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砂の都2
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「う、うん・・・」
意識しないようにするということはそう、意識しているのである
ロリコの手が腕、背中、太もも、足をつたっていく
オイルは無臭で気にならない
黙っている俺と、"うんしょ"と言いながらマッサージしているロリコ
真剣な顔の女の子はセクシーだなぁ
「よし、これで終わり!」
「お、おう。サンキューな、、」
なんか肩すかしを食らった気分と、まぁいっかと思う自分がいる
「じゃ!あとはがんばってね、サトル! 効果はおばあちゃんのお墨付きだから!」
「え?」
ジンジン
ジンジンジン
ジンジンジンジン!
!!!
ロリコがぬり終わって少しすると、体がどんどん熱くなってくる
「うぎゃーー!!」
全身にバンテ◯ンをぬられたみたいだ!
どんなに動き回っても意味はない、この熱いのが取れるのに5~6時間、落ち着いてから寝たため合計18時間程、全く動けなくなるのであった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
サトルに効果抜群のオイルマッサージをした後、ロリコはコラプトの街に出かけていた
ロリコは子どもの頃からコラプトに行くのを楽しみにしていた、オイルマッサージを激しめにしたのは、サトルの疲れを癒したいというのはもちろんだが、1人でゆっくり見て回りたいという理由もあった
そして、ロリコには絶対に見ておきたい場所があった、それはコラプトの教会だ、おばあちゃんが結婚式をあげた場所、写し絵と同じ場所に感激するロリコ
もちろん今結婚式は行われていない。教会の醸し出す神聖な雰囲気にいろいろな妄想が膨らむ
「///」
おばあちゃんの手伝いで男性の体を触ったことはあれど、男性経験という意味ではサトルが初めての相手なわけで、基本的に浮かんでくるイメージはサトルだった
ちょっとニヤニヤした後、ロリコは教会を後にする
遅くなるといけないと思い、ロリコはひとまず宮殿に戻る。階段を上り、コラプトの街を眺める
奥に広がる砂漠、手前には綺麗な街並み。今回のロリコは情緒的になっていた
しばらくボーっとしていると、後ろからジャスがやってくる
ジャスと話していると、自由な発想、行動力、無邪気さに親しみを覚えつつ、彼女の持つカリスマ性を感じるロリコであった
「どうしたら、ジャスみたいなかっこいい女性になれるの?」
「わらわがかっこいい? ただ無いものねだりをしているだけじゃ。
外に出るなと言われるから外に出て、勝手に男を紹介されるから外の見知らぬ男に手を出す
結局、嫌なことから逃げているだけ。わらわからすれば、ロリコの方が自由に生き、道を切り開き、
、薬もわかるという。とても強い女だと思うぞ」
「そうかなぁ。じゃあさ、ジャスも一緒に旅しようよ! きっと楽しいよ!」
「・・・できるならそうしたいのぉ。ほら、外も冷えてきたし、中に入ろう」
半ば無理やり話を切り上げられた感が否めないが、従うしかなかった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ドタドタドタ!!
翌朝、慌ただしい音でロリコは目が覚める
部屋を出て近くの召使いの人に尋ねると、なんと国王が何者かに殺され、更にはシュトメさんが行方不明らしい
大広間に行くと、ジャスが頭を抱えていた
「どうしたの?」
「・・・・サタキアナじゃ」
サタキアナ、聞いたことがある。その昔、この世界を征服しようと目論み、大きな被害をもたらしたとされる最悪の軍団。世界の国々が総力を挙げて鎮圧したって本に書いてたけど
「サタキアナは滅んだんじゃ、、」
「どうやら、秘密裏に復活していたようじゃ。わざわざ手紙まで送ってきよった」
ジャスから渡される手紙を見ると、国王を殺害し、シュトメを誘拐したこと、近々この国を大きな竜巻で吹き飛ばすと予告されていた
「国を滅ぼすほどの竜巻って、、」
この世界には確かに魔法というものが存在する。だが、使える者は総人口の3%といわれているほど少ない
直近だとエリーダの幻術がそれにあたる。魔法が使えるということは、それだけでものすごい力だ。
そんな魔法、しかも国を吹き飛ばすほどの力を秘めた人物がサタキアナにいるということがわかってしまうのである。もしかすると、一人ではないのかもしれない
「どうしてここを攻撃するんだろう?」
「さぁな、わらわが聞きたい。こんな辺境の小さな国、サタキアナに対抗できる力なんて持っておらんぞ」
ジャスの表情が見たこともない険しさになっている
「シュトメもいない。・・・どうすればいいんじゃ、、」
「もう、この中にサタキアナの人間が紛れていることは間違いないと思う・・・」
「あぁ、、こうなるならもうちょっとシュトメの言うことを聞いておくんじゃった・・・」
「・・・・私たちがついてる! 諦めちゃダメだよ!」
「ロリコ、、」
「ここはおばあちゃんが結婚した国なんだから! 絶対なくさせたりしない!」
「なんか、大変なことになってきたなぁ」
「サトル!!」
話を聞かせてもらおうか
意識しないようにするということはそう、意識しているのである
ロリコの手が腕、背中、太もも、足をつたっていく
オイルは無臭で気にならない
黙っている俺と、"うんしょ"と言いながらマッサージしているロリコ
真剣な顔の女の子はセクシーだなぁ
「よし、これで終わり!」
「お、おう。サンキューな、、」
なんか肩すかしを食らった気分と、まぁいっかと思う自分がいる
「じゃ!あとはがんばってね、サトル! 効果はおばあちゃんのお墨付きだから!」
「え?」
ジンジン
ジンジンジン
ジンジンジンジン!
