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「ナナ…ナナ…。」

 存在を確かめるように私の名前を呼びながら首筋に甘い感覚がする。

「ツーリーっ…っ…。」

 彼のキスに絆されてしまいそうになるのを必死に食い止めながら私は彼に顔を背けるが効果はなかった。

 少し強引に彼の方に顔を向けられたかと思えば、彼と唇が重なる。

 口に力を込めれば、薄い部屋着があっという間に脱がされた。

 彼の手が私の胸に触れると、優しい手つきで甘い快感がする。

 そうなればもう身体はいうことを聞かない。

「ふっ…んっ…。」

 いつの間にか私の唇の間から彼の舌が侵入した。

 彼の目を見れば、私の目を離さず身体ごと何かで拘束されてるような気になってくる。

「ナナ…可愛いよ…。」

「だめっ!ツーリー!」

 争う隙もなくツーリーは私の足の間に手を差し入れた。

 恥ずかしくて手を伸ばして止めようと、したが、彼が私の唇にキスをしたまま体を覆い被せたので止める事ができなかった。

「ナナ…君も心待ちにしていただろう…?」

 ツーリーの手が私の秘所を刺激しながら言う。

「…やめてっ…。」

 恥ずかしくて首を横に振っても彼の刺激に抗えなかった。

 次第になんだか気を張っていた自分がバカらしくなってきて私はそのまま体の力を抜いた。

「きて…。」

 私がそう呟くと彼は嬉しそうに私の体を抱きしめた。

「ナナ…いい?」

 子犬のように懇願する彼に私は頷いた。

 すると彼は嬉しそうに私の中に腰を落とした。

 彼が入るたびに甘い感覚がしてくる。

 目を開ければ私に夢中だと、わかるほど情熱的に焦れた目をするので、なんだか今までの事がバカらしく思えてくる。

「っ…ツーリー…私も好きよ。」

「ナナっ…僕もだよ…愛してる。」

 お互いの気持ち確認し合う事で、今までの不安が消えたような気がする。

 彼が私の中で動き出すのを感じるたびに彼は私のものなのだと思う独占欲を感じた。

 彼からも同じものを感じて、体が熱く燃えているのがわかる。

「ナナっ…もういきそうだっ…!」

 耐えながらも快楽に身を投じたいと言った表情の彼を見て私は無言で彼の首に手を回した。

「ナナ…いきそうだね。」

 私の中の反応でそう感じたのかツーリーは嬉しそうに激しく腰を振る。

「ダメっ…もう…もうっ…!」

 彼からの刺激に耐えられなくなり、私から彼より先に果てた。

 しばらく動かなかったが、ツーリーは物足りないと腰を進めて追われるように彼のものが私の中に入ってきた。

「いっ…ああっ…!」

 あまりの快感に声が我慢できず、漏れてしまった。

 私たちは激しい息を抑えながらキスを繰り返した。
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