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ルルの一手
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ワイバーンの羽が起こす風で身動きが取れないルル。
ワイバーンはジリジリと近づき牙がすぐそこに来ていた。
木にしがみついているこの手を離せば、何処に飛ばされるかわからない。
その前にせめてこの一頭だけでも始末しておきたい。
そう思うが、この風の中では魔法を使うことができない。
考えている間にも、ワイバーンは近づいてくる。
思い切って木を掴んでいた手を離した。
風が舞うようにルルの身体は飛ばされた。
ワイバーンは見逃さなかった。
風の吹くままに飛ばされていたルルの身体を自身の爪でがっしりと掴んだのだ。
その瞬間をルルは待っていた。
ワイバーンの大きな身体で風の力が弱まった時、大きく火魔法を放った。
自分が巻き込まれることは覚悟の上だ。
火に包まれたワイバーンはルルを離すとしばらく空中にいたが、燃えながら地上に落ちていった。
「ざまあーみろ、これで残りはお前だけだ」
空中でジツト見ていたワイバーンに指を刺すと、次はお前だと言わんばかりに見上げた。
ルルも怪我をしたが、これで一頭倒すことができた。
ルルの身体には火傷の跡が残った。
「後一頭」
誰に言うでもなくルルはつぶやいた。
タカは急いでいた。
ルルが苦戦していることは感づいていた。
同じ場所にワイバーンの気配がとどまっている。
おそらくあの下にルルがいる。
自分が行くまでなんとか生きていてほしい。
タカはルルがワイバーンに当たってしまったことに不運を感じていた。
ワイバーンは強い。
ルルの今の力では勝つことは難しいだろう。
しかしペンタブからは何が出て来るかはわからない。
何処に行くか、何に当たるかはカケのような所がある。
タカは幸いに自分の方が魔物よりも強かった。
2箇所目のペンタブを潰す事が出来たが、
セーンは一つ目で苦戦し今二つ目に向かっているはずだし、ルルは危険な状態だ。
ルイが中心を潰したようだから、これ以上魔物の出現は無いが、ワイバーンは厄介な魔物だ。
他の魔物に比べて、知恵がある。
自分が行くまでルルが耐えることを祈っていた。
ルルは最後の一頭になったワイバーンと睨み合っていた。
火傷の痕が痛々しい。
身体も思うようには動かない。
先程のワイバーンの脚の爪でえぐられた傷からは血が止まらない。
ワイバンーの鋭い目はルルから離れず、
口からは火を吐き、勢いルルに突進してきた。
「これまでか!」
そう思った。
その時、ワイバーンは空中で止まるとはるか空の向こうを見た。
城下でアイリーンの手当てをしていたルイは結界の外からの強い魔物の気配に気づいた。
ロメルが魔眼を使い、魔物の意識と指揮を高めていた。
ルイの浄化魔法で人に戻りかかっていたアイリーンは、
人に戻るどころか魔物化がロメルの魔眼の力により一気に進んだ。
アイリーンは油断していたルイを跳ね除けると、城壁の外に向かって一目散に走り始めた。
アイリーンをこのまま行かせば、城壁の内側から結界が破られる。
ルイは結界を守るため、アイリーンに拘束魔法をかけた。
拘束魔法は沢山の魔物との戦いには向かない。
1匹の魔物にしか効力はなく、魔物によっては命を落とす場合もある危険な魔法だ。
狭い空間に閉じ込め結界を張る。
身動きできない状態にある魔物は中で暴れて、自滅する。
アイリーンも人の心が無い今、
身動き取れない閉鎖的空間の中で意味もなく暴れて、このままでは空気が無くなり窒息死をするか、
結界を破ろうと爪で掻いたり、
身体で結界にぶつかり自分を傷つけて死ぬかどちらかになる。
今のアイリーンの形相は人ではなかった。
結界の中は彼女の血で中が見えなくなっていた。
ルイは顔を上げた。
外にいるロメルを何とかしなければ、アイリーンも、この街も助かる見込みは無い。
城壁に登ると、魔物はロメルの指示のもと、統率が取れたまるで人族の軍隊のような行動をとり、攻めて来る。
それまではそれぞれが勝手に攻撃をしていたが、
一列に並び、真っ直ぐに城壁に向かい攻撃を始めていた。
対して守るこちらは城壁ギリギリを背に、人数も、気持ちも切羽詰まった状態の戦いを強いられていた。
幸いにまだ魔物と人族の間には距離があった。
