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第七章:離別
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エセルバードは立ち上がり、ラクシュリーナの部屋へと向かう。この行為が許されるわけではないと理解はしているが、身体が勝手に動いた。サライアスが背中から何か声をかけてきたようだが、その言葉は耳には届かない。
「ラクシュリーナ様っ!」
「あら、エセル。どうかしたの?」
突然、部屋に入ってきたエセルバードの姿を見て、彼女は穏やかに微笑んだ。それでも、目の縁が赤いようにも見える。
もしかして、一人で泣いていたのだろうか。
彼女の座っている長椅子に、かつかつと近づき、その顔を見下ろした。
「姫様、泣いていたのですか?」
「……サライアスから、聞いたのね?」
座りなさいと、彼女は隣をぽんぽんと叩く。
その言葉に従い、すっと腰をおろしたエセルバードは、すぐさま彼女に問いただす。
「それで。本当なのですか? これから氷河時代がやってくること。氷龍とともに眠りにつくこと」
「そうね。そういったことが過去にはあったということよ」
艶やかな唇が、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「姫様は、それでいいのですか?」
「どういうこと?」
「国のために、姫様だけが犠牲になっていいのですか?」
ラクシュリーナの手が伸びてきて、エセルバードの髪をやさしく梳く。
「あなたの髪は、春のような色よね……。この大陸が永遠に雪に閉ざされたら、たくさんの人が亡くなるでしょう」
彼女の手が、エセルバードの頭を引き寄せた。こつんと額に彼女の肩が触れる。
「姉様もフレイムシアンに嫁ぐ。姉様は好きな人がいるけれども、国のために縁談を受け入れたの。だからわたくしも、王族としての義務を果たしたい」
「だからって、なぜ姫様なのですか?」
彼女の肩に額を押しつけたまま、エセルバードはくぐもった声で尋ねた。
「お父様とお兄様は、残された民を率いていく必要がある。姉様はフレイムシアンに嫁ぐ。姉様が嫁ぐことで、アイスエーグルはフレイムシアンの援助を受けられる。そうなると、わたくしが適任なのよ」
「それでも……」
何か他に方法はなかったのか。
「わたくしが流行病にかかったとき、お母様はうつるかもしれないのに、ずっとわたくしの看病をしてくださった。今なら、あのときのお母様の気持ちがなんとなくわかるような気がするの」
ラクシュリーナがエセルバードを抱き寄せた。
「わたくしはきっと、あなたに生きてもらいたいのよ……」
頬を涙がつたった。
彼女もエセルバードが泣いているのに気づいたようだが、静かに背をなでるだけ。
「わたくしね、この部屋から氷龍が空を舞うのを見るのが好きなの。雪を照らす朝日のなか、氷龍が何体も連なって空を飛んでいるの。本当に、綺麗よ。彼らは、氷龍であることに誇りを持っている。そして、このアイスエーグルの民を守ってくれている。その彼らの命が尽きようとしているのであれば、それを見守るのも王族の義務であると、そう思ったのよ。わたくしは氷龍とともに生きる――」
それがラクシュリーナの決意なのだ。
「それにね。氷龍とともに眠りにつくといっても、死ぬわけではないらしいのよ」
「え?」
驚いたエセルバードはおもわず顔をあげた。
「もう、エセルったら」
ラクシュリーナは手巾を取り出し、彼の涙を拭う。
「氷龍と一緒に眠るだけ。氷龍の力が回復し、また飛翔できるようになれば、ともに眠りについた者も目覚めると。そう文献にはあるみたいだから」
すぅっと肩の力が抜けた。サライアスも眠りにつくと表現していたことを思い出す。それをエセルバードは永遠の眠りであると勝手に解釈していたのだ。
「そうなのですか?」
「だから、何も心配しないで。わたくしは必ず目覚めるから……」
「わかりました。では、姫様が役目を終えて目を覚ますのを待っております。それで、どのくらい眠るのですか?」
「それは……わからないけれども……」
そこで彼女は口ごもる。となれば、本当にわからないのだろう。
数年かもしれないし、数十年かもしれない。言葉はなくとも、言いたいことはなんとなく伝わってくる。いや、もしかしたら言いたくないのかもしれない。
「姫様。ではボクは約束します。氷龍がふたたび飛翔するとき、ボクは姫様を守る騎士になっています」
「まぁ、心強いわね。それならわたくしも安心して目覚めることができるわ。でも、おばあちゃんになっていても、がっかりしないでね」
