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番外編 以前のハル 5

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 ガツガツと容赦なく後ろから突かれて、奥にゴム越しの飛沫を感じた。ハルの気持ち良さそうな呻き声を背中で聞いて、悦びで収縮させて、イク。

「触らずに何度イッたの? すごいね」

 はあはあと荒い息を吐きながら、一気に抜いた性器からゴムを外して、どこかへ放る。ハルの手が頭上に伸びて来るのをぼんやり眺めて、マットレスに横たわる。さすがに疲れる。でも穴は期待したようにヒクヒクしていて、ハルがゴムを取った意味を理解しているように期待している。性急な一回の後は軽い刺激を楽しむような触れ合いの繋がりが待っている。激しいのも、よさが緩やかで長引くやり方も、どちらも好き。ハルがしてくれる。それだけで嬉しい。

「嫌いになってない?」

 ゆっくり奥まで埋められて、キスをしながら問われた。

「大好き、ハル」

 そう言えば、ハルはくすぐったそうに笑んだ。可愛い。ハルの過去にはたくさの男との行為があると分かってしまったけど、俺の恥ずかしい部分を許して喜んでくれるハルを嫌うなんてある筈がない。

「俺も、ユウキ、愛してる」

 息を飲んだ。一気に朱が昇る。目眩に似た感情が湧き上がり、涙に変わる。

「なんで泣く?」

 目尻に流れる涙を吸い取られ、視線を合わされる。

「なんでかな? 涙腺壊れたかも」

「もっと泣く?」

「あっ」

 奥を突かれてグリグリされて、気が遠くなる。

「エロい表情なのわかってる? 泣いて、そんなの、俺をおかしくさせるってわかってる?」

 足を抱え上げられて、ふくらはぎを舐められながら、奥を、入り口を、責められる。

「あッあッあッ——ん、ん、——……」

 腰を浮かせて、ハルの肩に両足を乗せて、攻められる不安な体勢に煽られる。背を丸めさせられ、視界の上でハルのが出入りしている卑猥さに釘付けになる。その向こうにハルの視線があって、視界に映る行為に感じていると知られて、笑まれると、恥ずかしさが快感へと変わる。

「あーあーイク、イクッ——……」

 吐き出したモノが自分を濡らして——恥ずかしすぎて目を逸らしたのに。ハルの動きが激しくなる。

「自分で顔射とか、マジでやり殺すよ、ユウキ」

 知らない、そんなの、ああ、イイ、イイ——もう、ダメになる。

「すげえな、ユウキ、俺のこんな酷いやり方も受け入れてくれるの? マジで理想だわ、最高、ユウキ」

 引き抜かれて、ゴムを外して、胸に熱い飛沫がかかる。青臭い匂いに包まれるの、いつもならトラウマで吐くのに、汚される行為にまで喜んでいる。遠のく意識の中で、ハルにキスされている。甘い、しあわせな余韻の中に意識を溶け込ませた。
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