アプリで恋人探してみました

サクラギ

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 スマホをベッドヘッドの棚に置いた隼也は、スタンドの明かりをつけた。真っ暗だった部屋の中にぼんやりとした明かりを落とす丸いライトの下で、俺はまだ天井を見上げてどうしたら良いのか迷っていた。このまま寝て、友達のままでいる方が後悔がないかもしれない。そんな諦めの気分でいたのだけど。急にベッドと共に体が沈む感覚がして、隼也の腕に囲われた。

「俺さ、セックスは恥ずかしさとか飛ぶくらい溺れてくれるのが好みなんだけど」

「えっと……」

 さっきまでの雰囲気と全然違う。見下ろして来る目が俺の視線を捉えて離さないし、わかっていても見つめてしまう強さがあって——生唾を飲み込んだ自分が恥ずかしい。期待で熱くなった頬を隠したいけどもう遅い。ぜんぶ見られてる。

 そんな隙にシャツをめくられて、乳首を見られて、「かわいい」って言われて吸いつかれたら——もう……。

「後ろ向いて腰上げて?」

 頭の中がパニックになってる。どのタイミングで隼也のそのスイッチが入ったのか。さっきまで課題の事を考えていたんだろ?

「する? しない?」

「……しないって言ったら?」

「一生このままただの友達?」

 小首を傾げられた。

「……するって言ったら?」

「俺に愛される」

 ニヤッて笑まれた。とてもエロく思えてしまった。だいたい基本的に隼也はモテる顔をしている。無表情でそっけないけど、ふっと笑って見せたり、じっと見つめてみたり。自分を武器にして相手を惑わせるやり方を熟知している。

 俺の頭の中には隼也に愛されるという言葉が巡っていて、この機会を逃したら二度と訪れない事を提示されていて、ただ受け入れればどんなエロい事をさせられても受け入れないといけない。しかもうつ伏せで腰を上げるって——恥ずかしいし無防備すぎる。

「する」

 表情を見られたくないから視線を逸らして、うつ伏せて、そっと腰を浮かせたら、強引に腕を回されて引き寄せられた。恥ずかしすぎる。

 枕を引き寄せて顔を埋めて恥ずかしさに耐えている。だってまだ服を着ているけど、お尻のさっきジェルを入れた部分に顔を埋められている。そんな事ある? 隼也ってそんな事しちゃうんだって驚きに震えが来るほど追い詰められる。

「ジェルのにおい」

 わーわーわーどうしよう恥ずかしい。直接匂いを嗅がれるってどういうこと? しかもパンツの腰部分に手を入れられて下されて行く。思わず手で押さえたけど、強引に下げられて行く。恥ずかしい。ダメ、ダメだって。

「ひやぁ、隼也、ダメ、ダメだって、ああ、ヤダヤダ、ううっ……」

 お尻だけ出させられて、指を入れられて、体感でたぶん左右に両指で広げられて、隙間を舐め上げられて、ヒダをほぐすように舌で広げられている。

「これって舐めていいジェルだっけ?」

「ダメ、ダメだって……」

 息がかかる。そんなところを見つめて舐められて、しかも普通に会話されるってどういうこと? 枕に顔を埋めて出てしまう声を吸い込ませているのに。会話に答えたら、奥に指を入れられて、感じる所を擦られてしまった。

「あああっ、そこダメ、ダメッ……あ、あ、あッ……」

「かわいい声」

「やあっ、しゅんやぁ、も、ダメ、だって……」

 半泣きで懇願したのに、クスクスと笑われてしまった。こんな隼也知らない。
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