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後ろも横も、アルベティーナにとっては全くわからない世界だ。
「ふ、普通で……」
痛みは無いといえども、純潔を先ほど失ったばかり。もちろん経験豊富とは言い難い。いきなり後ろとか横とか、難易度が高いとしか思えない。
「普通だと? それではお仕置きにならないだろう。まあ、いい。楽しみは後日にとっておくか」
ルドルフは、アルベティーナの左足を高く持ち上げた。
「な、何をするんですか」
また、どろりと足の間から精液が零れ落ちる。
「普通。つまり、前から繋がりたいんだろう?」
「なんで、私の足を、そうやって持ち上げているんですか」
いくら薄暗いといえども、これでは全てが見られてしまう。
「今さら恥ずかしがる必要は無い。それに、お前のここはひくひくとして、俺を欲しがっているようにも見えるが?」
再びそこに、熱い男根があてられた。だがアルベティーナの左足は、ルドルフによって抱えられたままだ。
「あっ……あぁ……」
一度しか彼を受け入れたことのない蜜路は、まだきつい。それでも痛みを感じることはなかった。
「今回はすんなり入ったな」
「やっ……。深いの……」
アルベティーナの左足はルドルフの右肩に持ち上げられている。そのためか、一度目に繋がった時よりも奥に届いている。
「この方が深く繋がれるだろう?」
「っい、ぁあ、……っぁあ、ァ、っ、そこ、だめぇ……っぁ、ん、……っ」
身体を暴かれたばかりのアルベティーナには刺激が強い。一度、引いた絶頂の波が、再び襲い掛かろうとしている。
「やっ……やめ、団長……」
ふっと鼻で笑ったルドルフは、さらに彼女の乳首も摘まみ上げる。
「あっ……やっ、やあぁぁっ……だめっ」
身体の中で感じていた快楽が、外からも与えられる。
「また、締まった。本当にお前の身体は感じやすいな」
ルドルフはちゅっと音を立てアルベティーナの鎖骨辺りを吸い上げた。チリッとした痛みがそこに走る。ふるっと、アルベティーナは身体を震わせる。
「動くぞ?」
「え? こ、このままで?」
目を潤ませながら、アルベティーナは思わず尋ねていた。
「ああ、このままだ」
アルベティーナの左足を抱え直したルドルフは、ゆっくりと動き始める。先ほどとは違う角度と深さが、切ない疼きを与え始めていた。
知らぬ間に、アルベティーナもルドルフの背に手を回し、自ら腰を動かしていたようだ。
「中が潤っている。それに、奥は俺を絞めつけてくる。淫らな身体だな……」
「んっ……。ルディ、もっと……」
「もっと。なんだ?」
「あなたが、欲しいの……」
ふっと鼻で笑ったルドルフは、アルベティーナの左足を折り、それを抱きかかえた。また、彼が擦ってくる場所が変わる。ルドルフは、彼女の足を抱きかかえたまま、ぷっくりと腫れあがった粒に指を添える。
「んああああっ……ああ、……あううっ……。いっしょ、ダメ……」
ぎゅっと粒を指の腹で押されてしまうと、アルベティーナの身体は弾けた。だがルドルフは動くことをやめない。
はっはっと熱い息を吐きながら、アルベティーナを責め立てる。折られた足によって、アルベティーナの左胸は形を変えている。
「ふっ……んっ……」
ルドルフの引き締まった腹筋が躍動した。また温かなものがアルベティーナの中を満たしていく。
ひとしきり欲望を解放したルドルフは、彼女の足を解放した。
くたっと力なく寝台の上に投げ出される細い左足。
どうやら彼女は、気を失ってしまったらしい。
ルドルフはするりと腰を引いた。目を閉じる彼女の瞼に、軽く唇を落とす。
「私から逃げることなどできないのだよ、アルベティーナ・ヘドマン。いや、アルベティーナ・ルヴィ・マルグレット」
