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ネクシャ砂漠
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「あっっつ~」
わかってはいたが暑い、なにより足が取られて歩きづらい!
海の近くで育ってきたから、砂浜には慣れているが、そういうのとは別次元だ
今日は近場の休憩所を目指しているが、ロリコの体力がもつか心配だなぁ
「ロリコ大丈夫かー」
「うーん。でもこのままだとやばそう、、」
「そっか・・・」
どこか日陰を探して休憩したいなぁ
うん?
目の前に建物が見える
「とりあえずあそこに行って休もう」
「わかったぁ」
建物が近づいてきて全貌が明らかになる
遺跡? 廃墟? とても古い物のようだ、上の方が崩れている。
「これは、もしかしてバレルの塔・・・」
「バレルの塔?」
「遠い昔の人々がこの施設を使って地下にある資源を掘っていたらしいの。本物が見られるなんて」
「ほぅ・・・」
中に入るといろいろな機械が廃れて放置されている。休憩のために立ち寄ったけど、これは中が気になってしまう
クレーン、貯蔵庫、管理装置かな? この世界にも地下資源はあるみたいだ。さっきから何か違和感を感じる
「何かいるな。離れるなよ」
「う、うん、、」
キシャー!!
うお! これはまたでっかい鳥だ!
人間より二回りくらい大きい、こんなの見たことないぞ
黒い大きな鳥がこっちに突っ込んでくる
「ふっ!」
ドコッ!!
鳥の顔面を思い切り蹴っ飛ばす、吹っ飛んだ鳥がクレーンにぶち当たって煙が立ち上る
「あれはドルグだね、砂漠に出没する鳥類のモンスター」
「へぇ、なかなかおっかないな」
「ドルグの肉には栄養がたっぷり入っていると聞くから、あとで料理しましょ!」
「お、おう!」
この子は何でもできるな、ホント
奥に進むと居住区と思われる場所にたどり着く、一定間隔で部屋が並んでいる
「今と昔ってやっぱり違うのか?」
「この時代の文明は今よりもずっと進んでいたらしいわ。とある時期に滅んでしまったみたいだけど、今でもその原因はわからないの」
この世界を旅していてこんな機械見たことない。なんというか、まだまだ世界観を把握できてないな。
・・・・・うわー!
いきなり聞こえる叫び声に俺とロリコが飛び上がる
「うっわ! びっくりしたぁ」
「誰かいるみたい!」
声が聞こえる方に向かう。すると部屋の中央部分が丸々抜け落ち、声の主が間一髪物にしがみついて助かっているようだった。フードを被っていて顔はよく見えない
「大丈夫ですか!?」
「お! こんな所に人がおったとは! ほれ、さっさとわらわを助けんか!」
・・・・
「うーん。なんだかなぁ、、」
「どうしたんじゃ! 早く助けぬか!!」
「態度でかくない?」
「えっ?」
初対面の人に向かってその言いぐさはないんじゃないの? 偶然俺たちがいたから良いけど、普通そのまま落ちて死んでいるところだよ?
「わらわの言う事がきけんのか! 早くせい!」
「行くか、ロリコ」
「ま、待って! 待ってください! お願いでず、お礼ならするから助けてくだざい~」
「・・・・・・・・ったく、しょうがないなぁ」
ほいっ!
宙ぶらりんの誰かさんを引っ張り上げる・・・ってか軽っ!
フードを取ると以外にも顔立ちの整った女性だった
「はぁ、はぁ。助かった、、」
「こんな所で何をしていたんだよ」
「それはもちろん、遺跡の調査じゃ」
「女の子が一人で? 危ないだろ」
「それは、まぁ。ちょっと・・・」
「ちょっとじゃない! 誰にも知られずに死ぬなんて不幸すぎる。砂漠を抜けるまで俺たちと一緒に来るんだ、いいね!」
「それは、願ったり叶ったりじゃ。正直食料も尽きかけておったからの」
「サトルぅ、私が置いてけぼりなんだけどー」
「すまんすまん。でもどうしようもないだろ?」
「まぁ、そうなんだけど! ・・・バカ!」
「えぇ!? なんで罵倒されたし!」
なぜかロリコに罵られたが、納得してくれたようだ
「あんた、名前は?」
「わらわは・・・ジャスじゃ」
「ジャスだな。よろしく」
もっと先に進もうと思ったが、ジャスが疲弊していたのもあり中断。クレーンに刺さって死んでいるドルグをさばいておいしく頂いた。
わかってはいたが暑い、なにより足が取られて歩きづらい!
