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第三章:世界の裏側には縁がない
混血のスキャンダル
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どこからともなく声が聞こえた。
ここにいるのは私とミツリガだけ。トイレの素振りでモーリスがどこかにいる。でもモーリスの声ではない。
私でもない、ミツリガのかん高い声とも違う。
他に誰かいるのだろうか? というよりこの声、どこか聞き覚えが……
「うわっ⁉」
背後から声が聞こえたので振り向く。そこにいたのはモーリスではなかった。
私より小柄な、魔女のような恰好をした亜人種。
「まるで廃墟じゃないですか。費用捻出大変なんですよ」
「ゴッーー」
「テアさん‼」
テア? テア、テア……なにこの、聞いたことがあるような無いような言葉は。
「おお、生きておられたのですか。何よりご無事で」
ふとみれば、ミツリガが跪いているではないか。
被差別部族であった亜人種に、純血主義である魔法民族が跪いている。しかもその相手が公人ときた。
民主主義国家になったことで、亜人種も魔法人種も隔たりが無くなったのかもしれない。それでもいいあらわせれない不安感がある。異様な雰囲気である。悪く言えば何かに怯えてるように、媚びてるようにも感じ取れた。
「え、どういう関係?」
「まぁちょっとした大人の関係ですよ。あ、ちなみに彼女いない歴=年齢は十七で卒業しました」
どうでもいい情報はともかく、ゴッホにはまだ山のように秘密がありそう。
「ミツリガ大臣、総理がお呼びです。速やかに帰りなさい」
「かしこまりました!」
ミツリガは足早と帰っていった。まるで最初から誰もいなかったように。
もっと聞きたい話はあったのに。
「それより、あの変態脳筋は?」
「ああ、それなら――」
私の答えは猛烈な爆音に打ち消された。
モーリスの腕力が壁を粉砕したのだ。
私の身長よりも大きな穴が出来上がり、砂埃と壁の破片が飛び散った。
苦い、口の中に入った空気はじゃりじゃりしている。痛い、ホコリが目に入って開けられない。
視界を取り戻すと、目の前でモーリスがゴッホにのしかかっていた。
ゴッホはモーリスの腕を掴んで、何も振るってこないように策をとる。足元は魔法で冷やしていたから、身動きは取れない。
「てめぇ、何しに来やがった」
「突然の無礼な振る舞いはいただけませんよ。まずは戦士としての礼儀を身につけないと」
「うるせぇ、テメェを殺すのが先じゃ‼」
ゴッホは劣勢なのに、なぜかいつものように冷静沈着。逆にモーリスは怒っているよう。
今抑えられている四肢が一つでも自由になれば、おそらく彼女はゴッホを殺してしまう。
「今日は良いニュースを持ってきただけですよ。落ち着いてください、これでお二方の処分は無くなるかもしれませんよ」
「どういうこと?」
私は思わず尋ねた。
「細かい内容はすぐに話しますから、上の猛獣を振りほどいてくれませんか……」
「でも、貴女が嘘をついている可能性も捨てきれないし……」
「そうですよ旦那様‼ こんなゴミクズの言う事なんて聞かなくていいです‼」
「私を縛ってでも吊るしてでもいいから、話だけは聞いてください」
「今言え‼ 終わったと同時に殺してやる‼」
私は考える、ゴッホを信用していいのか。私達を騙すための嘘かもしれない、振りほどいたと同時に襲い掛かってくる場合もある。
「テア‼」
だけど、ミツリガがゴッホに跪いたことや、彼女をテアと呼んだことも引っかかる。
この政治や国についての話なら興味深い。もちろん細心の注意を払いながら。彼女は一度、モーリスを半殺しにした死神である。
