人達の間で私のあだ名は残念美少女だ。
「うるさい。妄想は世界を救うのよ。私の」
胸を張って言えばゲラゲラと笑いながら
「そろそろ少女とは言えない年齢だから。まずそこをつっこめよ」
とお腹を抱えている。
確かに。
でも言いだしたの私じゃないし。
そもそもやめろと言ってもやめないのはみんなだ。なので放っておくことにする。
楽しかったパーティはあっという間に終わりを告げ、みんなにお礼を言ってお風呂に入る準備をする。
ーー脱いじゃう前にもう一度鏡でドレスを見ておこう。勿体ないけどもう多分着る機会ないし
そう思い自分の部屋に向かう。
部屋のドアを開ける直前手に静電気が走る
ーーこの服静電気起きやすそうだもんね
そう思って部屋に入ると何か違和感があった。確かに私の部屋だ。5歳の時に買ってもらった周りからは気持ち悪いと言われる細長いクマのぬいぐるみも、妄想しながら何度も寝落ちをした勉強机も、何度も枯れそうになりながら一生懸命育てたローズマリーもみんなある。ついでに私の妄想には欠かせない漫画や小説、ゲーム類も。
気のせい・・・?
電気をつけ、全身鏡に映った自分を見ようとすると急に立てないほどの頭痛がしてきた。
「・・いったぁ」
そのまま倒れ込む様にしてしゃがみこんだ所で私は意識を手放した。
「・・・で?」
誰もいない海底で1人呟く。
何故部屋からいきなり海底なのか。
というか何故息ができているのか。
そもそも陸地までどれくらいの距離があるのか知らないが海底だ。
水圧とか大丈夫なのだろうか。
「わかることが全然ない事だけわかる」
相変わらず魚がキラキラしていて綺麗だけど、多分今のタイミングで考える事ではない。
ーーーこれはあれかな?
よく漫画やゲームである異世界に転生しましたってやつかな?
そう考えて背中まである髪を一房取り眺める。
違うな。私の知ってる私のままだ。
だったらこれは転移の方かな?海底に転移しちゃった夢かな?
夢なら少し楽しんで探索しようかな?
そう思って辺りを見渡すと何か大きな影が向かってくる。どんどん近づいてくる影に目を凝らすが元々よくない視力では何故か少し明るい海底ではあまり見えない。
んんーーー?なんだろう
イルカとかなら嬉しいな
クジラは会ってはみたいけど間近ではちょっと怖いかな
そんな事を考えた直後見えたもの。
頭には浮かんだけどちゃんと考えたら現実になりそうで考えないようにしたもの。
ーー鮫だ
「これだめなやつ・・・」
水族館などのガラスもない
サメと戦える武器もない。いやまず持ってても戦う技術と勇気がそもそもないけど。
まずい。とりあえず逃げないとまずい。
なのに足が震えて動かない。
早く覚めて!誕生日の夢が悲惨すぎる!!
何とか後ずさる事ができたが後ろがゴツゴツした岩だった。気付かず後ずさったので岩に当たりバランスを崩した。
咄嗟に近くの岩を持とうと腕を上げると二の腕当たりにかすり傷ができた。
「うそ・・・痛い・・・」
じわりと血が出てふわりと周りの水に溶ける。その瞬間鮫のスピードが上がった気がする。
怖い
もうそれしか考えられない。
どうやったらこの状況で助かるのか
怖すぎて泣く事すらできない
せめてあまり痛い時間が長くなければいい。一発で絶命させて欲しい。
そう思ってぎゅっと目を瞑る。
パパ、ママごめんね・・・
そう思って痛みに備えた。
のに痛みどころが衝撃すらこない。
恐々目を上げると鼻から3センチ程の距離にホホジロザメみたいな鮫の顔があった。
「ひっ!!」
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