ルイは大きく天を仰ぐと、両手を大きく広げて、つぶやいた。
にわかに天は曇り、最前列の魔物に向けて、天から雷が広い範囲に放たれた。
魔物は黒く炭となり、かろうじて逃れることができた魔物達は我先にと森の中に逃げ込んだ。
ルイは見逃さず、さらに追い討ちをかけるように稲妻と共に風を起こし竜巻を放った。
草原で使うとこれほど効果のあるものかと思うほど強力で、
魔物達は風に舞い上がり、どこまでも飛ばされていく。
魔物の数は半分ほどに減った。
人族の指揮は上がり、城壁にへばりついていた彼らは草原の魔物に向かい走り始めた。
その騒動の中、アナは目の先にロメルの姿を見つけ、
「やっと追いついた」
呟いた。
ロメルは後ろには警戒をしていない。
森と草原の狭間でロメルの姿を見つけたアナは、真っ直ぐに彼しか見ていない。
愛情が憎しみに変わっていたアナにはロメルに対する復讐しか頭になかった。
アナにとってロメルは初めての男だ。
ロメルが全てだった。
ついさっきまでは、、、。
彼の子供を産み、彼の側にはべり、彼に愛されて、、、と、ロメルしか見ていなかった。
そのロメルに一度は殺されたアナである。
一度で殺しては腹の虫が治らない。
いたぶり、地獄を見せて、助けて欲しいと懇願するロメルの額に止めの剣を刺す。
そう決めていた。
正面から正々堂々と戦うほどのバカ正直さは持ちあわせていない。
ロメルの姿をハッキリと確認すると背後から攻撃魔法をかけた。
先手必勝だ。
後ろから攻撃されたロメルは背中を大きくえぐられ、前に飛んだ。
「敵か?」
驚いて振り返ったロメルの目に入ったのは、
薄笑いをしながら近づいて来るアナの姿だ。
「アナ、今の攻撃はお前の仕業か?」
「だったらどうした」
アナの身体中から憎しみのオーラが放たれている。
ロメルは自分に治癒魔法をかけながらアナの様子を伺っていた。
今のアナには何を言っても聞きそうに無い。
アナはロメルの傷が治るまでに次の火弾を放った。
ロメルは避けながらもアナに矢を放つ。
アナは余裕で避け、次々に攻撃をしてくる。
力は五分五分、怪我の無い分アナが有利だ。
ロメルがアナと戦っているので、魔物軍団は統率が取れない。
今をチャンスと王都の騎士団と冒険者達は攻撃の手を強めていた。
散り散りに逃げ出す魔物も出始めた。
ワイバーンはジリジリと近づき牙がすぐそこに来ていた。
木にしがみついているこの手を離せば、何処に飛ばされるかわからない。
その前にせめてこの一頭だけでも始末しておきたい。
そう思うが、この風の中では魔法を使うことができない。
考えている間にも、ワイバーンは近づいてくる。
思い切って木を掴んでいた手を離した。
風が舞うようにルルの身体は飛ばされた。
ワイバーンは見逃さなかった。
風の吹くままに飛ばされていたルルの身体を自身の爪でがっしりと掴んだのだ。
その瞬間をルルは待っていた。
ワイバーンの大きな身体で風の力が弱まった時、大きく火魔法を放った。
自分が巻き込まれることは覚悟の上だ。
火に包まれたワイバーンはルルを離すとしばらく空中にいたが、燃えながら地上に落ちていった。
「ざまあーみろ、これで残りはお前だけだ」
空中でジツト見ていたワイバーンに指を刺すと、次はお前だと言わんばかりに見上げた。
ルルも怪我をしたが、これで一頭倒すことができた。
ルルの身体には火傷の跡が残った。
「後一頭」
誰に言うでもなくルルはつぶやいた。
タカは急いでいた。
ルルが苦戦していることは感づいていた。
同じ場所にワイバーンの気配がとどまっている。
おそらくあの下にルルがいる。
自分が行くまでなんとか生きていてほしい。
タカはルルがワイバーンに当たってしまったことに不運を感じていた。
ワイバーンは強い。
ルルの今の力では勝つことは難しいだろう。
しかしペンタブからは何が出て来るかはわからない。
何処に行くか、何に当たるかはカケのような所がある。
タカは幸いに自分の方が魔物よりも強かった。
2箇所目のペンタブを潰す事が出来たが、
セーンは一つ目で苦戦し今二つ目に向かっているはずだし、ルルは危険な状態だ。
ルイが中心を潰したようだから、これ以上魔物の出現は無いが、ワイバーンは厄介な魔物だ。
他の魔物に比べて、知恵がある。
自分が行くまでルルが耐えることを祈っていた。
ルルは最後の一頭になったワイバーンと睨み合っていた。
火傷の痕が痛々しい。
身体も思うようには動かない。
