ペンギンの郵便やさん

ばつたて

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修業時代①

静かな怒り

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研修も一通り基礎的な座学や流れを学んだら、実際に現場での作業をさせてもらえることになった。インターンみたいなものかな?

何羽かのペンギンでグループとなり、それぞれ配属されるという形だった。

僕は精一杯指示されたことを黙々とやっていた。

昔から頭の出来はすこぶる悪かったけど、地道な作業を延々とするのは得意だった。

そんな時だった…

指導者が周りに居ないことをいいことに、サボり始めるペンギンがでてくるのだ。

みんな一生懸命に働いているのに信じられなかった。

僕はそのサボりペンギンとペアだったので、お陰で仕事の負担がもれなく増えるのだ。

何とかその日も作業が終わり、研修センターに戻ることになった。

流石に許せなかった僕は、怒りのあまり周りのペンギンに愚痴ってしまった。

そうそれが、最低に成り下がる原因とも知らずに…
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