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番外編
明けちゃった(5)
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「ところで、シャン。君はこのお酒を、一人で飲んだのか?」
テーブルの脇に寄せてある酒瓶。空っぽの酒瓶に視線を向けながらグレイクは尋ねた。
「あー。これもその店長からのいただきものなのですが、年明けの鐘を聞きながら飲んじゃいました」
「一人で? 一本? 開けたのか?」
「いや、三分の一くらいはローガンが」
「飲み過ぎだ」
まさか、そのような怒られ方をするとは思わなかった。
「お酒は控えろ」
「なぜですか?」
「結婚のためだ」
「すいません、レイ様。その結婚とお酒の飲み過ぎの関係がよくわかりません」
むむっとグレイクはシャンテルを見つめた。ここはやはりきちんと彼女に伝えるべきか。
そのための「話」の場であるのだが。
「俺と君の結婚の条件だが。やはり、君が俺の子を孕んだら、ということになっている」
え、という口の形をしたままシャンテルは固まった。その「え」は言葉にさえならない。
「俺の家の方の問題に付き合わせて悪いとは思っている。その、跡継ぎの問題だ。婚約してから二年間、子供に恵まれなかったら婚約は解消される」
は、という口の形をしたままシャンテルは固まった。もちろんそれは言葉にすらならない。それを聞いた彼女がこめかみをぐりぐりと押しつけているのは、飲み過ぎて頭が痛いからなのか。
「ということで、もう、遠慮はしない」
「え」
と今度こそ、シャンテルは声を出してしまった。どういうことなのか、さっぱりわからない。やはり飲み過ぎてしまって、思考が追い付かないのか。
「婚約して六月だ。そろそろ結婚してもいいだろう」
「いえ、そういう御事情があるのであれば、その、無理にとは言いませんので」
シャンテルは顔の前で両手をひらひらと振った。
「無理な要求ではない。来年は、三人で新年の鐘の音を聞こう」
三人。
誰と誰と誰だろう、とシャンテルが考えている隙に、グレイクはすっと立ち上がり、シャンテルを抱きかかえる。
そして彼女はまだベッドへと戻される羽目になった。
「レイさま……?」
覆いかぶさっているグレイクを、シャンテルが上目遣いで見つめると、彼女に飢えていた彼はその唇で彼女のそれを塞いだ。
シャンテルが目を閉じる間もないまま、グレイクは何度も角度を変えながら唇の隙間を狙って舌を忍び込ませてくる。乱暴で、そしてどことなく優しくて。
少し風が冷たい外、それでも室内は充分に温められている。だからだろうか、大きく逞しい彼の身体が熱いのは。口づけをしながら、彼は器用に自分の着ているシャツを乱暴に脱ぎ捨て、そしてシャンテルが着ている少し生地の厚いブラウスのボタンも、手際よく外しにかかる。こういうところだけは器用な男だ。彼女も抵抗しないから、なのだが。
あっという間に下着姿にされてしまったシャンテル。グレイクの手は、布越しに彼女の胸を形が変わるほどに力強く揉みしだく。
「ずっと触れたかった」
熱い吐息まじりに言う。
欲を滲ませた顔でグレイクは彼女を見下ろしてからその胸当てを奪い去ると、その胸の谷間に顔を埋めた。甘える赤ん坊のような彼の頭を優しく撫でるシャンテル。
トクントクンとお互いの心臓の音を感じながらも、グレイクの手は執拗に彼女の胸をまさぐっていた。
「なっ……。ちょ、レイさま?」
グレイクは顔を埋めながらも、指の先で執拗に頂をいじっていた。と思うと、ぱくりと口にそれを含む。
「ひっ……あん……」
胸を刺激されるたびにお腹の下の方がじくりと疼く。
グレイクの手は、胸からお腹、腰と曲線をたどり、そして太ももの内側へとたどりついた。布越しでもそこがしっとりと湿っていることがわかる。下着をずらしてその秘部へと指を運ぶと、くちゅりと指が滑る。
邪魔だな、とくすりと笑ったグレイクは彼女の下着をするりと脱がせた。と、彼女の足を割って自分の身体を入れ込むと、臍の孔に舌を這わせる。徐々にその口づけは下へ下へと位置をかえていく。
「はっ……ん」
シャンテルはグレイクに触れられる全てが気持ちよく、口からは嬌声が漏れてしまう。
グレイクの口づけは茂みを掻き分け、秘宮に辿り着く。花弁も一つ一つ丁寧に嘗め尽くし、その上に隠れていた真珠のような薄紅色の粒を唇で挟んだ。
「あっ、んんー……」
シャンテルに波のような快感が襲い掛かってくる。下腹部はぐずぐずに疼き、全身に張り巡らせている血管が熱く沸騰しているような感覚になる。下の方から淫猥な音が聞こえてくるのは、愛液を滴らせているから。
グレイクは蜜窟にぷちゅんと指を一本入れた。そこはすんなりと彼を受け入れる。何度も彼を受け止めているそこではあるが、今日も念入りにほぐす必要がありそうだ。膣を指で擦るたびに、シャンテルは腰をよじり喘ぎ声を漏らす。グレイクは指を増やして洞をかき混ぜながら、肉芽をはむはむと優しく唇で噛み締め、さらに舌先で転がした。
「ああっ。あ、いやっ。それ、ダメ……」
シャンテルはシーツを握りしめていた手に力を入れた。頭の中で光が弾け飛び、足の先までピクンと力が入ってしまう。