先程のワイバーンの脚の爪でえぐられた傷からは血が止まらない。
ワイバンーの鋭い目はルルから離れず、
口からは火を吐き、勢いルルに突進してきた。
「これまでか!」
そう思った。
その時、ワイバーンは空中で止まるとはるか空の向こうを見た。
城下でアイリーンの手当てをしていたルイは結界の外からの強い魔物の気配に気づいた。
ロメルが魔眼を使い、魔物の意識と指揮を高めていた。
ルイの浄化魔法で人に戻りかかっていたアイリーンは、
人に戻るどころか魔物化がロメルの魔眼の力により一気に進んだ。
アイリーンは油断していたルイを跳ね除けると、城壁の外に向かって一目散に走り始めた。
アイリーンをこのまま行かせば、城壁の内側から結界が破られる。
ルイは結界を守るため、アイリーンに拘束魔法をかけた。
拘束魔法は沢山の魔物との戦いには向かない。
1匹の魔物にしか効力はなく、魔物によっては命を落とす場合もある危険な魔法だ。
狭い空間に閉じ込め結界を張る。
身動きできない状態にある魔物は中で暴れて、自滅する。
アイリーンも人の心が無い今、
身動き取れない閉鎖的空間の中で意味もなく暴れて、このままでは空気が無くなり窒息死をするか、
結界を破ろうと爪で掻いたり、
身体で結界にぶつかり自分を傷つけて死ぬかどちらかになる。
今のアイリーンの形相は人ではなかった。
結界の中は彼女の血で中が見えなくなっていた。
ルイは顔を上げた。
外にいるロメルを何とかしなければ、アイリーンも、この街も助かる見込みは無い。
城壁に登ると、魔物はロメルの指示のもと、統率が取れたまるで人族の軍隊のような行動をとり、攻めて来る。
それまではそれぞれが勝手に攻撃をしていたが、
一列に並び、真っ直ぐに城壁に向かい攻撃を始めていた。
対して守るこちらは城壁ギリギリを背に、人数も、気持ちも切羽詰まった状態の戦いを強いられていた。
幸いにまだ魔物と人族の間には距離があった。
ルイは大きく天を仰ぐと、両手を大きく広げて、つぶやいた。
にわかに天は曇り、最前列の魔物に向けて、天から雷が広い範囲に放たれた。
魔物は黒く炭となり、かろうじて逃れることができた魔物達は我先にと森の中に逃げ込んだ。
ルイは見逃さず、さらに追い討ちをかけるように稲妻と共に風を起こし竜巻を放った。
草原で使うとこれほど効果のあるものかと思うほど強力で、
魔物達は風に舞い上がり、どこまでも飛ばされていく。
魔物の数は半分ほどに減った。
人族の指揮は上がり、城壁にへばりついていた彼らは草原の魔物に向かい走り始めた。
その騒動の中、アナは目の先にロメルの姿を見つけ、
「やっと追いついた」
呟いた。
ロメルは後ろには警戒をしていない。
森と草原の狭間でロメルの姿を見つけたアナは、真っ直ぐに彼しか見ていない。
愛情が憎しみに変わっていたアナにはロメルに対する復讐しか頭になかった。
アナにとってロメルは初めての男だ。
ロメルが全てだった。
ついさっきまでは、、、。
彼の子供を産み、彼の側にはべり、彼に愛されて、、、と、ロメルしか見ていなかった。
そのロメルに一度は殺されたアナである。
一度で殺しては腹の虫が治らない。
いたぶり、地獄を見せて、助けて欲しいと懇願するロメルの額に止めの剣を刺す。
そう決めていた。
正面から正々堂々と戦うほどのバカ正直さは持ちあわせていない。
ロメルの姿をハッキリと確認すると背後から攻撃魔法をかけた。
先手必勝だ。
後ろから攻撃されたロメルは背中を大きくえぐられ、前に飛んだ。
「敵か?」
驚いて振り返ったロメルの目に入ったのは、
薄笑いをしながら近づいて来るアナの姿だ。
「アナ、今の攻撃はお前の仕業か?」
「だったらどうした」
アナの身体中から憎しみのオーラが放たれている。
ロメルは自分に治癒魔法をかけながらアナの様子を伺っていた。
今のアナには何を言っても聞きそうに無い。
アナはロメルの傷が治るまでに次の火弾を放った。
ロメルは避けながらもアナに矢を放つ。
アナは余裕で避け、次々に攻撃をしてくる。
力は五分五分、怪我の無い分アナが有利だ。
ロメルがアナと戦っているので、魔物軍団は統率が取れない。
今をチャンスと王都の騎士団と冒険者達は攻撃の手を強めていた。
散り散りに逃げ出す魔物も出始めた。
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