海の近くで育ってきたから、砂浜には慣れているが、そういうのとは別次元だ
今日は近場の休憩所を目指しているが、ロリコの体力がもつか心配だなぁ
「ロリコ大丈夫かー」
「うーん。でもこのままだとやばそう、、」
「そっか・・・」
どこか日陰を探して休憩したいなぁ
うん?
目の前に建物が見える
「とりあえずあそこに行って休もう」
「わかったぁ」
建物が近づいてきて全貌が明らかになる
遺跡? 廃墟? とても古い物のようだ、上の方が崩れている。
「これは、もしかしてバレルの塔・・・」
「バレルの塔?」
「遠い昔の人々がこの施設を使って地下にある資源を掘っていたらしいの。本物が見られるなんて」
「ほぅ・・・」
中に入るといろいろな機械が廃れて放置されている。休憩のために立ち寄ったけど、これは中が気になってしまう
クレーン、貯蔵庫、管理装置かな? この世界にも地下資源はあるみたいだ。さっきから何か違和感を感じる
「何かいるな。離れるなよ」
「う、うん、、」
キシャー!!
うお! これはまたでっかい鳥だ!
人間より二回りくらい大きい、こんなの見たことないぞ
黒い大きな鳥がこっちに突っ込んでくる
「ふっ!」
ドコッ!!
鳥の顔面を思い切り蹴っ飛ばす、吹っ飛んだ鳥がクレーンにぶち当たって煙が立ち上る
「あれはドルグだね、砂漠に出没する鳥類のモンスター」
「へぇ、なかなかおっかないな」
「ドルグの肉には栄養がたっぷり入っていると聞くから、あとで料理しましょ!」
「お、おう!」
この子は何でもできるな、ホント
奥に進むと居住区と思われる場所にたどり着く、一定間隔で部屋が並んでいる
「今と昔ってやっぱり違うのか?」
「この時代の文明は今よりもずっと進んでいたらしいわ。とある時期に滅んでしまったみたいだけど、今でもその原因はわからないの」
この世界を旅していてこんな機械見たことない。なんというか、まだまだ世界観を把握できてないな。
・・・・・うわー!
いきなり聞こえる叫び声に俺とロリコが飛び上がる
「うっわ! びっくりしたぁ」
「誰かいるみたい!」
声が聞こえる方に向かう。すると部屋の中央部分が丸々抜け落ち、声の主が間一髪物にしがみついて助かっているようだった。フードを被っていて顔はよく見えない
「大丈夫ですか!?」
「お! こんな所に人がおったとは! ほれ、さっさとわらわを助けんか!」
・・・・
「うーん。なんだかなぁ、、」
「どうしたんじゃ! 早く助けぬか!!」
「態度でかくない?」
「えっ?」
初対面の人に向かってその言いぐさはないんじゃないの? 偶然俺たちがいたから良いけど、普通そのまま落ちて死んでいるところだよ?
「わらわの言う事がきけんのか! 早くせい!」
「行くか、ロリコ」
「ま、待って! 待ってください! お願いでず、お礼ならするから助けてくだざい~」
「・・・・・・・・ったく、しょうがないなぁ」
ほいっ!
宙ぶらりんの誰かさんを引っ張り上げる・・・ってか軽っ!
フードを取ると以外にも顔立ちの整った女性だった
「はぁ、はぁ。助かった、、」
「こんな所で何をしていたんだよ」
「それはもちろん、遺跡の調査じゃ」
「女の子が一人で? 危ないだろ」
「それは、まぁ。ちょっと・・・」
「ちょっとじゃない! 誰にも知られずに死ぬなんて不幸すぎる。砂漠を抜けるまで俺たちと一緒に来るんだ、いいね!」
「それは、願ったり叶ったりじゃ。正直食料も尽きかけておったからの」
「サトルぅ、私が置いてけぼりなんだけどー」
「すまんすまん。でもどうしようもないだろ?」
「まぁ、そうなんだけど! ・・・バカ!」
「えぇ!? なんで罵倒されたし!」
なぜかロリコに罵られたが、納得してくれたようだ
「あんた、名前は?」
「わらわは・・・ジャスじゃ」
「ジャスだな。よろしく」
もっと先に進もうと思ったが、ジャスが疲弊していたのもあり中断。クレーンに刺さって死んでいるドルグをさばいておいしく頂いた。
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