そんな彼女の余韻を満足そうに見たグレイクはそそり立つ己を取り出すと、シャンテルはぼんやりとした頭と視線でそれを捉えた。
テーブルの脇に寄せてある酒瓶。空っぽの酒瓶に視線を向けながらグレイクは尋ねた。
「あー。これもその店長からのいただきものなのですが、年明けの鐘を聞きながら飲んじゃいました」
「一人で? 一本? 開けたのか?」
「いや、三分の一くらいはローガンが」
「飲み過ぎだ」
まさか、そのような怒られ方をするとは思わなかった。
「お酒は控えろ」
「なぜですか?」
「結婚のためだ」
「すいません、レイ様。その結婚とお酒の飲み過ぎの関係がよくわかりません」
むむっとグレイクはシャンテルを見つめた。ここはやはりきちんと彼女に伝えるべきか。
そのための「話」の場であるのだが。
「俺と君の結婚の条件だが。やはり、君が俺の子を孕んだら、ということになっている」
え、という口の形をしたままシャンテルは固まった。その「え」は言葉にさえならない。
「俺の家の方の問題に付き合わせて悪いとは思っている。その、跡継ぎの問題だ。婚約してから二年間、子供に恵まれなかったら婚約は解消される」
は、という口の形をしたままシャンテルは固まった。もちろんそれは言葉にすらならない。それを聞いた彼女がこめかみをぐりぐりと押しつけているのは、飲み過ぎて頭が痛いからなのか。
「ということで、もう、遠慮はしない」
「え」
と今度こそ、シャンテルは声を出してしまった。どういうことなのか、さっぱりわからない。やはり飲み過ぎてしまって、思考が追い付かないのか。
「婚約して六月だ。そろそろ結婚してもいいだろう」
「いえ、そういう御事情があるのであれば、その、無理にとは言いませんので」
シャンテルは顔の前で両手をひらひらと振った。
「無理な要求ではない。来年は、三人で新年の鐘の音を聞こう」
三人。
誰と誰と誰だろう、とシャンテルが考えている隙に、グレイクはすっと立ち上がり、シャンテルを抱きかかえる。
そして彼女はまだベッドへと戻される羽目になった。
「レイさま……?」
覆いかぶさっているグレイクを、シャンテルが上目遣いで見つめると、彼女に飢えていた彼はその唇で彼女のそれを塞いだ。
シャンテルが目を閉じる間もないまま、グレイクは何度も角度を変えながら唇の隙間を狙って舌を忍び込ませてくる。乱暴で、そしてどことなく優しくて。
少し風が冷たい外、それでも室内は充分に温められている。だからだろうか、大きく逞しい彼の身体が熱いのは。口づけをしながら、彼は器用に自分の着ているシャツを乱暴に脱ぎ捨て、そしてシャンテルが着ている少し生地の厚いブラウスのボタンも、手際よく外しにかかる。こういうところだけは器用な男だ。彼女も抵抗しないから、なのだが。
あっという間に下着姿にされてしまったシャンテル。グレイクの手は、布越しに彼女の胸を形が変わるほどに力強く揉みしだく。
「ずっと触れたかった」
熱い吐息まじりに言う。
欲を滲ませた顔でグレイクは彼女を見下ろしてからその胸当てを奪い去ると、その胸の谷間に顔を埋めた。甘える赤ん坊のような彼の頭を優しく撫でるシャンテル。
トクントクンとお互いの心臓の音を感じながらも、グレイクの手は執拗に彼女の胸をまさぐっていた。
「なっ……。ちょ、レイさま?」
グレイクは顔を埋めながらも、指の先で執拗に頂をいじっていた。と思うと、ぱくりと口にそれを含む。
「ひっ……あん……」
胸を刺激されるたびにお腹の下の方がじくりと疼く。
グレイクの手は、胸からお腹、腰と曲線をたどり、そして太ももの内側へとたどりついた。布越しでもそこがしっとりと湿っていることがわかる。下着をずらしてその秘部へと指を運ぶと、くちゅりと指が滑る。
邪魔だな、とくすりと笑ったグレイクは彼女の下着をするりと脱がせた。と、彼女の足を割って自分の身体を入れ込むと、臍の孔に舌を這わせる。徐々にその口づけは下へ下へと位置をかえていく。
「はっ……ん」
シャンテルはグレイクに触れられる全てが気持ちよく、口からは嬌声が漏れてしまう。
グレイクの口づけは茂みを掻き分け、秘宮に辿り着く。花弁も一つ一つ丁寧に嘗め尽くし、その上に隠れていた真珠のような薄紅色の粒を唇で挟んだ。
「あっ、んんー……」
シャンテルに波のような快感が襲い掛かってくる。下腹部はぐずぐずに疼き、全身に張り巡らせている血管が熱く沸騰しているような感覚になる。下の方から淫猥な音が聞こえてくるのは、愛液を滴らせているから。
グレイクは蜜窟にぷちゅんと指を一本入れた。そこはすんなりと彼を受け入れる。何度も彼を受け止めているそこではあるが、今日も念入りにほぐす必要がありそうだ。膣を指で擦るたびに、シャンテルは腰をよじり喘ぎ声を漏らす。グレイクは指を増やして洞をかき混ぜながら、肉芽をはむはむと優しく唇で噛み締め、さらに舌先で転がした。
「ああっ。あ、いやっ。それ、ダメ……」
シャンテルはシーツを握りしめていた手に力を入れた。頭の中で光が弾け飛び、足の先までピクンと力が入ってしまう。
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