4 / 4
第1章
3.小野寺優李菜side
しおりを挟む
『私も何故か能力を手に入れたんです。よければチャットでお話しませんか?』
『はい、是非よろしくお願いします。』
いた、やっと見つけた。ずっと不安だったんだ。僕みたいな能力を持った人間が傍に居なくて。やっぱりネットは良いね。仲間を見つけることができるから、1人じゃないって思えるから。
お母さんは何度も何度も騙されて、何度も何度も離婚した。
もう耐えられなかった。そのせいか次々と変わっていくお父さんへの態度は段々猫をかぶったものになっていった。
学校には月に何回しか行かない。それ以外は引きこもってアニメかゲーム、そんな日常が僕にとっては当たり前だったんだ。
ある日、たまたま本屋に行く用事ができて。
どうせなら立ち読みして行こうかと思って漫画を開いたら10ページに♤のトランプが挟まっていた。誰が挟んだんだろう。まさか元々挟まってたなんてことはないだろうし。気になって僕はそのトランプを持って帰ることにした。
それから何日か経った時。家に強盗が入ってきた。何で親も仕事でいない時に来るのよ。
「はっ!」
僕は普段から持ち歩いているカッターを強盗に振りかざした。正当防衛なのだ、仕方が無い。
「ぐっ!この...クソガキっ...は?」
強盗が...浮いていた。
それも、僕が手を動かすとその方向に動くのだ。
何これ、アニメみたい。どうせならこのままアニメのように殺してしまおうか。だが僕だって馬鹿じゃない。殺しちゃいけないことは分かる。
あれ、確かこういう能力ってどこに飛ばしたいか考えればそこまで飛ぶんじゃなかったっけ。
「な、何をする気だ!」
自分の頭を信じて昔お母さんと行った海を思い浮かべた。
「ごめんね、強盗さん。」
そしたら、ポンッと強盗が消えて。
成功したのかな、何故か安心した僕はそのままソファに倒れ込んで寝てしまった。
今思えば強盗が来たというのに何であんなに冷静でいられたのだろうか。これもトランプのおかげなのか?まぁそんなことはどうでもいい。
さぁ、確認しよう。この子はきちんと能力のことを理解しているのか。
『はい、是非よろしくお願いします。』
いた、やっと見つけた。ずっと不安だったんだ。僕みたいな能力を持った人間が傍に居なくて。やっぱりネットは良いね。仲間を見つけることができるから、1人じゃないって思えるから。
お母さんは何度も何度も騙されて、何度も何度も離婚した。
もう耐えられなかった。そのせいか次々と変わっていくお父さんへの態度は段々猫をかぶったものになっていった。
学校には月に何回しか行かない。それ以外は引きこもってアニメかゲーム、そんな日常が僕にとっては当たり前だったんだ。
ある日、たまたま本屋に行く用事ができて。
どうせなら立ち読みして行こうかと思って漫画を開いたら10ページに♤のトランプが挟まっていた。誰が挟んだんだろう。まさか元々挟まってたなんてことはないだろうし。気になって僕はそのトランプを持って帰ることにした。
それから何日か経った時。家に強盗が入ってきた。何で親も仕事でいない時に来るのよ。
「はっ!」
僕は普段から持ち歩いているカッターを強盗に振りかざした。正当防衛なのだ、仕方が無い。
「ぐっ!この...クソガキっ...は?」
強盗が...浮いていた。
それも、僕が手を動かすとその方向に動くのだ。
何これ、アニメみたい。どうせならこのままアニメのように殺してしまおうか。だが僕だって馬鹿じゃない。殺しちゃいけないことは分かる。
あれ、確かこういう能力ってどこに飛ばしたいか考えればそこまで飛ぶんじゃなかったっけ。
「な、何をする気だ!」
自分の頭を信じて昔お母さんと行った海を思い浮かべた。
「ごめんね、強盗さん。」
そしたら、ポンッと強盗が消えて。
成功したのかな、何故か安心した僕はそのままソファに倒れ込んで寝てしまった。
今思えば強盗が来たというのに何であんなに冷静でいられたのだろうか。これもトランプのおかげなのか?まぁそんなことはどうでもいい。
さぁ、確認しよう。この子はきちんと能力のことを理解しているのか。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
蠱惑Ⅱ
壺の蓋政五郎
ミステリー