「話だけなら、いいよ」
私の意思決定に正気かとモーリスは振り向く。
「旦那様、こんな人殺しの言うことを聞くのですか?」
「彼女の言うことを信じるなら、私は聞いてみたい。いい話なら、貴方を助けることが出来るから」
「だ、旦那さま……」
私の言葉に気が移った瞬間を、ゴッホは見逃さなかったのだろう。
モーリスを押し倒すと、軽やかな身のこなしで襲撃範囲から避難した。
「やっぱりあんな野郎信用するんじゃないんですよ⁉」
声を荒げてモーリスは抗議している。
「大丈夫です。逃げも隠れも襲撃もしません。まぁ先輩方がもう一度私を襲うとならば別ですが」
二人の間に火花がパチパチと弾けているみたいだ。
しかし、少しの間でいいから休戦状態でいてもらいたい。ゴッホが話したいこととはなんだろうか。
「ゴッホ。それで、いいニュースって何?」
私の言葉にゴッホは薄ら笑みを浮かべた。
ゴッホは私にいいニュースを持ってきたと言っていた。
今の状況で良いこととは、死刑執行の日程がずれるか、無罪放免になるレベルでないと言えない。
「まぁそうですね。ジャンルで言えば、救済ですよ」
「急に神様みたいなこと言いやがったコイツ。キモッ」
吐き捨てる口ぶりと憂いた表情を浮かべるモーリス。
しかし思っていることは理解できる。救済――なんだか胡散臭い言葉。
私たちの命を狙っていた部隊の長が、新政府の中枢にいるかもしれないテアが、わざわざ罪人に手を指し伸ばすとは考えられない。
「実はお二方を連行する前にオルフェ先輩に抱きつかれたので、今まであることを確かめるために調べものをしていたんですよ」
不気味な笑顔を浮かべて、ねっとりとした口調で話した。
「え、え……ウソ、え。だ、だんなさま? え、まさ、え……うそで、え?」
『私がゴッホに抱きついた』という誤解を招く表現に見事引っ掛かり、モーリスはフリーズ中。
ゴッホは気にすることなく話し出す。
「そこであることに気づいてしまったんですよ。それも一大事で、この国の根幹にかかわるようなことをね」
「それは良いこと、それとも悪いこと?」
「独自調査の末に導いた推測なので確証はありません。しかし私の仮説が立証されれば、お二方は無罪放免、救済されると思うのです」
「……私達にこの話を持ち掛けた理由はなに? まさかそのことを話しにきただけじゃないよね」
「ご名答です。今から行うことを私一人だけでやるには、いささか危険度が高すぎるんです。私だって生きることを渇望するもの、むやみやたら破滅に近い道を進めません」
そ・こ・で、と明るく述べたゴッホの身振りに、背筋が凍るような身震いがする。
ゴッホが私達に持ち込んだ話のテーマは『救済』だったはずが、命の危機に窮している。ゴッホは堂々といま『生贄が欲しい』と述べているのと同義。
ゴッホは何も変えず、スマートに手を差し出した。
「私と手を組んでくれませんか?」
言葉の真意と表情の不一致に、不愉快な気持ちが芽生えた。
魅力的なところなど一つも無い。自身のエゴのために私たちを利用し、その過程で死ねば『頑張ったね』とでも言いたいのか。
彼女の仮説は知らないが、外れたらモーリスは助からない。『ごめんなさい』で済む話ではない。
科学に没頭しすぎて、人の心を捨てたのか。
「モーリスが良いというなら引き受けたい」
きっと拒否をする、そう算段があった。一番嫌いな人に正しいことを言われても、拒絶してしまうのは本能。本能タイプが受け入れるとは思えない。
現在のモーリスは遠い目をして小さく嘆き節を唱えている。
「卑怯ですね~オルフェ先輩」
ゴッホの声は、どこか妖艶だった。
突然、足元からスッと彼女が表れた。表情はどこか余裕で、見下しているかのよう。
「でも、そんなこと言っちゃっていいんですか~?」