!!!
ロリコがぬり終わって少しすると、体がどんどん熱くなってくる
「うぎゃーー!!」
全身にバンテ◯ンをぬられたみたいだ!
どんなに動き回っても意味はない、この熱いのが取れるのに5~6時間、落ち着いてから寝たため合計18時間程、全く動けなくなるのであった
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サトルに効果抜群のオイルマッサージをした後、ロリコはコラプトの街に出かけていた
ロリコは子どもの頃からコラプトに行くのを楽しみにしていた、オイルマッサージを激しめにしたのは、サトルの疲れを癒したいというのはもちろんだが、1人でゆっくり見て回りたいという理由もあった
そして、ロリコには絶対に見ておきたい場所があった、それはコラプトの教会だ、おばあちゃんが結婚式をあげた場所、写し絵と同じ場所に感激するロリコ
もちろん今結婚式は行われていない。教会の醸し出す神聖な雰囲気にいろいろな妄想が膨らむ
「///」
おばあちゃんの手伝いで男性の体を触ったことはあれど、男性経験という意味ではサトルが初めての相手なわけで、基本的に浮かんでくるイメージはサトルだった
ちょっとニヤニヤした後、ロリコは教会を後にする
遅くなるといけないと思い、ロリコはひとまず宮殿に戻る。階段を上り、コラプトの街を眺める
奥に広がる砂漠、手前には綺麗な街並み。今回のロリコは情緒的になっていた
しばらくボーっとしていると、後ろからジャスがやってくる
ジャスと話していると、自由な発想、行動力、無邪気さに親しみを覚えつつ、彼女の持つカリスマ性を感じるロリコであった
「どうしたら、ジャスみたいなかっこいい女性になれるの?」
「わらわがかっこいい? ただ無いものねだりをしているだけじゃ。
外に出るなと言われるから外に出て、勝手に男を紹介されるから外の見知らぬ男に手を出す
結局、嫌なことから逃げているだけ。わらわからすれば、ロリコの方が自由に生き、道を切り開き、
、薬もわかるという。とても強い女だと思うぞ」
「そうかなぁ。じゃあさ、ジャスも一緒に旅しようよ! きっと楽しいよ!」
「・・・できるならそうしたいのぉ。ほら、外も冷えてきたし、中に入ろう」
半ば無理やり話を切り上げられた感が否めないが、従うしかなかった
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ドタドタドタ!!
翌朝、慌ただしい音でロリコは目が覚める
部屋を出て近くの召使いの人に尋ねると、なんと国王が何者かに殺され、更にはシュトメさんが行方不明らしい
大広間に行くと、ジャスが頭を抱えていた
「どうしたの?」
「・・・・サタキアナじゃ」
サタキアナ、聞いたことがある。その昔、この世界を征服しようと目論み、大きな被害をもたらしたとされる最悪の軍団。世界の国々が総力を挙げて鎮圧したって本に書いてたけど
「サタキアナは滅んだんじゃ、、」
「どうやら、秘密裏に復活していたようじゃ。わざわざ手紙まで送ってきよった」
ジャスから渡される手紙を見ると、国王を殺害し、シュトメを誘拐したこと、近々この国を大きな竜巻で吹き飛ばすと予告されていた
「国を滅ぼすほどの竜巻って、、」
この世界には確かに魔法というものが存在する。だが、使える者は総人口の3%といわれているほど少ない
直近だとエリーダの幻術がそれにあたる。魔法が使えるということは、それだけでものすごい力だ。
そんな魔法、しかも国を吹き飛ばすほどの力を秘めた人物がサタキアナにいるということがわかってしまうのである。もしかすると、一人ではないのかもしれない
「どうしてここを攻撃するんだろう?」
「さぁな、わらわが聞きたい。こんな辺境の小さな国、サタキアナに対抗できる力なんて持っておらんぞ」
ジャスの表情が見たこともない険しさになっている
「シュトメもいない。・・・どうすればいいんじゃ、、」
「もう、この中にサタキアナの人間が紛れていることは間違いないと思う・・・」
「あぁ、、こうなるならもうちょっとシュトメの言うことを聞いておくんじゃった・・・」
「・・・・私たちがついてる! 諦めちゃダメだよ!」
「ロリコ、、」
「ここはおばあちゃんが結婚した国なんだから! 絶対なくさせたりしない!」
「なんか、大変なことになってきたなぁ」
「サトル!!」
話を聞かせてもらおうか
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