花嫁の勘案

はなおくら

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 ヴォルス様も声が上がってくる。

 彼はわたしを下にすると足を持ち上げた。

 胸がドキドキと高鳴る。

 怖い気持ちと何かに期待する気持ちが交差する。

「ナタリア…。」

 名前を呼ばれてヴォルス様の顔を見つめると優しい瞳でわたしを見つめてくれる。

「ヴォルス様…。」

 わたしは彼を見つめて落ち着きを取り戻した。

 彼はゆっくりと私に近づき、ゆっくりと私の中に入ってきた。

「あっ…いたっ…あっ……。」

 初めての痛みを感じながらもヴォルス様への愛おしさで甘く感じる。

「くっ…ナタリア…。」

 甘い吐息を出すヴォルス様だったが、痛みで震えるわたしをみて彼は背中を丸めてわたしの胸揉み、片方を口に含んだ。

「はっ…ああ…。」

 自然と甘い声が漏れる。

「ナタリア…かわいい…。」

「っ…!」

 ヴォルス様の甘い言葉にビクンとした。

「ナタリア…気持ちいいんだな…すごく濡れてる…。」

「いや…みないで…。」

 顔を逸らすと、ヴォルス様は胸から口を離して、顔を背けるわたしの唇を奪った。

 はしたないと声を抑えようとしても彼の甘い舌に追いかけられて声を我慢することができない。

 気づけば痛かった秘所も今では痛くなくなった。

 それに気づいたヴォルス様は、手を這わせて陰核を優しくこねくり回した。

「あっ…んんっ…!」

 彼にされる刺激に声を上げていると、ヴォルス様は嬉しそうに言った。

「ナタリア…どうして欲しい?…教えて欲しい…。」

 期待するような目で見つめられてわたしは我慢できなくなった。

「ヴォルス様に…気持ちよくして欲しいです。」

「っ…わかった…。」

 それだけ言うと彼の腰がゆっくり動き出した。

「ああっ…!」

 甘い声が次々と漏れ出てくる。

 ヴォルス様の顔をチラッと見ると、優しいよう包み込むような笑顔でこちらを見つめてくれる。

 そのおかげで安心できた。

 わたしを気遣ってゆっくりと動く彼に愛おしさを覚えつつ、その次へと本能的に求めていた。

「あの…ヴォルス様…っ…!」

「っ…ナタリアっ…?」

 わたしを見下ろす彼を見つめてわたしは口元を押さえて言った。

「あの…もっと…欲しいです…ヴォルス様を感じたい。」

「ナタリアっ!」

 勇気を出して言った瞬間、ヴォルス様は余裕のない顔をして私の足を高く持ち上げると、腰を激しく動かし出した。

 その瞬間さっきまで優しかった時間とは違って、身体が自然と熱くなり高揚してきた。

「ナタリアっ…そんなに締め付けっ…!」

「ヴォルスっ……様っ…!」

 余裕のない彼の様子に身体中が一層熱くなっていった。

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