ラクシュリーナは花が咲き誇るような笑顔を見せた。
「わたくしも、これでお父様の役に立てるのかしら?」
それから彼女はぽつぽつと語り出す。
昔に氷河時代があったこと。氷河時代を回避した時期もあったこと。氷龍の力と関係していること。そして、王族の力も必要であること。
それは歴史学者が古代語を解読した結果であった。今の大陸歴は、前の氷河時代が明けてからのものである。
氷龍はおよそ五百年の周期で長い眠りにつく。前に眠りについたのが五百年前、そして目覚めたのが三八十年前。この眠りの時期が氷河時代と重なる。
氷龍がアイスエーグル国の王族とともに眠れば、彼らは短い時間で体力を回復し、眠っている間に氷龍が放つ冷気も、狭い範囲にとどまるらしい。
これは生物学者が寝る間を惜しんで、氷龍の生態を調べた結果によるものだ。
となれば、氷河時代を選ぶよりは、王族の誰かが氷龍と眠りについたほうが、大陸への影響は少ない。そう考えるのが妥当である。
とはいえ、その時間と範囲がどれだけであるかは、生物学者でもわからないとのこと。過去の事例が千年も前のことで、そういった文献が見つからなかったのだ。
以上のことから、氷龍の相手として選ばれたのが、第二王女のラクシュリーナ。
ようは、大陸を救うための生け贄のような存在である。それでもラクシュリーナ本人は、それを受け入れた。
ラクシュリーナとサライアスが本城に呼び出されたのは、この話のためだった。
くすぶる想いを、エセルバードは吐き出せずにいた。きつく唇を噛みしめる。
彼女は、エセルバードに生きてほしいと言った。それはエセルバードも同じである。
彼女に生きてもらいたい。
彼女にふさわしい男になりたい。
その気持ちで生きていたというのに――。
それから数日後――。
アイスエーグル国内に通達がいく。
数日のうちに王城を封鎖するという内容だ。それとともに、第一王女のオーレリアがフレイムシアンに嫁ぐ。
王城を封鎖するのは、力が尽きかけている氷龍を守るため。王城を含む王都で生活をしていた者は、すみやかに生活拠点を他方にうつすこと。
国民が慌ただしく動き出す。
それからしばらくして、アイスエーグルの王城は、文字通り氷によって閉ざされた。周囲は吹雪がひどく、近づくことさえできない。
それでも遠くから見れば、氷の彫刻のようだとも言われている。
だが、彼らは知らない。氷龍を守るために、一人の女性がともに眠りについたことを。
いつの間にか、彼らの記憶からラクシュリーナ・アルコルタ・セレナ・アイスエーグルという名が消え去っていく――。
「ラクシュリーナ様っ!」
「あら、エセル。どうかしたの?」
突然、部屋に入ってきたエセルバードの姿を見て、彼女は穏やかに微笑んだ。それでも、目の縁が赤いようにも見える。
もしかして、一人で泣いていたのだろうか。
彼女の座っている長椅子に、かつかつと近づき、その顔を見下ろした。
「姫様、泣いていたのですか?」
「……サライアスから、聞いたのね?」
座りなさいと、彼女は隣をぽんぽんと叩く。
その言葉に従い、すっと腰をおろしたエセルバードは、すぐさま彼女に問いただす。
「それで。本当なのですか? これから氷河時代がやってくること。氷龍とともに眠りにつくこと」
「そうね。そういったことが過去にはあったということよ」
艶やかな唇が、ゆっくりと言葉を紡いだ。
「姫様は、それでいいのですか?」
「どういうこと?」
「国のために、姫様だけが犠牲になっていいのですか?」
ラクシュリーナの手が伸びてきて、エセルバードの髪をやさしく梳く。
「あなたの髪は、春のような色よね……。この大陸が永遠に雪に閉ざされたら、たくさんの人が亡くなるでしょう」
彼女の手が、エセルバードの頭を引き寄せた。こつんと額に彼女の肩が触れる。
「姉様もフレイムシアンに嫁ぐ。姉様は好きな人がいるけれども、国のために縁談を受け入れたの。だからわたくしも、王族としての義務を果たしたい」
「だからって、なぜ姫様なのですか?」
彼女の肩に額を押しつけたまま、エセルバードはくぐもった声で尋ねた。
「お父様とお兄様は、残された民を率いていく必要がある。姉様はフレイムシアンに嫁ぐ。姉様が嫁ぐことで、アイスエーグルはフレイムシアンの援助を受けられる。そうなると、わたくしが適任なのよ」
「それでも……」
何か他に方法はなかったのか。
「わたくしが流行病にかかったとき、お母様はうつるかもしれないのに、ずっとわたくしの看病をしてくださった。今なら、あのときのお母様の気持ちがなんとなくわかるような気がするの」
ラクシュリーナがエセルバードを抱き寄せた。
「わたくしはきっと、あなたに生きてもらいたいのよ……」
