花嫁の勘案

はなおくら

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 ヴォルス様の首に手を回して、彼のキスに答えていく。

「ナタリア…すまない。我慢させていたとは…。」

「言葉にしないで下さい…恥ずかしいです。」

 そう言ってわたしは彼の口を塞ぐ様に自らキスをする。

 いつしか彼の舌が私の中を弄る。

 突然の行為にビクッとしたものの、自身も彼のものを招き入れた。

「チュッ…いやらしい…こんなに私の舌を絡めて…いやらしい顔で…。」

「ヴォルス様がそうさせるんですよ…。」

 そういうとヴォルス様は私の体が潰れてしまいそうなほど抱きしめてくる。

 そして私を横抱きにするとベッドに座らせてくれた。

 彼は私の顔を見つめながら、優しく彼から背中を見せる様に促されると、後ろからゆっくりゆっくりとひもを解く音が聞こえてくる。

 わたしは期待と緊張で身体を硬くしていた。

 そんなわたしに気がついたら彼は、紐を解きながらうなじにキスを落としていった。

「あっ…ヴォルス様…そんなに刺激されては…。」

 そう言って彼を見つめると、紐を解き終えたのか、彼が紐を離した瞬間ドレスがはらりと下に落ちた。

 咄嗟に前を隠そうとするが、彼に両手を掴まれて見つめられる。

 彼の端正な顔立ちが目の前に来てわたしは目を離せなくなった。

「力を抜いて。」

 言われるまま力を抜けば、ドレスが下へと落ちていく。

 ストンとドレスが落ちた瞬間、ヴォルス様にゆっくりと組み敷かれていく。

 その時には生まれた姿のまま彼を見つめた。

 クールな顔をしているが、目には欲情を匂わせている。

「ヴォルス様…私…。」

「静かに…。」

 そういうと彼は、わたしの胸を持ち上げたそして感触を楽しむかの様にキスを落としてくる。

「んっ…はっ…!」

 今まで自分でしていたよりもリアルで熱を感じるせいか興奮してしまう。

 ビクビクと震える私の胸を感じているのか目を閉じて堪能している。

 そして胸の先端をパクった食んだ。

「あっ…‼︎」

 突然の刺激に首を振れば、彼は空いている胸の先端を指でいじり始めた。

「ヴォルスっ…さまぁ…だめですっ…声が…っ…‼︎」

 刺激に体が歓喜していた。

 私がビクつけば、意地悪な表情を浮かべて片方の胸を摘んで離して転がして、もう片方の胸を舌を這わせながら食んで刺激を繰り返してくる。

 私自身声を我慢することが、できずに腰をビクビクと震わせて果てた。

 果てた瞬間、ヴォルス様の手がわたしの下の下着に振れた。

「すごい…ショーツをこんなに濡らして…ぬるぬるだ…それにいやらしい表情でわたしを見つめて…まだ欲しいんだな…。」

 意地悪な顔でそう言われてわたしは目を逸らした。
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