王子なのに戦場の聖域で好き勝手ヤってたら獣人に飼われました

エメ3

　嫌だって言ってもやめてもらえなかった。嫌だって言った言葉が嘘だってわかってしまったからだ。

　ユグは自由だ。
　自由だとする獣人でも、カースト制に縛られて、本当に自由な者などいないのに。

「ユグ、ユグ、やだ、やだ」

　胡座をかいて座るユグの前に立つと、エメの股間がちょうどユグの口の所になる。腰を抱えられ、腰を前に突き出す形にされて、身動きが取れない。

　それを良い事に下着まで下げられ、萎縮で小さくなっているモノを口に含まれてしまった。

　ユグの着替えの手伝いをしに来たのに、ユグは戦いの後で興奮状態にあるようで、宥めて欲しいと言われたのだけど、方法はこれで……。エメはもう半泣きだ。

　しかもテントはあの、イシュ様のもの。もうすぐイシュ様も戻って来る。

「おねがい、おねがい、たすけて」

　エメは成人を迎えて1年経っているが、実際に性的な事をしたことがない。自分で触るのも兄弟が多かったし、両親と一緒に暮らしていたから、したことがなかった。それなのに簡単に口の中に入れられてしまった。

「あきらめろ、エメ」

　声の方を見ればイシュ様がお帰りだった。思わず小さな悲鳴が出て、口を手で覆った。

「ユグの可愛がりはエメには刺激が強すぎるとは思うが、俺にも止められんのだ。ユグの愛情だと思って受け入れてみろ、楽になる」

　ユグはイシュ様のものだ。イシュ様が囲う人。エメが叱られると思ったらイシュ様は同情の目で見ている。

「気持ち良くない？　エメ」

「わかんない、わかんないよぉ」

「可愛い、エメ、ごめんね。イシュが怖いんだろ？　出て行ったらもっと気持ちいことしようね」

　ユグはエメを見上げて魅力的に笑った。