顔をぐっと近づけようと小さな体で迫る。私は何とか目を合わせないように横を向いた。
「どういうこと?」
「さっき言ったじゃないですか、調べてていたって。その時に勿論、オルフェ先輩のことも調べたんですよ」
思わず目を合わせてしまった。
彼女は笑っていた。
「我々亜人種は穢れ者として虐げられてきました。なぜか? この国は純血至上主義でそれ以外を劣等として教育されていたからです。金持ちも、政治の中枢も、みな魔法民族の純潔者。それ以外のものは携わることさえ許されなかった」
純血主義は、帝国時代の最も有名なスローガン。
——世界を放浪していた魔法使い『サロ―リア』が亜人種を掃討し国を建国する。——帝国に古くからまつわる建国神話である。
魔法を使える人種を『優秀遺伝子』、使えない者は『劣等遺伝子』、そして魔法以外の能力が使えるものを『亜人種』と国家的に格差を作もりだす。
「住んでいる国民を血の純度なんかで分けて、個々の能力や思想は見る気も無かった」
国民には父母の血筋による品番付け――血統ランク――が行われ、血筋は五代までに及び、優秀遺伝子が全体の何%を占めるか調べ上げる。『劣等遺伝子』が三〇%を占めるとBランク、五〇%はCランク、八〇%はDランク。ランクは下がれば下がるほど、生活の質は悪くなり、逆に全血族が『優秀遺伝子』であるものはSランクに該当され、都での生活、生活の特別支援など厚遇を受ける。
「『亜人種の血が一滴でも入っているものは、亜人種であり、差別されるべき民族に該当される』私たちの呻き声や、怒りや、涙は、常々無視されてきました」
亜人種の血が1%でも記録された対象者はすぐさま被差別部族の街に追放され、都に足を踏み入れることは許されない。
「そんな世界にもあるんですよね。血族よりも強大な力が」
私の頬をがっしりと掴み、ゴッホはにやりと笑った。
「オルフェ先輩、混血ですよね。それも半分以上、亜人種の」
心臓を抉られたような気持ちになった。
ここにいるのは私とミツリガだけ。トイレの素振りでモーリスがどこかにいる。でもモーリスの声ではない。
私でもない、ミツリガのかん高い声とも違う。
他に誰かいるのだろうか? というよりこの声、どこか聞き覚えが……
「うわっ⁉」
背後から声が聞こえたので振り向く。そこにいたのはモーリスではなかった。
私より小柄な、魔女のような恰好をした亜人種。
「まるで廃墟じゃないですか。費用捻出大変なんですよ」
「ゴッーー」
「テアさん‼」
テア? テア、テア……なにこの、聞いたことがあるような無いような言葉は。
「おお、生きておられたのですか。何よりご無事で」
ふとみれば、ミツリガが跪いているではないか。
被差別部族であった亜人種に、純血主義である魔法民族が跪いている。しかもその相手が公人ときた。
民主主義国家になったことで、亜人種も魔法人種も隔たりが無くなったのかもしれない。それでもいいあらわせれない不安感がある。異様な雰囲気である。悪く言えば何かに怯えてるように、媚びてるようにも感じ取れた。
「え、どういう関係?」
「まぁちょっとした大人の関係ですよ。あ、ちなみに彼女いない歴=年齢は十七で卒業しました」
どうでもいい情報はともかく、ゴッホにはまだ山のように秘密がありそう。
「ミツリガ大臣、総理がお呼びです。速やかに帰りなさい」
「かしこまりました!」
ミツリガは足早と帰っていった。まるで最初から誰もいなかったように。
もっと聞きたい話はあったのに。
「それより、あの変態脳筋は?」
「ああ、それなら――」
私の答えは猛烈な爆音に打ち消された。
モーリスの腕力が壁を粉砕したのだ。
私の身長よりも大きな穴が出来上がり、砂埃と壁の破片が飛び散った。
