【神死徒・無喜怒哀楽】

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【神死徒・無喜怒哀楽】3章 1節

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3章「彼は彼なのか」

3章 1節「英雄に宿る邪神」4/27 

ルナの姿をした煉火

カルマ「どうも、、此処からは抜け出せそうにないな
    まぁ、俺が使った魔力も回復できたから良いんだが」

カルマ「ん、、死んだはずだ、殺したはずだ 俺が心臓を貫いたはずだ」ボソッと言うカルマ
煉火「さぁ、、コイツ、どうしたもんか」
カルマ「、、、」零慈「い、、生きてたんだな!!もうすぐでバリアが解ける!!」
煉火「だから解ける前に倒せと、、分かっている」
仙龍「死者が生き返るとはな、、」
零慈「違う!!今すぐ逃げろ!!
   倒せないことくらい分かってるだろ!!」
零慈「応援は呼んである、今すぐ逃げろ!!!」
煉火「なぁ、零慈 このバリアによる閉鎖的空間でどう逃げろという」
零慈「それは、、」
煉火(まぁ、”転移”でお前らを逃がせたから出来ねぇ訳ではねぇけど)
煉火(あんなに殺意向けられてんだ、仕返ししねぇと恰好つかねぇよ)
煉火「んじゃ、再戦と行こうぜ」
カルマ「、、再戦か、、また俺に殺されるなんて、とんだマゾだな」
煉火「マゾか、笑わせる
   いつまでのその冗談が言えるのか、試してみるか はぁ゙ぁ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙!!!」
煉火は濁音交じりで叫び、内なる魔力を身に現わす
ズズズ 額の左目の上に紫色のオーラを纏うどす黒い紋様が 以前よりもどす黒く渦巻いている
カルマ「、、、」煉火「さっきの威勢はどうした?鳩が豆鉄砲を食ったみてぇな顔してんぞ」
カルマ「貴様、同族なのか?、、」
煉火「そうとも言えるし そうでないとも言えるな」
カルマ「明らかに上位魔神並みの強さ、、それに俺より3万以上も上回るその等級」
    人として言う、お前 俺と一緒に来ないか?」
煉火「ふむ、、」煉火は悩み込む
煉火「・・・」腕を組み、暫くの沈黙が流れた

バリアの期限が刻一刻と近づいているというのに、
呑気に煉火は、カルマのその誘いに対し悩みこんでいた

煉火「悪いがそう易々と一緒には行けねぇな」
カルマ「何故だ、お前にとっては些かであれど悪くはない話なはずだ
    俺と一緒来れば、あの方が腐った世界を変えてくれる」
煉火「だから、どうした? 俺は行かねぇよ」
カルマ「お前も魔の力を持つ者なら分かるはずだ どれだけこの世が醜悪で出来ているか」
煉火「だが、お前の力を感じる限り お前もまたその醜悪の一端になりかねないと思うが?」
煉火はカルマの問いに、疑問を持ちながらも、自身なりの返答を返す
カルマ「違わないな、、、相容れないなんて実に酷だ、、、」
煉火「さっきから、お前は何を言ってるんだ」
カルマ「この腐った現実に居たいと言うのなら、俺はお前を殺す それだけだ」
カルマは瞬時に煉火の前に現れ、拳を握り 煉火へと攻撃を仕掛ける
煉火(殺しに来てるな、、
   右肩付近からの引っ掻き 頭狙いの右足の回し蹴り 左腹の突き 右の肺への殴り)
次々に来る猛攻を察し、即座に躱す煉火
まるで未来が見えているかのように、人混みを避けるかの如く、攻撃を躱していく
煉火「どうした?凄く遅せぇぞ」カルマ「っ、、クソが」
煉火「今度は俺がやり返さなくちゃいけねぇのか、、」
カルマ「何処から取り出した?、、」いつの間にか煉火の右手に剣が握られていた
煉火「お前と同じ自分の力の中からだ、、【”黒紫一閃《こくしいっせん》”】」
煉火は黒い炎の人魂の魔力体となり、高速でカルマをすり抜けた後、体を元に戻す
カルマ「ぐはっ、、あぁ、、はぁ、、、」
煉火が元の戻ったと同時に、カルマに無数の斬撃跡が出現し、出血する
”黒紫一閃”
『黒炎の人魂になり対象をすり抜けた後、元の姿に戻り
戻ったと同時に切られた痕と痛覚・ダメージ・出血がでる』

零慈「は、早い、、でも見えない程ではない、、」煉火(普通言うかそれ?)
煉火「はぁ、、これで死なないなんてなw 衰えたもんだよw
   けど、、やせ我慢は程々にしろ」
カルマ「はっ?!」
カルマが気付く時には、自分を中心とした地面が黒く染まって、
そこから一本の黒く太い針が出ており、
腹を貫かれるところだったが、間一髪で避ける
煉火「もっとよく足元や周りを見ろよ」カルマ「あ゙ぁ゙ぁ゙っ゙!!!、、、」
先程言ったように、カルマを中心とし、地面が黒くなっていた、、
カルマは初めの一本には気づいていたが、
後方、、死角方面に、もう一つ黒く太い針がカルマの背中を貫いていた
貫いた針は、腹から40㎝飛び抜けていた
煉火「もうそれじゃ、動けねぇよな?」
煉火は、子供のようなキョトンとした、純粋無垢な子供の『?』みたいな表情で
煉火は先程の黒い針を抜き、煉火の闇の魔力を消した、地面は元通りだが、、
カルマは、両膝を着き、膝立ち状態、、
腹の殆どは貫かれ、開いた穴から向こう側がはっきり見える程に、
その景色は、大量に血が流れている為、赤くなっていた
カルマも大分堪えており、闇を展開して再生する集中力がなくなる程の痛みであった、
カルマは、口からただ、ダラダラと垂れ流す一歳児の涎のように、血を垂れ流していた

煉火「お返しだ」煉火は剣をカルマの心臓へと突き刺し、、刀身を発火させ、燃やす
【”獄炎刺突《ヘル・スタット》”】
『剣で刺した後、刺した状態のまま獄炎を剣に纏わせ 対象の体外も体内も焼き焦がす』
火は全身にまで燃え広がり カルマは炭と化す
零慈(左口角だけ上がった笑み、明らかに笑っていない目、
  不自然で不自然で不気味な笑顔、、何かが気持ち悪い、、
   この力と違和感は、、アイツは、、あの人は、、、)
煉火「地獄の炎で火葬したんだ 罪人にはピッタリだろ?」

1節「英雄に宿る邪神」完
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