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エピソード2 〜狐の仮面を着けた男〜
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シャーロットは薄暗い部屋でうずくまっている。
その部屋は、城の1番奥にあるため余り人は来ないし声も届かない。
この部屋は主に、シャーロットに命令を下したり叱責したりする時にイザベラが好んで使う。
そのため、カーテンは締め切られていて昼間でも薄暗い。
「惨めですわね」
自分のことなのに、まるで他人事のようにシャーロットは呟く。
ベンジャミンに叩かれたところは、まだジンジンとして痛い。
それ以上に、心が痛い。
なにも悪い行いはしていないのにベンジャミンに叩かれ、叱責された。
母のためで無かったら、耐えられないだろう。
シャーロットは、本当は声を出して泣きたかった・・・・
人が余り来ない、城の1番奥の部屋。シャーロットが泣き声を出したところで誰にも聞こえないだろう。
だが、ここで声を出して泣いてしまっては「悪役令嬢」としてこれ以上、やっていけなくなりそうだった。
だから、唇を噛んで声を出さずに涙を流す。
シャーロットは昔から涙モロかった。ちょっと嫌味や悪口を言われるだけで泣いてしまうほどで「泣き虫シャーロット」と近所の男子達にからかわれていた。
そのことを思えば、ベンジャミンやイザベラの前で涙を流さなかっただけでも「偉かった」とシャーロットは自分を褒める。
大きく年季が入っている置時計が「カチカチ」という時を刻む音だけが部屋に響いている。
ベンジャミンがイザベラを引き連れて、出てから10分くらい経過しただろうか。
シャーロットの涙は乾き、心も落ち着いてきた。
(目の腫れが落ち着くまではここにいよう)
泣いた後を人に見られる訳にはいかないので、腫れが落ち着くまで部屋を探索することにした。
(そういえば、この部屋を良く見て回ったことが有りませんでしたわ)
その部屋は城の1番奥にあるとはいえ大きく手が込んでいる。
流石は城の一室とでも言うべきだろうか。
柱には、細かい花の細工が施されているし、天井には大きなシャンデリアがぶら下がっている。
床にしかれている絨毯は、多少ホコリがふり積もっているものの色彩豊かで、不思議な形の模様が刺繍されている。高価なものなのだろう。
奥に行けば、壁に埋め込まれた大きな本棚が見えた。
ぱあっと表情を明るくしたシャーロットは、その本棚に近づく。
何百冊はありそうなその本棚にシャーロットは、さっき自分に起こったことなど忘れてしまったかのように幸せそうな笑みを浮かべる。
(こんなに沢山!!嬉しいですわ)
シャーロットは、幼い頃から本が大好きだった。
本が好きと言うよりは知識を学ぶという、その行為が好きだった。
だから新しい事を学べる勉学も好んでやっている。
「ペンは剣よりも強し」という言葉があるように、知識に勝るものはないとシャーロットは思っている。
おかけで、シャーロットは頭脳明細で学校ではいつもトップだった。
シャーロットは、ズラッと並んでいる本を眺める。
知っている本や読んだことのある本を見ると嬉しくなる。
その中の1冊にシャーロットの目が止まった。
「あ!」
シャーロットの声が誰かに届くことなどないのだが、反射的に手で口を塞ぐ。
シャーロットの目に止まった本は、前から読みたいと思っていた本で、歓喜のあまり声を上げてしまった。
「哲学のすべて」
そう背表紙にかれている。
その本はずっと昔に書かれた本だ。
なので、シャーロットが何件もの書店を探しても この本は見つからず、その度に落胆していた。
まさか、こんな所にあるとは思わず、嬉しさが込み上げる。
(部屋に持っていってゆっくり読もう)
そう思い本棚の1番上にあるその本に手を伸ばすが、背の低いシャーロットには届かない。
「ん、もうちょっと」
背伸びをすれば、あと少しで届きそうなのだが、、、、やはり届かない。
(どうしよう)
本棚の前でなにか別の手立てを考えていると、シャーロットの後ろから手が伸びてくる。
「この本?」
反射的にその声の持ち主を見れば、そこには本を手に持った男が立っている。
その男は不思議な身なりをしていたから、シャーロットは少しの恐怖と多くの興味を感じる。
シャーロットは泣き虫だが好奇心旺盛でもある。
(どなたでしょうか)
シャーロットは、男を珍しい動物でも見るかのように上から下まで見回す。
高そうな黒いズボンと黒いベストを纏った男のスタイルは抜群にいい。
ベストから出たシャツは、うっすらと模様が刺繍されていて、これまた高級そうだ。
そして顔は・・・・そう!
