あなたと共に

はなおくら

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「アマリア…可愛いアマリア…君の中、暖かくて気持ちが…くっ…!」

 あっという間にいきそうになるのを力を入れてイワンは止めた。

 アマリアは下で喘いでいたが、イワンが我慢したことに気付いた瞬間いたずら心が湧いた。

「イワン…っ…!」

 名前を呼び彼の物を自ら抜いた。

「あっ…!」

 抗おうとするイワンを抑えて彼の顔に近づき自分からキスを落とした。

「んっ…ふっ…んっ…!」

「アマリア…、…何を…っ!」

 アマリアの行動に訳がわからなかったのか何をするつもりなのか問おうとした瞬間、アマリアの舌が彼の口の中に侵入してきた。

 アマリアは頬を赤くしながらも、戸惑い焦る可愛い男が愛おしくてたまらなかった。

 深いキスを絡ませながら、おもむろに片手で彼のものを扱いた。

「あっ!アマリア…いくっ…!」

 イワンは何度もすんでのところで止められ腰が自然と動いてしまう。

 目の前のアマリアがまるで魅惑的な娼婦のように感じられて理性を抑える事が出来ずにいた。

「アマリアっ…頼むっ…イかせてくれっ…!」

 懇願するイワンの顔を見て満足げに微笑み、彼を横に倒してその上に乗った。

「貴方のいやらしい姿を見てると私まで我慢ができないわ…。」

 そう言ってアマリアは彼の上に腰を落とした。

「んっ…はっ…んんっ…。」

 アマリアの甘い声がイワンの耳を刺激する。

 そして腰を上下に動かし出した。

「アマリアっ…こんな事どこで覚えたんだっ…まさかほかの男とっ…‼︎」

 自分で口にした瞬間、彼女がほかの男のものになった事が腹立たしく思ってしまう。

 そして突発的に彼女を下から攻めあげた。

「あっ…待ってっ…もっとゆっくり…っ!」

 上で快楽を与えられる彼女が感じながらも口を開いた。

 イワンは上半身を起こしてアマリアの顔を軽く掴み口を開けさせた。

「僕以外の男にこんな事を教えられたのかっ…‼︎」

「あっ…あっ…!」

 アマリアの返事を待たずにただただ攻めていく。

「アマリアっ…答えるんだ…!」

 そう言って腰の動きを止めた。

 アマリアは何度も呼吸を繰り返して落ち着いた頃こういった。

「貴方相手だから私がしたくなるのよ…。」

 その返答にイワンは自分が恥ずかしくなった。

 彼女の性格をわかっていたはずなのに、嫉妬をして彼女を傷つけてしまった。
 だがその半分自分に欲情している彼女に対して激しく愛おしくなり、再度腰を進めた。

「あっ…もうっいくっ‼︎」

「アマリア…僕もだ……愛してる…愛してるよっ!」

 彼の愛の言葉を聞いた瞬間、アマリアの下がぎゅっとなり、二人同時に果てたのだった。
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