わがままな娘

はなおくら

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「…ロット?」

 セレナがベッドの上から顔を覗き込むとどこか傷ついたような顔をしたロットがいた。

「君はまだ彼が好きなの?」

 あまりに懇願するような瞳で見つめられセレナ黙ってしまった。それを肯定とロットは感じた。

「君が彼と婚約した頃、頬を染める君が恨めしかった…。君は幼い約束と忘れてしまっていたね…。いつか2人が大人になったら結婚しようと赤い花を渡したんだよ…?」

 そう言われてセレナは、目を見開き考えた瞬間思い出した。確かにそうだった。だが、セレナにとってはおままごとのような気持ちでしたことでもロットは本気だった。

「今思い出したわ…。私あの時おままごと気分だったの…ごめんなさい。…でも今はね?彼のどこが良かったのかわからないの。彼と話してても貴方のことしか頭になかったわ。」

 そういうと少しホッとしたようにロットは微笑んだ。

「嬉しいよ…。僕も我ながら未練がましい男だと思ったよ…。君が彼を好きならと気持ちを必死に抑えても収まり切らず…君のいく先々で姿を見せていたんだ僕を忘れて欲しくなくて…。」

 最後は小さい声になっていく。そんな彼がセレナは愛おしくて仕方ない。

「貴方があきらめないでいてくれたから、今こんなに幸せな気分でいるのよ?ありがとう…。」

 そう言って彼を抱きしめる。そしてベッドへ共にあげると、2人の世界の始まりだ。

 セレナはロットを抱きしめて、キスを落として言った。

「今貴方が愛おしくて仕方ないの…。」

 ロットもまたセレナを押し倒し体にキスの雨を降らせる。

「君からの愛の言葉は僕にとって嗜好品でしかないよ。」

 お互いの服を脱がせあい、身体に触れ合う。ロットがセレナの胸へとキスを落とす、セレナも感高い声が上がる。

「…今日はいつもより感じてるんだね?」

 そう言われてセレナは頬を染めて、言い返す。

「ここには誰もいないから自然とそうなるの…。」

「嬉しいよ…ならここは君と僕の秘密の場所だね。」

 そう言ってロットは激しく胸を喰んだ。そして手を下へと移動させ敏感な部分を刺激し出す。

 セレナは快感のあまり腰がしなる、その姿をロットは欲望のある瞳で眺めると手の動きをもっと早めた。

「あぁ…ロット…貴方をもっと感じたい。」

 セレナの瞳は、ロットしか見えておらず彼に触れられるところが燃えるように熱く激っていた。

「愛してる…愛してるよ…。」

 ロットはそう呟くと、セレナを抑え付け、自分のものを彼女の中へと差し込んだ。

 圧迫されたものが入り、歓喜のあまり涙を流して震えた。そして腰が上下に動き出す。

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