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35話 パトロール
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「ふぅーっ、さっぱり」
着替えて少々の仮眠をとった私は顔を冷水で洗うとお屋敷に出勤した。寝不足は確かにあるけれど、自分で全身に回復魔法をかけた。根本的に疲労が取れてるわけじゃないからドーピングみたいなものだけど。
「おはようございます、奥様」
「あら、アンナマリー大丈夫なの? もっとゆっくりしてから来ればよかったのに」
「いえいえ、もう大丈夫です」
実を言うと家で一人でベッドに居てもあまり寝付けなかったのだ。はじめて聞いた沢山の人々の苦しむ声が耳から離れない。それよりは賑やかなこのお屋敷に居た方が気が紛れるような気がして。
「あんまー」
「さって、リオン坊ちゃまはご飯の時間ですかねー」
「おっ、まんまんま」
私はモニカ奥様の手からリオン坊ちゃまを受け取ると厨房へと向かった。
「ケリーさん、セシリー。遅くなってごめんなさい」
「おやアンナマリー、もう来たのかい」
「はい。なんか落ち着かなくて。リオン坊ちゃまのお食事、もう出来てますか?」
ケリーさんにそう聞いているとセシリーが飛びついて来た。危ないって、リオン坊ちゃまが潰れる!
「アンナマリー! 旦那様から聞いたわよ!」
「私はなんともないから。それより隣村の人たちの方が災難だったわよ」
「そうよねぇ……新聞で読んだ時は他人事だと思ったんだけどこんな近くで……」
セシリーは心底恐ろしい、とでも言うように自分の腕を掴んだ。その気持ちは私も同じだ。
「でも安心して。私がぜーんぶ治しちゃったから」
「やだー、アンナマリー。頼もしい……!」
「あんまーまんまんま!」
「あー、はいはい。リオン坊ちゃまはご飯ですね」
やっぱり、みんなでワイワイして居た方がホッとする。そんな風に考えて居ると、裏口がトントンと叩かれた。
「あら、マークじゃない」
「あっ、あっ、セシリー……」
扉を空けたセシリーが驚いた声を出すと、そこには顔を真っ赤にしたマークが居た。やだ、マークったら職場にまで押しかけちゃダメって前にも言ったじゃない。
「何しに来たのマーク!」
思わずキツい声を出すと、マークは違う違うとぶんぶん手を振った。
「ジェラルド司祭が教会までなんかお昼につまむ物を持って来てくれってさ」
「何かつまむもの?」
「村人が集まって話会いしてるんだ」
昨日の隣村の事件の件か。そうよね、何か対策を取らないといけないわよね。
「サンドイッチでいいかね」
「なんでもいいよ」
ケリーさんは素早くパンと具材を用意し始めたので私はリンゴやぶどうを適当にかごに詰めた。あとはお茶ね。
「それでどうなってるの?」
私がお茶を沸かしている横でセシリーがリオン坊ちゃまにご飯を食べさせながらマークに聞き込みを開始していた。
「犯行は夜中だろ? だからしばらく村人で夜中パトロールをしようって」
「軍から派遣された衛兵さんも居るけどね」
「隣村だって同じだよ。衛兵の目をすり抜けて井戸に毒を入れたんだ」
「そうよねぇ……私も帰りは夜になるしちょっと怖いわ」
「だっ、だろ? 俺、帰り道送るよ、危ないから!」
任せろ、とマークが大して厚くもない胸を叩いた。下心が透けて見えてましてよ、お兄様。
「あたしも通いなんだけどね」
「ケ、ケリーさんもまかせて……ください……とにかく毎日全員って訳には行かないから今、班分けをしてるんだ。それが時間かかってさー」
仕事もあるものねぇ。その他にルートや連絡方法などを皆で相談しているそうだ。
「いやー、ジェラルド司祭って凄いね。おつむの出来が違うや」
「そうでしょう、そうでしょう。はいこのバスケットを持って行って。後から私たちお茶を持って行きますから」
ほっといたらいつまでもそこに居座りそうなマークに昼食を持たせてようやく追い払った。
「パトロールなんて大変ね、セシリー」
「犯人が捕まるまでやるつもりかしら……」
うーん小田さんや軍も動いているから、そっちで捕まえてくれればいいんだけどな。隣村で事件があったばかりだから犯人は近くに居るかもしれないし、逆に遠くに離れたかもしれない。
「分からないことばかりだわ」
この手の事件に私の能力はまるで役に立たない。私が出来るのは誰かの怪我や病気を癒やすことだけだから、何かが起こってからじゃないと……歯がゆいなぁ。
「ただいま、戻ったよ」
「お帰りなさいませ、旦那様」
教会から戻ったジェラルド司祭の顔には深い疲労の色が合った。昨夜から私を連れて隣村まで飛んだり、その後続けて村人達と対策を練っていたのだ。疲れない訳がない。
「旦那様、手を出してください」
私は今朝自分にしたように、ジェラルド司祭にも回復魔法をかけた。
「本当は早くきちんとお休みになるのが一番なんですけど」
「ありがとう、アンナマリー」
幾分顔色の良くなったジェラルド司祭を見届けて、その日は帰宅した。その翌日から村人の自主パトロールがはじまった。特に夜に出歩く私達通いのメイドは帰宅時間になると誰かが戸口で待っていてくれるようになった。
「やぁ、アンナマリー、セシリー。今日のナイトは俺とお兄さんだよ」
「フィリップ様!?」
「あらー」
途端にセシリーがにやーっと微笑んだ。なによ、その顔!