彼女を見つめる彼の眼差しは、どこか穏やかさに満ちていた。
「ふ、普通で……」
痛みは無いといえども、純潔を先ほど失ったばかり。もちろん経験豊富とは言い難い。いきなり後ろとか横とか、難易度が高いとしか思えない。
「普通だと? それではお仕置きにならないだろう。まあ、いい。楽しみは後日にとっておくか」
ルドルフは、アルベティーナの左足を高く持ち上げた。
「な、何をするんですか」
また、どろりと足の間から精液が零れ落ちる。
「普通。つまり、前から繋がりたいんだろう?」
「なんで、私の足を、そうやって持ち上げているんですか」
いくら薄暗いといえども、これでは全てが見られてしまう。
「今さら恥ずかしがる必要は無い。それに、お前のここはひくひくとして、俺を欲しがっているようにも見えるが?」
再びそこに、熱い男根があてられた。だがアルベティーナの左足は、ルドルフによって抱えられたままだ。
「あっ……あぁ……」
一度しか彼を受け入れたことのない蜜路は、まだきつい。それでも痛みを感じることはなかった。
「今回はすんなり入ったな」
「やっ……。深いの……」
アルベティーナの左足はルドルフの右肩に持ち上げられている。そのためか、一度目に繋がった時よりも奥に届いている。
「この方が深く繋がれるだろう?」
「っい、ぁあ、……っぁあ、ァ、っ、そこ、だめぇ……っぁ、ん、……っ」
身体を暴かれたばかりのアルベティーナには刺激が強い。一度、引いた絶頂の波が、再び襲い掛かろうとしている。
「やっ……やめ、団長……」
ふっと鼻で笑ったルドルフは、さらに彼女の乳首も摘まみ上げる。
「あっ……やっ、やあぁぁっ……だめっ」
身体の中で感じていた快楽が、外からも与えられる。
「また、締まった。本当にお前の身体は感じやすいな」
ルドルフはちゅっと音を立てアルベティーナの鎖骨辺りを吸い上げた。チリッとした痛みがそこに走る。ふるっと、アルベティーナは身体を震わせる。
「動くぞ?」
「え? こ、このままで?」
目を潤ませながら、アルベティーナは思わず尋ねていた。
「ああ、このままだ」
アルベティーナの左足を抱え直したルドルフは、ゆっくりと動き始める。先ほどとは違う角度と深さが、切ない疼きを与え始めていた。
知らぬ間に、アルベティーナもルドルフの背に手を回し、自ら腰を動かしていたようだ。
「中が潤っている。それに、奥は俺を絞めつけてくる。淫らな身体だな……」
「んっ……。ルディ、もっと……」
「もっと。なんだ?」
「あなたが、欲しいの……」
ふっと鼻で笑ったルドルフは、アルベティーナの左足を折り、それを抱きかかえた。また、彼が擦ってくる場所が変わる。ルドルフは、彼女の足を抱きかかえたまま、ぷっくりと腫れあがった粒に指を添える。
「んああああっ……ああ、……あううっ……。いっしょ、ダメ……」
ぎゅっと粒を指の腹で押されてしまうと、アルベティーナの身体は弾けた。だがルドルフは動くことをやめない。
はっはっと熱い息を吐きながら、アルベティーナを責め立てる。折られた足によって、アルベティーナの左胸は形を変えている。
「ふっ……んっ……」
ルドルフの引き締まった腹筋が躍動した。また温かなものがアルベティーナの中を満たしていく。
ひとしきり欲望を解放したルドルフは、彼女の足を解放した。
くたっと力なく寝台の上に投げ出される細い左足。
どうやら彼女は、気を失ってしまったらしい。
ルドルフはするりと腰を引いた。目を閉じる彼女の瞼に、軽く唇を落とす。
「私から逃げることなどできないのだよ、アルベティーナ・ヘドマン。いや、アルベティーナ・ルヴィ・マルグレット」
彼女を見つめる彼の眼差しは、どこか穏やかさに満ちていた。
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