頬を涙がつたった。
彼女もエセルバードが泣いているのに気づいたようだが、静かに背をなでるだけ。
「わたくしね、この部屋から氷龍が空を舞うのを見るのが好きなの。雪を照らす朝日のなか、氷龍が何体も連なって空を飛んでいるの。本当に、綺麗よ。彼らは、氷龍であることに誇りを持っている。そして、このアイスエーグルの民を守ってくれている。その彼らの命が尽きようとしているのであれば、それを見守るのも王族の義務であると、そう思ったのよ。わたくしは氷龍とともに生きる――」
それがラクシュリーナの決意なのだ。
「それにね。氷龍とともに眠りにつくといっても、死ぬわけではないらしいのよ」
「え?」
驚いたエセルバードはおもわず顔をあげた。
「もう、エセルったら」
ラクシュリーナは手巾を取り出し、彼の涙を拭う。
「氷龍と一緒に眠るだけ。氷龍の力が回復し、また飛翔できるようになれば、ともに眠りについた者も目覚めると。そう文献にはあるみたいだから」
すぅっと肩の力が抜けた。サライアスも眠りにつくと表現していたことを思い出す。それをエセルバードは永遠の眠りであると勝手に解釈していたのだ。
「そうなのですか?」
「だから、何も心配しないで。わたくしは必ず目覚めるから……」
「わかりました。では、姫様が役目を終えて目を覚ますのを待っております。それで、どのくらい眠るのですか?」
「それは……わからないけれども……」
そこで彼女は口ごもる。となれば、本当にわからないのだろう。
数年かもしれないし、数十年かもしれない。言葉はなくとも、言いたいことはなんとなく伝わってくる。いや、もしかしたら言いたくないのかもしれない。
「姫様。ではボクは約束します。氷龍がふたたび飛翔するとき、ボクは姫様を守る騎士になっています」
「まぁ、心強いわね。それならわたくしも安心して目覚めることができるわ。でも、おばあちゃんになっていても、がっかりしないでね」
ラクシュリーナは花が咲き誇るような笑顔を見せた。
「わたくしも、これでお父様の役に立てるのかしら?」
それから彼女はぽつぽつと語り出す。
昔に氷河時代があったこと。氷河時代を回避した時期もあったこと。氷龍の力と関係していること。そして、王族の力も必要であること。
それは歴史学者が古代語を解読した結果であった。今の大陸歴は、前の氷河時代が明けてからのものである。
氷龍はおよそ五百年の周期で長い眠りにつく。前に眠りについたのが五百年前、そして目覚めたのが三八十年前。この眠りの時期が氷河時代と重なる。
氷龍がアイスエーグル国の王族とともに眠れば、彼らは短い時間で体力を回復し、眠っている間に氷龍が放つ冷気も、狭い範囲にとどまるらしい。
これは生物学者が寝る間を惜しんで、氷龍の生態を調べた結果によるものだ。
となれば、氷河時代を選ぶよりは、王族の誰かが氷龍と眠りについたほうが、大陸への影響は少ない。そう考えるのが妥当である。
とはいえ、その時間と範囲がどれだけであるかは、生物学者でもわからないとのこと。過去の事例が千年も前のことで、そういった文献が見つからなかったのだ。
以上のことから、氷龍の相手として選ばれたのが、第二王女のラクシュリーナ。
ようは、大陸を救うための生け贄のような存在である。それでもラクシュリーナ本人は、それを受け入れた。
ラクシュリーナとサライアスが本城に呼び出されたのは、この話のためだった。
くすぶる想いを、エセルバードは吐き出せずにいた。きつく唇を噛みしめる。
彼女は、エセルバードに生きてほしいと言った。それはエセルバードも同じである。
彼女に生きてもらいたい。
彼女にふさわしい男になりたい。
その気持ちで生きていたというのに――。
それから数日後――。
アイスエーグル国内に通達がいく。
数日のうちに王城を封鎖するという内容だ。それとともに、第一王女のオーレリアがフレイムシアンに嫁ぐ。
王城を封鎖するのは、力が尽きかけている氷龍を守るため。王城を含む王都で生活をしていた者は、すみやかに生活拠点を他方にうつすこと。
国民が慌ただしく動き出す。
それからしばらくして、アイスエーグルの王城は、文字通り氷によって閉ざされた。周囲は吹雪がひどく、近づくことさえできない。
それでも遠くから見れば、氷の彫刻のようだとも言われている。
だが、彼らは知らない。氷龍を守るために、一人の女性がともに眠りについたことを。
いつの間にか、彼らの記憶からラクシュリーナ・アルコルタ・セレナ・アイスエーグルという名が消え去っていく――。
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