この男の顔が不思議なのだ。
その顔がシャーロットの興味を湧き立たせだ理由。
その男は仮面をかぶっている。
その仮面は、目と口の部分だけが穴の空いた無機質なものでもなければ
最近、貴族や王族の間で流行っている
仮装パーティの時にするような、上半分が隠れるだけの仮面でもない。
黒を基調とした狐の仮面
赤い色で、穴の空いた目や口の部分が縁取られている。
(見たことの無い仮面だな)
「ふっ」
仮面に隠れた口から笑い声が漏れる。
「そんなに見つめないで?緊張するじゃん」
カッコイイ声だなと、その男の声にシャーロットは聞きぼれてしまう。
低くも高くもない仮面を着けた男の声は、可愛げと色っぽさが混ざっている。
「ん?どうしたの?」
男は仮面をつけたままの顔を左に傾ける。
その様子は少し不気味だったが
おかげでシャーロットは、自分がここでは「悪役令嬢」で通っていることを思い出す。
(いけない。素を見せてはいけないわ)
ふう。と覚悟に似たものを決めると、シャーロットは男から本を奪い取る。
「わたくしは、皇帝陛下の側室だ。お前のような者がそのような口を聞くな」
できるだけ冷たく言い放つ。
「イライジャ」
(イライジャ?・・・・どこかで聞いた事ある言葉ですわ・・・・どこだったかしら・・・・あ!)
「わたくしに何の呪文をかけたのですか?」
その部屋は、城の1番奥にあるため余り人は来ないし声も届かない。
この部屋は主に、シャーロットに命令を下したり叱責したりする時にイザベラが好んで使う。
そのため、カーテンは締め切られていて昼間でも薄暗い。
「惨めですわね」
自分のことなのに、まるで他人事のようにシャーロットは呟く。
ベンジャミンに叩かれたところは、まだジンジンとして痛い。
それ以上に、心が痛い。
なにも悪い行いはしていないのにベンジャミンに叩かれ、叱責された。
母のためで無かったら、耐えられないだろう。
シャーロットは、本当は声を出して泣きたかった・・・・
人が余り来ない、城の1番奥の部屋。シャーロットが泣き声を出したところで誰にも聞こえないだろう。
だが、ここで声を出して泣いてしまっては「悪役令嬢」としてこれ以上、やっていけなくなりそうだった。
だから、唇を噛んで声を出さずに涙を流す。
シャーロットは昔から涙モロかった。ちょっと嫌味や悪口を言われるだけで泣いてしまうほどで「泣き虫シャーロット」と近所の男子達にからかわれていた。
そのことを思えば、ベンジャミンやイザベラの前で涙を流さなかっただけでも「偉かった」とシャーロットは自分を褒める。
大きく年季が入っている置時計が「カチカチ」という時を刻む音だけが部屋に響いている。
ベンジャミンがイザベラを引き連れて、出てから10分くらい経過しただろうか。
シャーロットの涙は乾き、心も落ち着いてきた。
(目の腫れが落ち着くまではここにいよう)
泣いた後を人に見られる訳にはいかないので、腫れが落ち着くまで部屋を探索することにした。
(そういえば、この部屋を良く見て回ったことが有りませんでしたわ)
その部屋は城の1番奥にあるとはいえ大きく手が込んでいる。
流石は城の一室とでも言うべきだろうか。
柱には、細かい花の細工が施されているし、天井には大きなシャンデリアがぶら下がっている。
床にしかれている絨毯は、多少ホコリがふり積もっているものの色彩豊かで、不思議な形の模様が刺繍されている。高価なものなのだろう。
奥に行けば、壁に埋め込まれた大きな本棚が見えた。
ぱあっと表情を明るくしたシャーロットは、その本棚に近づく。
