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公式発表編 2
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「スターライトにもう1人メンバーが追加するという噂を耳にしたと思いますが、それは本当です」
と智哉さんがファンの方に発表した。
まだ1分も経ってないのに10万人の方が見ていた。私はその数字を見て、胸がドキドキしていた。
スターライトというグループがどれだけ凄いものなのか、実感した。
「みんな落ち着いて聞いて欲しいんだけど、その子は女の子です。だけど、女の子と言うだけで全てを否定しないでください」
と流星さんが真剣な声で言った。
私は部屋の外で聞いてたんだけど、すごく泣きそうになった。
涙がこみ上げてきて、瞬きをしたら落ちてきそうになる。
だけどあともう少しでファンの方々に会わないといけないから。
初めて会うのに笑顔じゃないとって、頑張って涙を引っ込めた。
緊張でドキドキしてまだファンの前に立つ勇気はなかったけど、
「じゃあ早速自己紹介してもらうね。純怜入って来てー」
って雄大さんに呼ばれたから、入るしかなかった。
画面越しに何百万人という数のファンのみんなが見てるんだ。
私は深呼吸をして、心を落ち着かせようとした。
「はじめまして、星宮純怜です。ファンの皆さんが考えてる事はすごく分かります。私もファンだから…何も無いって分かってるけど、不安になっているはずです。ですが、私もスターライトの足を引っ張らないように精一杯頑張ります」
と私は震える声で言った。
コメントは事前に考えていた。
ファンの方をできるだけ不安にさせないように、私なりにしっかり考えて選んだ言葉だ。
「俺達も…正直に言うと、最初は反対していました。スターライトに新メンバーはいらないと思った。だけど、純怜には才能があります。それを発揮しないのは...発揮する機会を奪ってしまう様な事をしてはいけないと思ったんです。ファンの皆さんなら分かってくれると思います」
と雄大さんが言った。
無理に分かって欲しいとは思わないし、みんなが賛成するって言うなら私も…
なんて決め方はして欲しくない。
「私はすぐに認めて欲しいなんて思いません。何年かかっても、それでも好きになれなかった時はしょうがないです」
と私は正直に言った。
「だけど、私を見て欲しいです。私自身を見てください。女だからって理由で嫌わないで欲しい、です…」
と私は心からお願いした。
ファンの方が一度でもチャンスをくれて、
私のことを見てくれるっていうなら、その期待に答えられるように努力したい。
ファンの方の期待を裏切ることは絶対にしたくない。
それが私の本心だった。
と智哉さんがファンの方に発表した。
まだ1分も経ってないのに10万人の方が見ていた。私はその数字を見て、胸がドキドキしていた。
スターライトというグループがどれだけ凄いものなのか、実感した。
「みんな落ち着いて聞いて欲しいんだけど、その子は女の子です。だけど、女の子と言うだけで全てを否定しないでください」
と流星さんが真剣な声で言った。
私は部屋の外で聞いてたんだけど、すごく泣きそうになった。
涙がこみ上げてきて、瞬きをしたら落ちてきそうになる。
だけどあともう少しでファンの方々に会わないといけないから。
初めて会うのに笑顔じゃないとって、頑張って涙を引っ込めた。
緊張でドキドキしてまだファンの前に立つ勇気はなかったけど、
「じゃあ早速自己紹介してもらうね。純怜入って来てー」
って雄大さんに呼ばれたから、入るしかなかった。
画面越しに何百万人という数のファンのみんなが見てるんだ。
私は深呼吸をして、心を落ち着かせようとした。
「はじめまして、星宮純怜です。ファンの皆さんが考えてる事はすごく分かります。私もファンだから…何も無いって分かってるけど、不安になっているはずです。ですが、私もスターライトの足を引っ張らないように精一杯頑張ります」
と私は震える声で言った。
コメントは事前に考えていた。
ファンの方をできるだけ不安にさせないように、私なりにしっかり考えて選んだ言葉だ。
「俺達も…正直に言うと、最初は反対していました。スターライトに新メンバーはいらないと思った。だけど、純怜には才能があります。それを発揮しないのは...発揮する機会を奪ってしまう様な事をしてはいけないと思ったんです。ファンの皆さんなら分かってくれると思います」
と雄大さんが言った。
無理に分かって欲しいとは思わないし、みんなが賛成するって言うなら私も…
なんて決め方はして欲しくない。
「私はすぐに認めて欲しいなんて思いません。何年かかっても、それでも好きになれなかった時はしょうがないです」
と私は正直に言った。
「だけど、私を見て欲しいです。私自身を見てください。女だからって理由で嫌わないで欲しい、です…」
と私は心からお願いした。
ファンの方が一度でもチャンスをくれて、
私のことを見てくれるっていうなら、その期待に答えられるように努力したい。
ファンの方の期待を裏切ることは絶対にしたくない。
それが私の本心だった。
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