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顔をまじかに寄せられて、吐息がかかるほど近くにおり、ハンナは赤面させた。
問い詰められているにも関わらず、セジャの顔が近くにあると、それ以上をしてきた仲なのに、恥ずかしく初心な表情がでてしまう。
顔を背けて、黙っているとセジャは耳元に口を寄せて一度口付けすると、イタズラな顔で言った。
「呼んで…。」
恥ずかしくて身じろぎしていたが、ハンナは勢いで口を開いた。
「……ジャ…。」
「聞こえないよ。」
また耳を甘噛みされる。
肩がビクッと跳ねて、心臓もどくどくとうるさく、頭がパニックになってしまう。
「セ…ジャ…。」
「……っ…‼︎」
ようやくセジャの耳に聞こえた、それに次はセジャが赤くなっていた。
2人で互いに顔を見合わせて、赤くなった顔を見て笑い合った。
「ふふふ。セジャ…。」
改めて言うハンナにセジャは笑って返した。
「あぁ…ハンナ。嬉しいよ。」
互いにともなくキスを交わし合った。
「セジャ愛してる。」
「僕もだよ。」
2人は幸せの中にいた。
ハンナはセドリックに話した事をセジャに伝えた。
「あのね、さっきセドリックと話をしていたのは、今やってる奉仕活動の事なの。」
「奉仕活動?何かあるのか?」
ハンナは今まで考えていた事をセジャに行って聞かせた。
「……そうなの。それでねセドリックが、ある文献に書いてある事を教えてくれたのだけど、それは聖女の力が必要で難しいと教えてくれたの。」
「そうだったのか…。その本はどこにあるかわかる?」
「いいえ、セドリックが言うには、土と苗を聖女の力で作り出す事ができるみたいなんだけど…なかなかね。」
「そうなのか…。」
セジャは、ハンナの手を握りしめた。
「ハンナ、一度試してみないか?」
「えっ?」
「僕はできる気がするんだ。」
セジャの唐突な言葉にハンナは驚いていた。
「でも聖女の力が必要なのよ?」
「君だよ。」
「私?」
急な提案にハンナはわからなかった。
「覚えてる?僕が苦しんでいた時、君から大きな光が出てきた、それに君が奉仕活動を始めてから亡くなる者が減っているんだ。これには陛下も驚いていた。」
驚きの連続だった。
「でも…それは偶然かもしれないのよ?」
「試してみる価値はあると思う。」
戸惑うハンナにセジャは、手を握りしめた。
「不安な気持ちもわかる。でもどうか僕を信じて欲しい。」
彼の手の温もりに、戸惑っていたハンナも挑戦してみようと言う意欲が出てきた。
「そうね…やってみましょう。」
「あぁ…。」
そうしてハンナとセジャは手を取り合い見つめあった。
実験は、セジャの別館で行われることになった。
問い詰められているにも関わらず、セジャの顔が近くにあると、それ以上をしてきた仲なのに、恥ずかしく初心な表情がでてしまう。
顔を背けて、黙っているとセジャは耳元に口を寄せて一度口付けすると、イタズラな顔で言った。
「呼んで…。」
恥ずかしくて身じろぎしていたが、ハンナは勢いで口を開いた。
「……ジャ…。」
「聞こえないよ。」
また耳を甘噛みされる。
肩がビクッと跳ねて、心臓もどくどくとうるさく、頭がパニックになってしまう。
「セ…ジャ…。」
「……っ…‼︎」
ようやくセジャの耳に聞こえた、それに次はセジャが赤くなっていた。
2人で互いに顔を見合わせて、赤くなった顔を見て笑い合った。
「ふふふ。セジャ…。」
改めて言うハンナにセジャは笑って返した。
「あぁ…ハンナ。嬉しいよ。」
互いにともなくキスを交わし合った。
「セジャ愛してる。」
「僕もだよ。」
2人は幸せの中にいた。
ハンナはセドリックに話した事をセジャに伝えた。
「あのね、さっきセドリックと話をしていたのは、今やってる奉仕活動の事なの。」
「奉仕活動?何かあるのか?」
ハンナは今まで考えていた事をセジャに行って聞かせた。
「……そうなの。それでねセドリックが、ある文献に書いてある事を教えてくれたのだけど、それは聖女の力が必要で難しいと教えてくれたの。」
「そうだったのか…。その本はどこにあるかわかる?」
「いいえ、セドリックが言うには、土と苗を聖女の力で作り出す事ができるみたいなんだけど…なかなかね。」
「そうなのか…。」
セジャは、ハンナの手を握りしめた。
「ハンナ、一度試してみないか?」
「えっ?」
「僕はできる気がするんだ。」
セジャの唐突な言葉にハンナは驚いていた。
「でも聖女の力が必要なのよ?」
「君だよ。」
「私?」
急な提案にハンナはわからなかった。
「覚えてる?僕が苦しんでいた時、君から大きな光が出てきた、それに君が奉仕活動を始めてから亡くなる者が減っているんだ。これには陛下も驚いていた。」
驚きの連続だった。
「でも…それは偶然かもしれないのよ?」
「試してみる価値はあると思う。」
戸惑うハンナにセジャは、手を握りしめた。
「不安な気持ちもわかる。でもどうか僕を信じて欲しい。」
彼の手の温もりに、戸惑っていたハンナも挑戦してみようと言う意欲が出てきた。
「そうね…やってみましょう。」
「あぁ…。」
そうしてハンナとセジャは手を取り合い見つめあった。
実験は、セジャの別館で行われることになった。
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