何百冊はありそうなその本棚にシャーロットは、さっき自分に起こったことなど忘れてしまったかのように幸せそうな笑みを浮かべる。
(こんなに沢山!!嬉しいですわ)
シャーロットは、幼い頃から本が大好きだった。
本が好きと言うよりは知識を学ぶという、その行為が好きだった。
だから新しい事を学べる勉学も好んでやっている。
「ペンは剣よりも強し」という言葉があるように、知識に勝るものはないとシャーロットは思っている。
おかけで、シャーロットは頭脳明細で学校ではいつもトップだった。
シャーロットは、ズラッと並んでいる本を眺める。
知っている本や読んだことのある本を見ると嬉しくなる。
その中の1冊にシャーロットの目が止まった。
「あ!」
シャーロットの声が誰かに届くことなどないのだが、反射的に手で口を塞ぐ。
シャーロットの目に止まった本は、前から読みたいと思っていた本で、歓喜のあまり声を上げてしまった。
「哲学のすべて」
そう背表紙にかれている。
その本はずっと昔に書かれた本だ。
なので、シャーロットが何件もの書店を探しても この本は見つからず、その度に落胆していた。
まさか、こんな所にあるとは思わず、嬉しさが込み上げる。
(部屋に持っていってゆっくり読もう)
そう思い本棚の1番上にあるその本に手を伸ばすが、背の低いシャーロットには届かない。
「ん、もうちょっと」
背伸びをすれば、あと少しで届きそうなのだが、、、、やはり届かない。
(どうしよう)
本棚の前でなにか別の手立てを考えていると、シャーロットの後ろから手が伸びてくる。
「この本?」
反射的にその声の持ち主を見れば、そこには本を手に持った男が立っている。
その男は不思議な身なりをしていたから、シャーロットは少しの恐怖と多くの興味を感じる。
シャーロットは泣き虫だが好奇心旺盛でもある。
(どなたでしょうか)
シャーロットは、男を珍しい動物でも見るかのように上から下まで見回す。
高そうな黒いズボンと黒いベストを纏った男のスタイルは抜群にいい。
ベストから出たシャツは、うっすらと模様が刺繍されていて、これまた高級そうだ。
そして顔は・・・・そう!
この男の顔が不思議なのだ。
その顔がシャーロットの興味を湧き立たせだ理由。
その男は仮面をかぶっている。
その仮面は、目と口の部分だけが穴の空いた無機質なものでもなければ
最近、貴族や王族の間で流行っている
仮装パーティの時にするような、上半分が隠れるだけの仮面でもない。
黒を基調とした狐の仮面
赤い色で、穴の空いた目や口の部分が縁取られている。
(見たことの無い仮面だな)
「ふっ」
仮面に隠れた口から笑い声が漏れる。
「そんなに見つめないで?緊張するじゃん」
カッコイイ声だなと、その男の声にシャーロットは聞きぼれてしまう。
低くも高くもない仮面を着けた男の声は、可愛げと色っぽさが混ざっている。
「ん?どうしたの?」
男は仮面をつけたままの顔を左に傾ける。
その様子は少し不気味だったが
おかげでシャーロットは、自分がここでは「悪役令嬢」で通っていることを思い出す。
(いけない。素を見せてはいけないわ)
ふう。と覚悟に似たものを決めると、シャーロットは男から本を奪い取る。
「わたくしは、皇帝陛下の側室だ。お前のような者がそのような口を聞くな」
できるだけ冷たく言い放つ。
「イライジャ」
(イライジャ?・・・・どこかで聞いた事ある言葉ですわ・・・・どこだったかしら・・・・あ!)
「わたくしに何の呪文をかけたのですか?」
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