何度生まれ変わっても愛されないので今生は強気でいきます!

サクラギ

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【1】追放

18・結果 2

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 お互いの想いはすれ違ったまま。
 でもひたすら相手を求め、抱き合い続けた。
 一方通行の想いでも、温かな体に包まれていれば、その存在を感じて安堵する。

 さんざん抱かれ、想いをぶつけられ、血の飢えと泣かされ疲れた体を抱きかかえられ、湯殿へ連れて行かれた。
 湯殿で後ろから抱き締められ、大事なものだと言わんばかりに頬を寄せられ、言葉もなく、ただ存在を確かめられた。

 ソファでも後ろから抱き締められ、髪を乾かされた。
 いつもの通りの時間が戻って来たが、心の中の怯えはぬぐえない。

 レティウスがユーリを見限れば、孤独の死がやって来る。それはユーリにとって最悪な死だった。
 怯えを隠すように体勢を変え、レティウスに抱き着く。胸に頬を寄せ、ただそうしている。
 レティウスもまた、ユーリの頭に頬を寄せ、背中に手を回してゆるく抱き締めている。

「ごめんなさい」

 レティウスを怒らせる気など欠片もなかった。

「いえ、私の方こそ、大人げない態度でした、許してください」

「違うんだ!」

 ユーリは顔を上げてレティウスを見る。銀の瞳がユーリを見たが、いつもの愛おしそうにしてくれる気配はない。大人の対応で接していてくれるだけで、失った信頼を取り戻せていないとわかる。
 
 ユーリは混乱してレティウスの唇に唇を重ね、強引に舌を割り込ませた。それは飢えだった。愛して欲しいという飢え。飢えは必要以上にレティウスを求めてしまう。

「ごめんなさい、許して……」

 何度も口にしながら、レティウスを抱きしめる。体が震えていた。感情が馬鹿になっている。涙が止まらない。
 こんな弱い自分は嫌だと思いながら、レティウスを求め、飢えで狂う。

「いいえ、ユーリは悪くありません。もう二度とこんなことをしないと誓いますから、大丈夫、大丈夫ですから」

 抱かれるだけではぬぐえない何か。抱き締められるだけでは足りない何か。
 命を繋ぎさえすれば感じずに済む飢えだと思っていたのに、命を繋いだせいで大きくなった飢え。

「愛して欲しい、レティ、傍にいて、離さないで」

「大丈夫ですから、安心してください。ずっとユーリの傍にいますよ。離れません」

 ユーリを慰めるための言葉を紡いだレティウスだったが、心から愛することができなくなっていた。
 いまでも愛しい存在ではある。でも心から信頼できる相手ではなくなってしまった。
 命を繋いでしまったから、7日に一度、口づけをしなければならない。求められれば抱き合わなければならない。ユーリの為に、ただそれだけの為に。

「竜騎士になることも、受け入れますよ、ユーリ。あなたの好きなようにしてください」

 ユーリは竜騎士になるという意味を正確に把握した。
 レティウスの言葉は、ユーリの愛人になることを受け入れた、ということになる。

 ユーリは涙を流しながらレティウスに抱き着き、凍る感情を隠した。

 たったひとつの間違いが取り返しのつかない結果を呼んだ。
 否定して欲しかった。ユーリの一番でいたいと言って欲しかった。だから竜騎士は許さないと言って欲しかったのに……。気持ちが大きく離れてしまったことに気づき、泣いた。

 レティウスに離れられない運命を背負わせてしまった自身を責めた。
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