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冒険者ギルドにてテンプレ
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なんとか街に入ることが出来たことに一安心している俺にサリバンさんが
「傑さんは冒険者ではなかったのですね」
「あぁ、違うぞ」
「私はてっきり凄腕の冒険者かと」
「ちょっと遠くから来たんだね」
「そういうことでございましたか。ところで傑さんは宿はもう決めましたか?」
「いや、まだだ。」
「でしたら、ウチの商会の宿を使ってはいかがでしょうか?」
「いいのか?こっちとしては助かるが」
「このくらいなんとでもありませんよ。恩人ですので宿代も結構ですので」
「色々してもらいすまない」
「いえいえ、そういえば傑さんは冒険者ギルドに向かわないのですか?傑さんなら直ぐに有名になりますよ!」
「そうだな、なら冒険者ギルドに向かうとするか。ところでこの服を売りたいんだが、サリバンさんならいくらで買ってくれます?」
そう言って俺は[異空間収納]から制服を取り出し、サリバンさんに見せた。
「こ、これは!傑さんこれは一体どこで⁉︎」
「俺が以前まで着てた服なんですけど、今着ている服があるのでもう良いかなと思って。ちなみにどのくらいの値がつきそうですか」
「私もこの服の素材や編みこみ方は見たことがない!金貨10枚!いや、15枚でどうでしょう⁉︎」
「構いませんよ、それで」
「本当かい⁉︎ありがとう!」
俺はサリバンさんに制服を渡して、金貨15枚を手に入れた。
「いえ、冒険者ギルドには明日行くとします」
俺はサリバンさん達と共に夕食を食べて、商会の宿で寝ることにした。
翌朝、俺はサリバンさんに貰った地図を見ながら冒険者ギルドに到着した。冒険者ギルドの入り口に立った俺は意を決して扉を開けた。中に入って受付らしき所へ向かった。
「すみません。冒険者登録をしたいのですが、ここで出来ますか?」
「はい、出来ますよ。こちらの紙に記入を…」
「おいおい、ガキがここに来るのはちょいと早ぇな。とっととお家に帰りな」
後ろで俺のことを見ていた男たちが絡んできた。
「まぁ金さえ払えば俺たちがお前を鍛えてやるぜ」
「有り金全部置いていっても良いんだぜ」
「そりゃ良いな!クックックッ」
どこの世界にもこういう荒くれはいるんだな。
「忠告ありがとう。だが、結構だ。お前たちじゃ相手にすらならないよ」
俺が挑発すると、男たちは皆、顔を真っ赤にして
「ほざいてんじゃねぇぞ、ガキ!俺たちはCランク冒険者だぞ!」
そう言って男たちは腰に刺した剣を抜いた。
それを見た受付嬢さんが
「ギルド内での争いは違反です!今すぐに武器をしまってください。処罰が下りますよ!」
「チッ、おいガキ。とっとと冒険者登録して地下の闘技場に来い。決闘だ。逃げんなよ」
男たちは剣をしまって奥の階段を降りていった。
「決闘とは何ですか?」
「決闘は冒険者たちが何かを賭けて勝負することです」
「そうなんですね、ありがとうございます。ところでこれでいいですか?」
俺は受付嬢に登録用紙を渡した。
「はい、これで傑さんも今日から冒険者です。…あのー、この後の決闘気をつけてくださいね…彼ら、口こそ悪いですけど実力はあるので」
「大丈夫ですよ、俺は強いですから」
俺はそう言って、荒くれが待つ闘技場へ降りて行った。
「傑さんは冒険者ではなかったのですね」
「あぁ、違うぞ」
「私はてっきり凄腕の冒険者かと」
「ちょっと遠くから来たんだね」
「そういうことでございましたか。ところで傑さんは宿はもう決めましたか?」
「いや、まだだ。」
「でしたら、ウチの商会の宿を使ってはいかがでしょうか?」
「いいのか?こっちとしては助かるが」
「このくらいなんとでもありませんよ。恩人ですので宿代も結構ですので」
「色々してもらいすまない」
「いえいえ、そういえば傑さんは冒険者ギルドに向かわないのですか?傑さんなら直ぐに有名になりますよ!」
「そうだな、なら冒険者ギルドに向かうとするか。ところでこの服を売りたいんだが、サリバンさんならいくらで買ってくれます?」
そう言って俺は[異空間収納]から制服を取り出し、サリバンさんに見せた。
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「私もこの服の素材や編みこみ方は見たことがない!金貨10枚!いや、15枚でどうでしょう⁉︎」
「構いませんよ、それで」
「本当かい⁉︎ありがとう!」
俺はサリバンさんに制服を渡して、金貨15枚を手に入れた。
「いえ、冒険者ギルドには明日行くとします」
俺はサリバンさん達と共に夕食を食べて、商会の宿で寝ることにした。
翌朝、俺はサリバンさんに貰った地図を見ながら冒険者ギルドに到着した。冒険者ギルドの入り口に立った俺は意を決して扉を開けた。中に入って受付らしき所へ向かった。
「すみません。冒険者登録をしたいのですが、ここで出来ますか?」
「はい、出来ますよ。こちらの紙に記入を…」
「おいおい、ガキがここに来るのはちょいと早ぇな。とっととお家に帰りな」
後ろで俺のことを見ていた男たちが絡んできた。
「まぁ金さえ払えば俺たちがお前を鍛えてやるぜ」
「有り金全部置いていっても良いんだぜ」
「そりゃ良いな!クックックッ」
どこの世界にもこういう荒くれはいるんだな。
「忠告ありがとう。だが、結構だ。お前たちじゃ相手にすらならないよ」
俺が挑発すると、男たちは皆、顔を真っ赤にして
「ほざいてんじゃねぇぞ、ガキ!俺たちはCランク冒険者だぞ!」
そう言って男たちは腰に刺した剣を抜いた。
それを見た受付嬢さんが
「ギルド内での争いは違反です!今すぐに武器をしまってください。処罰が下りますよ!」
「チッ、おいガキ。とっとと冒険者登録して地下の闘技場に来い。決闘だ。逃げんなよ」
男たちは剣をしまって奥の階段を降りていった。
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「決闘は冒険者たちが何かを賭けて勝負することです」
「そうなんですね、ありがとうございます。ところでこれでいいですか?」
俺は受付嬢に登録用紙を渡した。
「はい、これで傑さんも今日から冒険者です。…あのー、この後の決闘気をつけてくださいね…彼ら、口こそ悪いですけど実力はあるので」
「大丈夫ですよ、俺は強いですから」
俺はそう言って、荒くれが待つ闘技場へ降りて行った。
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