カラスの郵便屋さんはワケアリ〜番は1人じゃないんです!?〜

さけ

文字の大きさ
上 下
13 / 16

甘い番※ ギース視点

しおりを挟む
「初めてで潮を噴くか。随分と淫乱な番だ。」
「うぅ……♡」

 べろりと手を濡らした滴を舐めて見せると、余韻に腰をびくつかせながら恨めしそうにこちらを睨む。

 あれほど怖がっていたのが嘘のようだ。
 本当はもっと甘やかして、優しく、大切に扱うつもりだった。

 なのに、だ。

 クロイスめ。釘を刺しておいたものを。

 帰ってきたかと思えば、発情時の甘い匂いを纏わせていて、じわりと嫉妬が顔を出した。

 だが、自らの上でとろとろに溶かされたラザリアを見れば小さな嫉妬心も霧散した。

 ふっ、と自然に笑みが溢れる。

 息を整えたラザリアが再び真っ赤に染まるのを眺めながらそっとベッドに横たえ覆い被さる。

 一度発散させてやれば匂いも和らぐかと思ったが、より濃密なものとなって溢れ出していた。

 吸い込まれるように首筋に顔を埋うずめると思い切り吸う。

「この匂いは、まるで麻薬だな」

 いつまでも嗅いでいたい。一息吸い込むだけで昂っていくのを感じた。
 その上、俺に発情しこの濃厚な匂いを放っているのだと考えると、とてつもない多幸感に襲われる。

 もっと、もっと濃く、もっと甘く

 欲望のままラザリアの首筋に舌を這わす。

「んンっ♡」

 たったこれしきの刺激でも敏感に反応してしまう番が愛おしい。

「ふ、どこもかしこも性感帯だな」
「~っ、そんな事、ありませんっ」

 そう強がられると、つい苛めたくなる。

「では、次はここで試すとしよう」

 ふわふわとした髪を弄っていた手を、頬から首、肩へと順に滑らせ、発育の良い膨らみの外側をなぞる。

「っぁ♡」

 まだ中心にすら触れていないのにビクッと反応を示す。
 そのままくるくると中心を避けるように指を這わせ、時折そこへ掠めさせる。

「んっ♡そこは、だめ……っ♡」

 ふるふると震えながら、止めようと両手で俺の手を掴むが力が入らないのか殆ど添えているだけだ。

 無視して目当ての場所を引っ掻いた。

「ひぅっ♡」

「……?」

 ラザリアは期待通りの愛らしい反応をするが、何か違和感を覚えた。
 手早くシャツのボタンを外し、膨らみを覆う布をずり上げる。

「あっ!だめっ!」

 慌てて布を押さえようとするが遅かった。
 ぶるんっと零れた二つの膨らみ、その先端は主張する事無く乳房に埋もれていた。

「み、みないでください……っ!」

 ラザリアが羞恥に顔を染めながら両腕で覆い隠す。腕からむっちりと溢れた肉もそそられるが、それよりも先ほど光景が脳裏から離れない。

 もう一度確認しようとラザリアの腕を掴むが、余程見られたくないのか抵抗する。

「邪魔だ」

 僅かに力を込めるだけで細い腕は容易く解かれる。両手首を纏めて頭上に縫い付けると、解放された膨らみが弾んだ。

 そこには、やはり本来あるべき尖りはなく、あるのはただ一文字に閉ざされた口。

 知識として知ってはいたが、これは……

 ぞくりと甘い痺れが走る。

「なんと甘美な……」

「へ……?」

 涙を滲ませたラザリアがきょとんとした顔で、思わずといった風に声を漏らした。

「へ、変じゃ……ないですか……?」

 彼女は恐らく、他者と違う事に大きなコンプレックスを抱いている。“アルビノ”という事を考えれば想像に難くない。
 一昔前のような過激な反応は無いだろうが、その姿を不気味だと言う者も大多数存在している。

