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40.結局スパダリと元腐女子ですか(6)
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しゅるりと衣擦れの音が響く。クラレンスの熱い吐息が、ジーニアに触れる。
ドレスは剥ぎ取られてしまった。彼女の肌を守っているのは、心許ない下着のみ。
「ジーニア嬢……」
熱を孕んだ目で、クラレンスが見下ろしてきた。
「ジーンとお呼びください……」
それは家族や親しい友人が口にしてくれる彼女の愛称。
「その名を呼ぶ許可を、私に与えてくれるのか?」
クラレンスがジーニアの顔の脇に手をつくと、ギシリと寝台が軋んだ音をあげる。
「はい」
クラレンスの顔が近づき、再び彼に口づけられる。まだジーニアは自由に動かせる場所が少ないため、完全なる受け身。
彼の舌が口腔内に入り込んできて、ジーニアの不自由な舌を絡めとった。つたない舌の動きしかできないジーニアだが、クラレンスが執拗に舐ってくる。彼女の全てを味わい尽くすかのように、口の中の全てをかき乱す。それでも上顎の柔らかいところを優しくつつかれた時には、ふわっとした感覚が背中を走り、ふるっと身体が震えてしまった。
もちろんクラレンスもそれに気付いたのだろう。彼女との口づけを堪能した後、名残惜しそうに唇を離した。
「ジーン。もしかして、動けるようになったのか?」
それは先ほど震えたからだろう。
「少しだけ……」
まだクラレンスの方に腕を伸ばすことはできないが、手の指先などは少しずつ動くような感じがしていた。
「この解呪方法があれということは。もしかしたら、性的興奮を覚えれば、少しずつ動くことができるようになるのかもしれないな……」
ジーニアの耳には信じられないような言葉が聞こえてきた。
――性・的・興・奮……。つまり、イっちゃえってことよね……。前世では、それなりに経験が……あっただろうか。
動けないジーニアが必死になって前世の知識をフル稼働させようとしていた隙に、胸元を隠していた下着も取り払われてしまったようだ。
むにゅっと胸元を下から包まれた。
「ひゃっ」
「すまない、痛かったか?」
「い、いえ……」
慣れない刺激に、ジーニアは変な声を出してしまった。しかもまだ四肢の自由は利かないため、彼からされる一方である。
――はっ。これはいわゆるマグロ女というものでは……。
指先に力を入れてみるが、ぴくぴくと第二関節までしか動かすことができない。
クラレンスの両手が、ジーニアの両脇に触れ、優しく撫でまわす。その両手は次第に胸の膨らみに近づき、きゅっと下から持ち上げた。
「柔らかいんだな……」
――脂肪の集まりですからね。
と心の中ではいつものジーニアなのだが、クラレンスに触れられたところからは熱を感じる。
「んっ……ふぅ、ん……」
鼻から抜けていくような甘い声が、ジーニアの口から漏れた。ジーニア自身、意識していたわけではない。脂肪の塊であると思っていた胸を、形を変えるくらいに揉みしだかれてしまっただけで、そのような声が出てしまったのだ。
――え、なんで……。脂肪を揉まれているだけのはずなのに、なんでこんなに気持ちがいいの?
「んっ……」
ジーニアは身体を震わせてしまった。視線だけを動かすと、胸元にクラレンスの頭が見える。その彼が大きく口を開けて、ジーニアの乳房を含んでいた。
――どうしよう……。めちゃくちゃ気持ちがいい。クラレンス様、慣れていらっしゃる?
と思っても、そんなこと、聞けるはずがない。
クラレンスの舌が、敏感な頂をかすめるたびに、ジーニアの指がシーツの上を滑っていく。
ドレスは剥ぎ取られてしまった。彼女の肌を守っているのは、心許ない下着のみ。
「ジーニア嬢……」
熱を孕んだ目で、クラレンスが見下ろしてきた。
「ジーンとお呼びください……」
それは家族や親しい友人が口にしてくれる彼女の愛称。
「その名を呼ぶ許可を、私に与えてくれるのか?」
クラレンスがジーニアの顔の脇に手をつくと、ギシリと寝台が軋んだ音をあげる。
「はい」
クラレンスの顔が近づき、再び彼に口づけられる。まだジーニアは自由に動かせる場所が少ないため、完全なる受け身。
彼の舌が口腔内に入り込んできて、ジーニアの不自由な舌を絡めとった。つたない舌の動きしかできないジーニアだが、クラレンスが執拗に舐ってくる。彼女の全てを味わい尽くすかのように、口の中の全てをかき乱す。それでも上顎の柔らかいところを優しくつつかれた時には、ふわっとした感覚が背中を走り、ふるっと身体が震えてしまった。
もちろんクラレンスもそれに気付いたのだろう。彼女との口づけを堪能した後、名残惜しそうに唇を離した。
「ジーン。もしかして、動けるようになったのか?」
それは先ほど震えたからだろう。
「少しだけ……」
まだクラレンスの方に腕を伸ばすことはできないが、手の指先などは少しずつ動くような感じがしていた。
「この解呪方法があれということは。もしかしたら、性的興奮を覚えれば、少しずつ動くことができるようになるのかもしれないな……」
ジーニアの耳には信じられないような言葉が聞こえてきた。
――性・的・興・奮……。つまり、イっちゃえってことよね……。前世では、それなりに経験が……あっただろうか。
動けないジーニアが必死になって前世の知識をフル稼働させようとしていた隙に、胸元を隠していた下着も取り払われてしまったようだ。
むにゅっと胸元を下から包まれた。
「ひゃっ」
「すまない、痛かったか?」
「い、いえ……」
慣れない刺激に、ジーニアは変な声を出してしまった。しかもまだ四肢の自由は利かないため、彼からされる一方である。
――はっ。これはいわゆるマグロ女というものでは……。
指先に力を入れてみるが、ぴくぴくと第二関節までしか動かすことができない。
クラレンスの両手が、ジーニアの両脇に触れ、優しく撫でまわす。その両手は次第に胸の膨らみに近づき、きゅっと下から持ち上げた。
「柔らかいんだな……」
――脂肪の集まりですからね。
と心の中ではいつものジーニアなのだが、クラレンスに触れられたところからは熱を感じる。
「んっ……ふぅ、ん……」
鼻から抜けていくような甘い声が、ジーニアの口から漏れた。ジーニア自身、意識していたわけではない。脂肪の塊であると思っていた胸を、形を変えるくらいに揉みしだかれてしまっただけで、そのような声が出てしまったのだ。
――え、なんで……。脂肪を揉まれているだけのはずなのに、なんでこんなに気持ちがいいの?
「んっ……」
ジーニアは身体を震わせてしまった。視線だけを動かすと、胸元にクラレンスの頭が見える。その彼が大きく口を開けて、ジーニアの乳房を含んでいた。
――どうしよう……。めちゃくちゃ気持ちがいい。クラレンス様、慣れていらっしゃる?
と思っても、そんなこと、聞けるはずがない。
クラレンスの舌が、敏感な頂をかすめるたびに、ジーニアの指がシーツの上を滑っていく。
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