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エメ6
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ユグもイシュ様も本当にすごい。
ドールとの戦いは夜だから、抱き合うのは昼で、日が落ちる前に食事と着替えを済ませて出て行く。
エメは兵たちがテントを出て行くと、食事や部屋の片付けをして、自分の食事を済ませて、朝食の下準備と着替えの用意をする。
全部終わったら、従者用のテントで寝るんだけど、新人なのにイシュ様とユグ付きの従者になったから、とても嫌われていて、聞こえるように陰口を言われたり、わざとぶつかられたり。いっぱい意地悪されてる。
みんなの気持ちもわかる。ただのウサギがイシュ様の側にいるなんて、ほんとうならありえないこと。自分でも運が良かったと思うから、みんなの側から離れていようと、夜はテントの側の草むらに毛布を持って行って眠ってる。
エメが睡眠を取っている時にユグもイシュ様も戦っている。眠れるだけでもありがたい。エメにはこんなことはいつものことで、朝が来たらユグに何をしてあげられるか考えるだけで胸がほこほこした。
でもこの日は違った。
近くの川に水を汲みに行った時、兵のひとりが戻って来ていて、エメを地面に押し倒した。
エメは驚きすぎて声も出ない。
首を押さえられて、卑下た笑みを見上げたら、歯がガチガチ鳴った。
頭の中に怖いがいっぱいで、ユグって名前を呼びたかった。
「おまえ、すっげえ具合が良いんだってな? やらせろよ、なあ」
服が破られる。喉が苦しくてヒクヒクと息が詰まる。手足をばたつかせても少しも動かない。
キスされると思ったから顔を背けたら、頬を殴られた。それで首は開放されたけど、ゴホゴホ咽せて、その間にズボンが下ろされる。下半身が両手で固定されてて、張ってにげようとしたら腰が浮かされた。
兵が自分のズボンを下げる音がする。もうダメだと思って、悔しくて涙が出た。
ユグだから良いのに。
他の誰にも触られたくない。
「やだ、やめて、やだ、やだ……」
ふっと下半身が離された。
勢いで前に進んだ。
膝が擦りむけて、手も擦りむけて、どこかで引っ掻いたのか、太ももから血が流れている。
すぐに捕まって抱き竦められた。
「いや、やだ、離して……」
耳元に声が聞こえる。
いつものユグの匂いがする。
「ごめんね、許して、エメ」
「どうしてユグが謝るの?」
ホッと息を吐き、体を返してユグに抱きついた。
「お仕事は良いの?」
まだ夜明けが来ていない。他の兵は戦っている。
「エメの方が大切だから。傷つけてごめん」
「ユグのせいじゃないよ?」
川で体を洗い流して、傷口も洗ってくれた。
テントまではユグがだっこをしてくれて、もう戦場には戻らないと、ユグはエメを抱きしめたままベッドに横になった。
「明日からはここで寝て、ここはイシュの匂いが付いているから、他の者は入れない」
「本当は僕も入っちゃダメなんだよ?」
「エメは特別。俺が心配だからここにいること、わかった?」
「うん」
エメは頷いたけど、イシュ様のベッドに入れるのはユグがいるからだって知っている。ユグは特別だけど、エメはそうじゃない。だから明日からも外で寝ようと思っていた。今日は特別。ユグがいるから。
ドールとの戦いは夜だから、抱き合うのは昼で、日が落ちる前に食事と着替えを済ませて出て行く。
エメは兵たちがテントを出て行くと、食事や部屋の片付けをして、自分の食事を済ませて、朝食の下準備と着替えの用意をする。
全部終わったら、従者用のテントで寝るんだけど、新人なのにイシュ様とユグ付きの従者になったから、とても嫌われていて、聞こえるように陰口を言われたり、わざとぶつかられたり。いっぱい意地悪されてる。
みんなの気持ちもわかる。ただのウサギがイシュ様の側にいるなんて、ほんとうならありえないこと。自分でも運が良かったと思うから、みんなの側から離れていようと、夜はテントの側の草むらに毛布を持って行って眠ってる。
エメが睡眠を取っている時にユグもイシュ様も戦っている。眠れるだけでもありがたい。エメにはこんなことはいつものことで、朝が来たらユグに何をしてあげられるか考えるだけで胸がほこほこした。
でもこの日は違った。
近くの川に水を汲みに行った時、兵のひとりが戻って来ていて、エメを地面に押し倒した。
エメは驚きすぎて声も出ない。
首を押さえられて、卑下た笑みを見上げたら、歯がガチガチ鳴った。
頭の中に怖いがいっぱいで、ユグって名前を呼びたかった。
「おまえ、すっげえ具合が良いんだってな? やらせろよ、なあ」
服が破られる。喉が苦しくてヒクヒクと息が詰まる。手足をばたつかせても少しも動かない。
キスされると思ったから顔を背けたら、頬を殴られた。それで首は開放されたけど、ゴホゴホ咽せて、その間にズボンが下ろされる。下半身が両手で固定されてて、張ってにげようとしたら腰が浮かされた。
兵が自分のズボンを下げる音がする。もうダメだと思って、悔しくて涙が出た。
ユグだから良いのに。
他の誰にも触られたくない。
「やだ、やめて、やだ、やだ……」
ふっと下半身が離された。
勢いで前に進んだ。
膝が擦りむけて、手も擦りむけて、どこかで引っ掻いたのか、太ももから血が流れている。
すぐに捕まって抱き竦められた。
「いや、やだ、離して……」
耳元に声が聞こえる。
いつものユグの匂いがする。
「ごめんね、許して、エメ」
「どうしてユグが謝るの?」
ホッと息を吐き、体を返してユグに抱きついた。
「お仕事は良いの?」
まだ夜明けが来ていない。他の兵は戦っている。
「エメの方が大切だから。傷つけてごめん」
「ユグのせいじゃないよ?」
川で体を洗い流して、傷口も洗ってくれた。
テントまではユグがだっこをしてくれて、もう戦場には戻らないと、ユグはエメを抱きしめたままベッドに横になった。
「明日からはここで寝て、ここはイシュの匂いが付いているから、他の者は入れない」
「本当は僕も入っちゃダメなんだよ?」
「エメは特別。俺が心配だからここにいること、わかった?」
「うん」
エメは頷いたけど、イシュ様のベッドに入れるのはユグがいるからだって知っている。ユグは特別だけど、エメはそうじゃない。だから明日からも外で寝ようと思っていた。今日は特別。ユグがいるから。
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