わがままな娘

はなおくら

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「ん?…ロット!来たのね!」

 セレナの振り向いた姿にロットはなおも釘付けになる。

「セレナ?これは一体…。」

 するとセレナは頬を染め照れながら言った。

「今日は貴方の誕生日でしょ?2人っきりで過ごしたくて…。喜んでもらえると嬉しいわ。」

 そう言って食卓に皿を並べていく。

「貴方に手作りの物を食べてもらいたくて準備したの。席に着いて。」

 セレナに言われた通りロットは席に着いた。

 ロットは驚きのあまり何もいえずとりあえずと席に着いた。そしてセレナの顔を見て言った。

「驚いたよ…。でも君の手作り料理を食べられるなんて、僕は幸せ者だ。」

「嬉しいわ!さぁ…食べましょう!」

 そう言って食事を2人で始めた。ロットは口の中にローストビーフを入れて驚いた。

 自分の好きな味だった。程よく赤身を残して口に入れたらすぐなくなってしまうほど柔らかだった。

「美味しいよ…これを僕のために用意してくれたなんて…なんて言ったらいいのか。」

 戸惑うロットを見てセレナは微笑んだ。

「こんなに喜んでもらえるならつくり甲斐があるわ。」

 そうして2人での楽しい食事となった。

 食事が終わると、2人で話をしながらくつろいだ。

 子供の頃の話やこれからの話、飽きる事なく語り合った。

 そして夜が…。あんなに2人でいきわいわいと語り合ったが、思い合う者同士気持ちが盛り上がってくるもので、どちらからともなくキスをする。

「君が5日間一緒に、しかも2人きりで過ごせるなんて嬉しいよ。」

「私もよ…この時間が追ってほしくないくらい…。」

 ロットはセレナの首筋にキスを落とした。セレナも応えるように顔を上げる。

 そしてしばらく見つめあったかと思ったら、また深いキスを落としながら互いの服を脱がせ合う。

「君の身体はいつ見ても見惚れてしまうよ…。年頃の少年に戻ったような気持ちだ。」

「恥ずかしい事言わないで…。」

「事実だよ…。」

 ロットはセレナの細い腰を持ち上げると、自身の物にくっつけながら、胸にキスを落とした。

 セレナも思わず声をあげてしまう。だが自分に興奮している彼を見ると自分までその気になってしまう。

 おそるおそる彼のものに、自分の手を下から這わせた。するとロットから息を殺すような声が聞こえて来る。

「セレナ…!それはダメだっ!」

 彼の余裕のない表情を見ると調子に乗ってしまい、素早くいいとこへと動かす。

 そうしているとロットが我慢できないと、セレナの濡れた所へと深く深くさしていく。

 セレナは体をのけぞらせながらも、手を這わすのをやめず攻めていく。
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