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妹の身代わりに

4.

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 デルタは自分の寝台に転がされていた。目の前には幼馴染みのアルセン。男らしい身体に着せられているのが女性もののナイトウェアという、なぜか不思議な恰好。それもデルタの仕業なのだが。

「アルって私のこと、好きなわけ?」

「好き? そんなの好きに決まってんだろ。じゃなかったら、アンの代わりにこんな格好までしてここにいない。お前に誘われたとき、俺がどう思ったかわかってんのか?」

「わかるわけないじゃない」

 言うや否や、アルセンに唇を塞がれた。その間、アルセンはその手でデルタの肌をゆっくりとなぞっていく。彼女の姿形を覚えるかのように。耳、頬、顎、首、そして胸元。訓練で鍛えられ、少し手の皮が厚くなっている彼の手は熱かった。胸元の膨らみをまさぐられると、デルタは小さく身悶える。

「感じやすいんだな」
 耳元で囁いたアルセンはそのままデルタの耳朶を食む。

「あっ」
 一際、甲高い声をあげたデルタは背筋がぞくりとした。
「いい声だ」
 アルセンはその耳の中を舌で犯す。ぴちゃりぴちゃりという粘着質な音で、また背中がざわざわとする。

「俺がまだ触ってないのに、すげー固くなってるな」
 胸の頂を刺激された。そこがピンとしていることに、デルタさえ気付いていた。さらにそこをアルセンが親指でぐにぐにと潰すものだから、今度はお腹の下あたりがぐずぐずと疼き出す。
 アルセンは、女物のナイトウェアを勢いよく脱ぎ捨てた。こんなものを着ていたら、姿が男に成りきれない、と。だがデルタのそれについては、ゆっくりと肩紐をずり下げ、ゆっくりと女の象徴を外気にと触れさせる。

「うまそうだな」
 熟れた果実がアルセンの目の前に二つ。食べなかったら逆に失礼なほど熟れている。欲張りなアルセンはその二つの実を両手で寄せ集め、無理やり同時に口に含んだ。

「はんっ……」
 同時に二つをそうやって刺激されたら、どうしたらいいかわからない。デルタはもぞもぞと背中を動かすしかない。

「そろそろ、こっちも食べていいか?」
 ナイトウェアを下からめくり上げると、そこにはすっかりと濡れそぼった彼女の秘所が。
「お前、パンツ履いてなかったのかよ」

 陰唇に触れただけなのに、くちゅりという厭らしい音がする。

「これなら、すぐに入りそうじゃん」
 アルセンは彼女の蜜路に指を一本、れてみる。
「すげっ、トロトロ」

「あ、あん……。もっと、触って」

「やっべ、おねだりかよ」

 心を寄せている女性におねだりされたら、与えたいと思ってしまうのがさがなのかもしれない。
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