苦い、口の中に入った空気はじゃりじゃりしている。痛い、ホコリが目に入って開けられない。
視界を取り戻すと、目の前でモーリスがゴッホにのしかかっていた。
ゴッホはモーリスの腕を掴んで、何も振るってこないように策をとる。足元は魔法で冷やしていたから、身動きは取れない。
「てめぇ、何しに来やがった」
「突然の無礼な振る舞いはいただけませんよ。まずは戦士としての礼儀を身につけないと」
「うるせぇ、テメェを殺すのが先じゃ‼」
ゴッホは劣勢なのに、なぜかいつものように冷静沈着。逆にモーリスは怒っているよう。
今抑えられている四肢が一つでも自由になれば、おそらく彼女はゴッホを殺してしまう。
「今日は良いニュースを持ってきただけですよ。落ち着いてください、これでお二方の処分は無くなるかもしれませんよ」
「どういうこと?」
私は思わず尋ねた。
「細かい内容はすぐに話しますから、上の猛獣を振りほどいてくれませんか……」
「でも、貴女が嘘をついている可能性も捨てきれないし……」
「そうですよ旦那様‼ こんなゴミクズの言う事なんて聞かなくていいです‼」
「私を縛ってでも吊るしてでもいいから、話だけは聞いてください」
「今言え‼ 終わったと同時に殺してやる‼」
私は考える、ゴッホを信用していいのか。私達を騙すための嘘かもしれない、振りほどいたと同時に襲い掛かってくる場合もある。
「テア‼」
だけど、ミツリガがゴッホに跪いたことや、彼女をテアと呼んだことも引っかかる。
この政治や国についての話なら興味深い。もちろん細心の注意を払いながら。彼女は一度、モーリスを半殺しにした死神である。
「話だけなら、いいよ」
私の意思決定に正気かとモーリスは振り向く。
「旦那様、こんな人殺しの言うことを聞くのですか?」
「彼女の言うことを信じるなら、私は聞いてみたい。いい話なら、貴方を助けることが出来るから」
「だ、旦那さま……」
私の言葉に気が移った瞬間を、ゴッホは見逃さなかったのだろう。
モーリスを押し倒すと、軽やかな身のこなしで襲撃範囲から避難した。
「やっぱりあんな野郎信用するんじゃないんですよ⁉」
声を荒げてモーリスは抗議している。
「大丈夫です。逃げも隠れも襲撃もしません。まぁ先輩方がもう一度私を襲うとならば別ですが」
二人の間に火花がパチパチと弾けているみたいだ。
しかし、少しの間でいいから休戦状態でいてもらいたい。ゴッホが話したいこととはなんだろうか。
「ゴッホ。それで、いいニュースって何?」
私の言葉にゴッホは薄ら笑みを浮かべた。
ゴッホは私にいいニュースを持ってきたと言っていた。
今の状況で良いこととは、死刑執行の日程がずれるか、無罪放免になるレベルでないと言えない。
「まぁそうですね。ジャンルで言えば、救済ですよ」
「急に神様みたいなこと言いやがったコイツ。キモッ」
吐き捨てる口ぶりと憂いた表情を浮かべるモーリス。
しかし思っていることは理解できる。救済――なんだか胡散臭い言葉。
私たちの命を狙っていた部隊の長が、新政府の中枢にいるかもしれないテアが、わざわざ罪人に手を指し伸ばすとは考えられない。
「実はお二方を連行する前にオルフェ先輩に抱きつかれたので、今まであることを確かめるために調べものをしていたんですよ」
不気味な笑顔を浮かべて、ねっとりとした口調で話した。
「え、え……ウソ、え。だ、だんなさま? え、まさ、え……うそで、え?」
『私がゴッホに抱きついた』という誤解を招く表現に見事引っ掛かり、モーリスはフリーズ中。
ゴッホは気にすることなく話し出す。
「そこであることに気づいてしまったんですよ。それも一大事で、この国の根幹にかかわるようなことをね」
「それは良いこと、それとも悪いこと?」