 だが、元々そのような感情を抱いておらず、更には番になるという栄誉を手にした俺には、その全てがラザリアを美しく愛らしく彩っている様にしか思えなかった。

「珍しくはあるが、」
「んっ♡」

 つ、とその閉じた割れ目をなぞる。

「いやだいやだと言いながら蜜を垂らし、いやらしく俺を煽る誰かを表しているようだ」
「んっ、やぁ……っ♡」

 指をねじ込めばコリコリとした物に指先が触れた。

「恥ずかしがり屋だが、蕩とろけさせれば本性を現す。ここはどうだろうな?」

 指を引き抜いても尖りは埋もれたままだ。
 割れ目をべろりと舐め上げ、舌先を挿入し唾液を絡ませながら転がす。

 レロ……ニチュ、ニチュ
「ひぅんっ♡んっ、ぁっ♡」

 拘束され阻む事も出来ず身を捩るが、ぷるぷるとたわわな膨らみが左右に揺れる様子は誘っているようにしか見えない。

 空いている片手で乳房を抑える。手に吸い付くような感触に、揉みしだきたい欲求に駆られるが、それは後の楽しみにとっておく。

 再び舌を捻じ込み、ぐるりと周囲をなぞる。硬くした舌先でぐりぐりと刺激を与えれば、ツンと舌を押し返してくる。

「や、ぁ……っ♡んんっ♡」
「そろそろいいだろう」
「ふぇ……?」

 ジュルルルルルッ!
「ぁああッ!♡そ、れ、だめぇっ!♡」

 吸い上げてやれば体を反らせ嬌声を上げる。胸が押し付けられより吸い易くなったと、緩急をつけて出てくるよう促す。

 ジュッジュッジュルッ!ジュゥーー……!
「ひっ♡んぁあっ!♡や、ンんんんーッ!♡」

 一際強く吸い上げると、口内に硬くシコったそれが転がり出た。
 ちゅぱっ♡と音を立てて顔を離す。

 白く滑らかな乳房に赤く熟した実が成った。軽く達したのだろう。ピクピクと反応する身体に合わせて、唾液に濡れたそれも震える。

「やはり、厭らしい乳首ほんしょうが現れたな」
「んっ♡」

 ピンっと軽く指先で弾けば甘い声で鳴いた。

 蕩けた顔で睨んでくる様子はいっそ扇情的だ。
 だが、「次はこちらだな」と未だ隠れているもう片方を撫でれば、わなわなと唇を震わせた。

 制止する声を無視して甘い馳走に貪り付いた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

4人の王子に囲まれて

*YUA*
恋愛
シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生の結衣は、母の再婚がきっかけとなり4人の義兄ができる。 4人の兄たちは結衣が気に食わず意地悪ばかりし、追い出そうとするが、段々と結衣の魅力に惹かれていって…… 4人のイケメン義兄と1人の妹の共同生活を描いたストーリー! 鈴木結衣(Yui Suzuki) 高1 156cm 39kg シングルマザーで育った貧乏で平凡な女子高生。 母の再婚によって4人の義兄ができる。 矢神 琉生(Ryusei yagami) 26歳 178cm 結衣の義兄の長男。 面倒見がよく優しい。 近くのクリニックの先生をしている。 矢神 秀(Shu yagami) 24歳 172cm 結衣の義兄の次男。 優しくて結衣の1番の頼れるお義兄さん。 結衣と大雅が通うS高の数学教師。 矢神 瑛斗(Eito yagami) 22歳 177cm 結衣の義兄の三男。 優しいけどちょっぴりSな一面も!? 今大人気若手俳優のエイトの顔を持つ。 矢神 大雅(Taiga yagami) 高3 182cm 結衣の義兄の四男。 学校からも目をつけられているヤンキー。 結衣と同じ高校に通うモテモテの先輩でもある。 *注 医療の知識等はございません。    ご了承くださいませ。

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

執着系逆ハー乙女ゲームに転生したみたいだけど強ヒロインなら問題ない、よね?

陽海
恋愛
乙女ゲームのヒロインに転生したと気が付いたローズ・アメリア。 この乙女ゲームは攻略対象たちの執着がすごい逆ハーレムものの乙女ゲームだったはず。だけど肝心の執着の度合いが分からない。 執着逆ハーから身を守るために剣術や魔法を学ぶことにしたローズだったが、乙女ゲーム開始前からどんどん攻略対象たちに会ってしまう。最初こそ普通だけど少しずつ執着の兆しが見え始め...... 剣術や魔法も最強、筋トレもする、そんな強ヒロインなら逆ハーにはならないと思っているローズは自分の行動がシナリオを変えてますます執着の度合いを釣り上げていることに気がつかない。 本編完結。マルチエンディング、おまけ話更新中です。 小説家になろう様でも掲載中です。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

女性の少ない異世界に生まれ変わったら

Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。 目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!? なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!! ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!! そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!? これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

最愛の番~300年後の未来は一妻多夫の逆ハーレム!!? イケメン旦那様たちに溺愛されまくる~

ちえり
恋愛
幼い頃から可愛い幼馴染と比較されてきて、自分に自信がない高坂 栞(コウサカシオリ)17歳。 ある日、学校帰りに事故に巻き込まれ目が覚めると300年後の時が経ち、女性だけ死に至る病の流行や、年々女子の出生率の低下で女は2割ほどしか存在しない世界になっていた。 一妻多夫が認められ、女性はフェロモンだして男性を虜にするのだが、栞のフェロモンは世の男性を虜にできるほどの力を持つ『α+』(アルファプラス)に認定されてイケメン達が栞に番を結んでもらおうと近寄ってくる。 目が覚めたばかりなのに、旦那候補が5人もいて初めて会うのに溺愛されまくる。さらに、自分と番になりたい男性がまだまだいっぱいいるの!!? 「恋愛経験0の私にはイケメンに愛されるなんてハードすぎるよ~」

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

処理中です...