何度生まれ変わっても愛されないので今生は強気でいきます!

サクラギ

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【2】軍生活

11・おひざ

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 魔術はすごい。竜王の元から去ったレティウスは、ユーリを自分の執務室へと誘った。
 見たことのない風景に連れられたユーリは、居心地が悪い。いったいどこなのかと思っていると、部屋の扉がノックされた。

 抱きかかえられていたユーリだったが、レティウスがユーリを抱えたまま執務机の前の椅子に座ったものだから、レティウスの膝に横抱きにされているという状況で、銀竜軍の部下を部屋に入れるという事態に陥っていた。ユーリは困ってレティウスの肩に顔をうずめている。レティウスはそんなのどうでも良いと、部下が持って来た資料を受け取り、会話を進めている。

 可哀想なのは部下も同じだ。銀竜軍隊長が膝の上に男を乗せて仕事をしている。そんなのを見せられていっそ冷静に仕事に集中してしまう部下の気持ちもわかるというものだ。

 ユーリはたまたまレティウスのおさがりの兵服を着ている。髪色でばれるほど、第二部隊には顔を出していない。ということは、銀竜軍の中であれは誰だという噂が出るのも仕方がないことだ。

 たぶん数十分はそのままの体勢で仕事をしていた。ユーリは身動き取れずにじっとレティウスにしがみついていた。どんな辱めだと思うのだが、相手がレティウスなら何をされても嬉しいユーリだった。

 部下が部屋から出て行くのを背中で感じ、ユーリはほっと息をつく。

「どういうこと?」

 怒った顔でレティウスを見れば、レティウスは無表情のまま、唇を塞いで来る。そのまま舌を吸われ、荒い息をつきながら、お互いの唾液を交換し合う。

「レティウス! 仕事中なんだろ? これ以上は……」

 体が反応し始めている。ただ昨夜したばかりだから、まだ我慢が効くという程度だ。

「仕事中に呼び出された私の身にもなってください」

「それは悪かったけど……」

 来てくれて良かったとユーリはレティウスに抱き着いた。
 あのまま竜王のものにされていたら、それをレティウスが許していたら、ユーリは壊れていたかもしれない。

「ユーリ、これは罰ですよ。隣の部屋で待つように」

 ギルバートと同じ造りの執務室だ。隣は続きの使用人部屋だ。
 ユーリはおあずけも嬉しくてレティウスに啄むような口づけをすると、喜んで隣の部屋に行く。
 扉を閉める前にレティウスを見れば、忙しいのだろう、書類に視線を落とすレティウスがいた。
 ちゃんと仕事をしている姿が嬉しかった。初めて見る銀竜軍隊長の顔をしたレティウスも格好いいと、ユーリは自慢に思う。レティウスを待つ時間、とても嬉しくてくすぐったい気持ちになった。
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