「フィリップ様までこんな事なさらないでも……」
「俺だってここの村の住人だからね。協力させて貰うさ。腕っ節だけなら誰にも負けないよ」
「そ、そうですか」
フリップ様はマントの影からチラリを剣の柄を見せた。剣術も得意だって言ってたっけ。
「星が綺麗だなぁ」
「そうねぇ、マーク」
夜道を歩く私達の後ろからマークとセシリーの呑気な会話が聞こえて来る。対して私とフィリップ様は無言だ。フィリップ様はしっかりと周囲を警戒しているようだ。
「それじゃ、ここで」
私の家とセシリーの家の分かれ道に差し掛かったので、私はマークの手を引いた。さっさと帰るわよ、色ボケ兄貴。
「私、マークに送って貰うわ」
「なに言ってんの、遠回りじゃない」
「いいわよね、マーク」
「う、うん!」
セシリー! セシリーの言葉にマークはにやけた顔を何とか押し殺そうとしている。唖然としたままの私を残して、ドヤ顔で去って行った。
「アンナマリー、行こうか」
「ええ……」
セシリーのやつ、明日とっちめてやるんだから!
着替えて少々の仮眠をとった私は顔を冷水で洗うとお屋敷に出勤した。寝不足は確かにあるけれど、自分で全身に回復魔法をかけた。根本的に疲労が取れてるわけじゃないからドーピングみたいなものだけど。
「おはようございます、奥様」
「あら、アンナマリー大丈夫なの? もっとゆっくりしてから来ればよかったのに」
「いえいえ、もう大丈夫です」
実を言うと家で一人でベッドに居てもあまり寝付けなかったのだ。はじめて聞いた沢山の人々の苦しむ声が耳から離れない。それよりは賑やかなこのお屋敷に居た方が気が紛れるような気がして。
「あんまー」
「さって、リオン坊ちゃまはご飯の時間ですかねー」
「おっ、まんまんま」
私はモニカ奥様の手からリオン坊ちゃまを受け取ると厨房へと向かった。
「ケリーさん、セシリー。遅くなってごめんなさい」
「おやアンナマリー、もう来たのかい」
「はい。なんか落ち着かなくて。リオン坊ちゃまのお食事、もう出来てますか?」
ケリーさんにそう聞いているとセシリーが飛びついて来た。危ないって、リオン坊ちゃまが潰れる!
「アンナマリー! 旦那様から聞いたわよ!」
「私はなんともないから。それより隣村の人たちの方が災難だったわよ」
「そうよねぇ……新聞で読んだ時は他人事だと思ったんだけどこんな近くで……」
セシリーは心底恐ろしい、とでも言うように自分の腕を掴んだ。その気持ちは私も同じだ。
「でも安心して。私がぜーんぶ治しちゃったから」
「やだー、アンナマリー。頼もしい……!」
「あんまーまんまんま!」
「あー、はいはい。リオン坊ちゃまはご飯ですね」
やっぱり、みんなでワイワイして居た方がホッとする。そんな風に考えて居ると、裏口がトントンと叩かれた。
「あら、マークじゃない」
「あっ、あっ、セシリー……」
扉を空けたセシリーが驚いた声を出すと、そこには顔を真っ赤にしたマークが居た。やだ、マークったら職場にまで押しかけちゃダメって前にも言ったじゃない。
「何しに来たのマーク!」
思わずキツい声を出すと、マークは違う違うとぶんぶん手を振った。
「ジェラルド司祭が教会までなんかお昼につまむ物を持って来てくれってさ」
「何かつまむもの?」
「村人が集まって話会いしてるんだ」
昨日の隣村の事件の件か。そうよね、何か対策を取らないといけないわよね。
「サンドイッチでいいかね」
「なんでもいいよ」
ケリーさんは素早くパンと具材を用意し始めたので私はリンゴやぶどうを適当にかごに詰めた。あとはお茶ね。
「それでどうなってるの?」
私がお茶を沸かしている横でセシリーがリオン坊ちゃまにご飯を食べさせながらマークに聞き込みを開始していた。
「犯行は夜中だろ? だからしばらく村人で夜中パトロールをしようって」
「軍から派遣された衛兵さんも居るけどね」
「隣村だって同じだよ。衛兵の目をすり抜けて井戸に毒を入れたんだ」
「そうよねぇ……私も帰りは夜になるしちょっと怖いわ」
「だっ、だろ? 俺、帰り道送るよ、危ないから!」
任せろ、とマークが大して厚くもない胸を叩いた。下心が透けて見えてましてよ、お兄様。
「あたしも通いなんだけどね」
「ケ、ケリーさんもまかせて……ください……とにかく毎日全員って訳には行かないから今、班分けをしてるんだ。それが時間かかってさー」
仕事もあるものねぇ。その他にルートや連絡方法などを皆で相談しているそうだ。
「いやー、ジェラルド司祭って凄いね。おつむの出来が違うや」
「そうでしょう、そうでしょう。はいこのバスケットを持って行って。後から私たちお茶を持って行きますから」
ほっといたらいつまでもそこに居座りそうなマークに昼食を持たせてようやく追い払った。
「パトロールなんて大変ね、セシリー」
「犯人が捕まるまでやるつもりかしら……」
うーん小田さんや軍も動いているから、そっちで捕まえてくれればいいんだけどな。隣村で事件があったばかりだから犯人は近くに居るかもしれないし、逆に遠くに離れたかもしれない。
「分からないことばかりだわ」
この手の事件に私の能力はまるで役に立たない。私が出来るのは誰かの怪我や病気を癒やすことだけだから、何かが起こってからじゃないと……歯がゆいなぁ。
「ただいま、戻ったよ」
「お帰りなさいませ、旦那様」
教会から戻ったジェラルド司祭の顔には深い疲労の色が合った。昨夜から私を連れて隣村まで飛んだり、その後続けて村人達と対策を練っていたのだ。疲れない訳がない。
「旦那様、手を出してください」
私は今朝自分にしたように、ジェラルド司祭にも回復魔法をかけた。
「本当は早くきちんとお休みになるのが一番なんですけど」
「ありがとう、アンナマリー」
幾分顔色の良くなったジェラルド司祭を見届けて、その日は帰宅した。その翌日から村人の自主パトロールがはじまった。特に夜に出歩く私達通いのメイドは帰宅時間になると誰かが戸口で待っていてくれるようになった。
「やぁ、アンナマリー、セシリー。今日のナイトは俺とお兄さんだよ」
「フィリップ様!?」
「あらー」
途端にセシリーがにやーっと微笑んだ。なによ、その顔!
「フィリップ様までこんな事なさらないでも……」
「俺だってここの村の住人だからね。協力させて貰うさ。腕っ節だけなら誰にも負けないよ」
「そ、そうですか」
フリップ様はマントの影からチラリを剣の柄を見せた。剣術も得意だって言ってたっけ。
「星が綺麗だなぁ」
「そうねぇ、マーク」
夜道を歩く私達の後ろからマークとセシリーの呑気な会話が聞こえて来る。対して私とフィリップ様は無言だ。フィリップ様はしっかりと周囲を警戒しているようだ。
「それじゃ、ここで」
私の家とセシリーの家の分かれ道に差し掛かったので、私はマークの手を引いた。さっさと帰るわよ、色ボケ兄貴。
「私、マークに送って貰うわ」
「なに言ってんの、遠回りじゃない」
「いいわよね、マーク」
「う、うん!」
セシリー! セシリーの言葉にマークはにやけた顔を何とか押し殺そうとしている。唖然としたままの私を残して、ドヤ顔で去って行った。
「アンナマリー、行こうか」
「ええ……」
セシリーのやつ、明日とっちめてやるんだから!
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王都行きが早まる予定ですかね
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はてさて……(´・ω・`)
「ホアアア」って………。
「おぎゃあ、おぎゃあ」とかじゃないんですか?
赤ちゃんってそんなおぎゃあおぎゃあって泣いてるように聞こえないんですよー