「独自調査の末に導いた推測なので確証はありません。しかし私の仮説が立証されれば、お二方は無罪放免、救済されると思うのです」
「……私達にこの話を持ち掛けた理由はなに? まさかそのことを話しにきただけじゃないよね」
「ご名答です。今から行うことを私一人だけでやるには、いささか危険度が高すぎるんです。私だって生きることを渇望するもの、むやみやたら破滅に近い道を進めません」
そ・こ・で、と明るく述べたゴッホの身振りに、背筋が凍るような身震いがする。
ゴッホが私達に持ち込んだ話のテーマは『救済』だったはずが、命の危機に窮している。ゴッホは堂々といま『生贄が欲しい』と述べているのと同義。
ゴッホは何も変えず、スマートに手を差し出した。
「私と手を組んでくれませんか?」
言葉の真意と表情の不一致に、不愉快な気持ちが芽生えた。
魅力的なところなど一つも無い。自身のエゴのために私たちを利用し、その過程で死ねば『頑張ったね』とでも言いたいのか。
彼女の仮説は知らないが、外れたらモーリスは助からない。『ごめんなさい』で済む話ではない。
科学に没頭しすぎて、人の心を捨てたのか。
「モーリスが良いというなら引き受けたい」
きっと拒否をする、そう算段があった。一番嫌いな人に正しいことを言われても、拒絶してしまうのは本能。本能タイプが受け入れるとは思えない。
現在のモーリスは遠い目をして小さく嘆き節を唱えている。
「卑怯ですね~オルフェ先輩」
ゴッホの声は、どこか妖艶だった。
突然、足元からスッと彼女が表れた。表情はどこか余裕で、見下しているかのよう。
「でも、そんなこと言っちゃっていいんですか~?」
顔をぐっと近づけようと小さな体で迫る。私は何とか目を合わせないように横を向いた。
「どういうこと?」
「さっき言ったじゃないですか、調べてていたって。その時に勿論、オルフェ先輩のことも調べたんですよ」
思わず目を合わせてしまった。
彼女は笑っていた。
「我々亜人種は穢れ者として虐げられてきました。なぜか? この国は純血至上主義でそれ以外を劣等として教育されていたからです。金持ちも、政治の中枢も、みな魔法民族の純潔者。それ以外のものは携わることさえ許されなかった」
純血主義は、帝国時代の最も有名なスローガン。
——世界を放浪していた魔法使い『サロ―リア』が亜人種を掃討し国を建国する。——帝国に古くからまつわる建国神話である。
魔法を使える人種を『優秀遺伝子』、使えない者は『劣等遺伝子』、そして魔法以外の能力が使えるものを『亜人種』と国家的に格差を作もりだす。
「住んでいる国民を血の純度なんかで分けて、個々の能力や思想は見る気も無かった」
国民には父母の血筋による品番付け――血統ランク――が行われ、血筋は五代までに及び、優秀遺伝子が全体の何%を占めるか調べ上げる。『劣等遺伝子』が三〇%を占めるとBランク、五〇%はCランク、八〇%はDランク。ランクは下がれば下がるほど、生活の質は悪くなり、逆に全血族が『優秀遺伝子』であるものはSランクに該当され、都での生活、生活の特別支援など厚遇を受ける。
「『亜人種の血が一滴でも入っているものは、亜人種であり、差別されるべき民族に該当される』私たちの呻き声や、怒りや、涙は、常々無視されてきました」
亜人種の血が1%でも記録された対象者はすぐさま被差別部族の街に追放され、都に足を踏み入れることは許されない。
「そんな世界にもあるんですよね。血族よりも強大な力が」
私の頬をがっしりと掴み、ゴッホはにやりと笑った。
「オルフェ先輩、混血ですよね。それも半分以上、亜人種の」
心臓を抉られたような気持ちになった。
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