人は歩いていると邪悪な壁に入ってしまう時がある。その壁は透明なカーテンで仕切られている。勢いのある時は壁を弾き迷うことはない。しかし弱っている時、また嘘を吐いた時、憎しみを表に出した時、その壁に迷い込む。蠱惑の続編で不思議な短編集です。
意識転移鏡像 ~ 歪む時間、崩壊する自我 ~
葉羽
ミステリー
「時間」を操り、人間の「意識」を弄ぶ、前代未聞の猟奇事件が発生。古びた洋館を改造した私設研究所で、昏睡状態の患者たちが次々と不審死を遂げる。死因は病死や事故死とされたが、その裏には恐るべき実験が隠されていた。被害者たちは、鏡像体と呼ばれる自身の複製へと意識を転移させられ、時間逆行による老化と若返りを繰り返していたのだ。歪む時間軸、変質する記憶、そして崩壊していく自我。天才高校生・神藤葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共に、この難解な謎に挑む。しかし、彼らの前に立ちはだかるのは、想像を絶する恐怖と真実への迷宮だった。果たして葉羽は、禁断の実験の真相を暴き、被害者たちの魂を救うことができるのか?そして、事件の背後に潜む驚愕のどんでん返しとは?究極の本格推理ミステリーが今、幕を開ける。
パストメール
れくさん
ミステリー
主人公の湯浅あさひは昔のあることに後悔をする日々を送っていた。人を疑わなかったことで起こり続けた不可解な現象、あさひの人生はそれにめちゃくちゃにされていた。ある日人生に絶望していたあさひは自殺を試みるが….
時の呪縛
葉羽
ミステリー
山間の孤立した村にある古びた時計塔。かつてこの村は繁栄していたが、失踪事件が連続して発生したことで、村人たちは恐れを抱き、時計塔は放置されたままとなった。17歳の天才高校生・神藤葉羽は、友人に誘われてこの村を訪れることになる。そこで彼は、幼馴染の望月彩由美と共に、村の秘密に迫ることになる。
葉羽と彩由美は、失踪事件に関する不気味な噂を耳にし、時計塔に隠された真実を解明しようとする。しかし、時計塔の内部には、過去の記憶を呼び起こす仕掛けが待ち受けていた。彼らは、時間が歪み、過去の失踪者たちの幻影に直面する中で、次第に自らの心の奥底に潜む恐怖と向き合わせることになる。
果たして、彼らは村の呪いを解き明かし、失踪事件の真相に辿り着けるのか?そして、彼らの友情と恋心は試される。緊迫感あふれる謎解きと心理的恐怖が交錯する本格推理小説。
うつし世はゆめ
ねむていぞう
ミステリー
「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」これは江戸川乱歩が好んで使っていた有名な言葉です。その背景には「この世の現実は、私には単なる幻としか感じられない……」というエドガ-・アラン・ポ-の言葉があります。言うまでもなく、この二人は幻想的な小説を世に残した偉人です。現実の中に潜む幻とはいったいどんなものなのか、そんな世界を想像しながら幾つかの掌編を試みてみました。
ヴァニッシュ~錯綜の迷宮~
麻井祐人
ミステリー
ある架空の国家の出来事。
アダムタイラーがあるビルの部屋の中から出られないで困っていた。
部屋には鍵が掛かっていて出られない。
窓の外には車や多くの人が行き交っていたが、
アダムタイラーには気付かない。
窓を割ることもできない。アダムタイラーに何が起こっているのか。
一方、小型爆弾Vanish「ヴァニッシュ」を使って、
大統領暗殺をもくろむテロ集団「Blast」ブラスト
FBI捜査官ジェイク・ハリスはテロリスト集団に味方を装って
潜入捜査しVanish「ヴァニッシュ」のある場所を特定していたが・・・・。
二つの話は交差し意外な展開を引き起こす。
おもな登場人物
アダムタイラー 小売店の店員
仮面の男 なぞの男
ジェイク・ハリス FBI捜査官
トム・ミラー FBI捜査官
ケビン・スミス FBI捜査官 参謀役
ゾラクス・ダークウッド テロリスト集団「Blast」ブラストのリーダー
ルカ・モレッティ マフィアのボス
ジョンソン大統領 ノヴァリア合衆国の大統領
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる