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兄の身代わりに
5.
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また、アヌークのお腹の裏がぐずぐずと疼き出した。もっと触ってほしい、もっといじって欲しい、と自然に腰が動くと同時に、下腹がぴくっと波打った。
「あ、ああっ」
アヌークの眼前に光が瞬いた。目は虚ろで、だらしなく開いた唇からは飲み込むことのできない唾液が垂れている。
「ああ、上手にいけたようだね。そろそろ私を受け入れてくれるかな」
ニルスは呆けているアヌークの前に、屹立した己を取り出した。見たことの無いようなご立派なものだけれど、それに反応するような力もアヌークには残っていない。
しっとりと濡れそぼった花芽に何か硬い物が擦りつけられた。そこでくちくちと溢れている蜜を馴染ませるかのように動き、その蜜路の入口へと熱い男根を押し付けられた。
「……っ、あ、……ひっ」
「力を抜いて、アン」
ニルスは優しくアヌークを抱きしめ、柔らかく口づけをする。硬くなっていたアヌークの身体からすっと力が抜けた。
「そう、上手。息を吸って」
アヌークはニルスの言葉に従うしかなかった。
「いい子だね」
ニルスはゆっくりと蜜洞をすすめる。
「痛いか?」
と思わず聞いてしまったのは、彼女の目尻に涙がたまっていたから。
「大丈夫、ニール。最後まで」
健気に自分を受け入れてくれるアヌークの可愛らしさに、ニールの自制心が弾けてしまい、そこから一気に奥まで突いた。
「……ひっ……」
あまりの衝撃に叫び声をあげそうになったアヌークだが、なんとかそれを飲み込んだ。
「はぁ。全部入ったようだ。痛くはないか?」
「大丈夫、です」
「しばらくこうしていよう」
ニルスは動くことなく、アヌークの膣を感じていた。温かく纏わりついて、放さないと主張しているようなその感覚を。
「私を受け入れてくれた、ということは。君も私と同じ気持ちだったということでいいのか?」
アヌークは、ゆっくりと頷く。
同じように三年前。ニルスを一目見た時に心が震えた。よくわからないけれど、気になっていた。兄が戻ってくるたびに、ニルスの話を聞くのが楽しみだった。それは兄にとっては愚痴だったのかもしれないけれど、アヌークにとっては知らない彼を知ることができるという楽しみ。
「そろそろ、動くぞ」
ニルス自身も我慢の限界だった。再びアヌークの膝を折ると、己の腰を打ち付ける。乾いた打擲音と、卑猥な濡れた音。
「あ、あ、あ……」
ニルスの動きに合わせて、アヌークの淫らな声が規則的にあがる。
「アンっ、アンっ」
ニルスは愛しい彼女の名を呼びながら、その動きを激しくする。
「ニール」
不安気な彼女の手は、しっかりとニルスの背に回されていたが、ニルスの動きによって視界はぼんやりとしていた。
急に蜜路が痙攣をはじめ、そのニルスの熱杭を絡みつけ絞り上げた。
「アン」
ニルスもぐぐっと彼女の奥に己を叩きつけ、その奥で自身を解放した。
アヌークは太ももでしっかりと彼の身体を挟み込み、腹の中で広がる熱い液を感じていた。
「やっと、君を手に入れることができた」
最後の一滴まで注ぎ込むかのように、ぐぐっと腰を押し付けたニルスは、優しくアヌークの髪を梳いた。
「あ、ああっ」
アヌークの眼前に光が瞬いた。目は虚ろで、だらしなく開いた唇からは飲み込むことのできない唾液が垂れている。
「ああ、上手にいけたようだね。そろそろ私を受け入れてくれるかな」
ニルスは呆けているアヌークの前に、屹立した己を取り出した。見たことの無いようなご立派なものだけれど、それに反応するような力もアヌークには残っていない。
しっとりと濡れそぼった花芽に何か硬い物が擦りつけられた。そこでくちくちと溢れている蜜を馴染ませるかのように動き、その蜜路の入口へと熱い男根を押し付けられた。
「……っ、あ、……ひっ」
「力を抜いて、アン」
ニルスは優しくアヌークを抱きしめ、柔らかく口づけをする。硬くなっていたアヌークの身体からすっと力が抜けた。
「そう、上手。息を吸って」
アヌークはニルスの言葉に従うしかなかった。
「いい子だね」
ニルスはゆっくりと蜜洞をすすめる。
「痛いか?」
と思わず聞いてしまったのは、彼女の目尻に涙がたまっていたから。
「大丈夫、ニール。最後まで」
健気に自分を受け入れてくれるアヌークの可愛らしさに、ニールの自制心が弾けてしまい、そこから一気に奥まで突いた。
「……ひっ……」
あまりの衝撃に叫び声をあげそうになったアヌークだが、なんとかそれを飲み込んだ。
「はぁ。全部入ったようだ。痛くはないか?」
「大丈夫、です」
「しばらくこうしていよう」
ニルスは動くことなく、アヌークの膣を感じていた。温かく纏わりついて、放さないと主張しているようなその感覚を。
「私を受け入れてくれた、ということは。君も私と同じ気持ちだったということでいいのか?」
アヌークは、ゆっくりと頷く。
同じように三年前。ニルスを一目見た時に心が震えた。よくわからないけれど、気になっていた。兄が戻ってくるたびに、ニルスの話を聞くのが楽しみだった。それは兄にとっては愚痴だったのかもしれないけれど、アヌークにとっては知らない彼を知ることができるという楽しみ。
「そろそろ、動くぞ」
ニルス自身も我慢の限界だった。再びアヌークの膝を折ると、己の腰を打ち付ける。乾いた打擲音と、卑猥な濡れた音。
「あ、あ、あ……」
ニルスの動きに合わせて、アヌークの淫らな声が規則的にあがる。
「アンっ、アンっ」
ニルスは愛しい彼女の名を呼びながら、その動きを激しくする。
「ニール」
不安気な彼女の手は、しっかりとニルスの背に回されていたが、ニルスの動きによって視界はぼんやりとしていた。
急に蜜路が痙攣をはじめ、そのニルスの熱杭を絡みつけ絞り上げた。
「アン」
ニルスもぐぐっと彼女の奥に己を叩きつけ、その奥で自身を解放した。
アヌークは太ももでしっかりと彼の身体を挟み込み、腹の中で広がる熱い液を感じていた。
「やっと、君を手に入れることができた」
最後の一滴まで注ぎ込むかのように、ぐぐっと腰を押し付けたニルスは、優しくアヌークの髪を梳いた。
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