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19話 厄介な客人(前編)
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「おはようございます! 奥様、旦那様!」
「ああ……おはよう」
「アンナマリーは元気ね……」
えー。いつもどおりなんだけどな。その日、私が出勤するとどよーんとした空気が屋敷に満ちていた。思わずすでに来ていたケリーさんとセシリーにこそっと聞く。
「ケリーさん、どうしたんです? お二人とも変ですよ?」
「それがねぇ……お客さんがくるらしいんだけど」
「お客さんですか? それじゃおもてなししないと」
「見てみなさいよ、アンナマリー。とてもおもてなしって雰囲気じゃないわよ」
セシリーの言うとおり、モニカ奥様もジェラルド司祭も眉を寄せて考え込んでいる様子だ。
「どうにか追い返せないかな」
「無理でしょう」
ジェラルド司祭なんか結構物騒な事を言っている。はーん、招かれざる客かぁ。でも司祭様だものお付き合いで仕方ない部分もあるんだろうな。
「ケリー、アンナマリー、セシリー! こっちへ来てちょうだい」
「かしこまりました!」
三人して仕事も疎かにお二人の様子を窺っていると、モニカ奥様が私たちを呼んだ。バタバタと二人のいる居間に駆けつける。
「いい? 3日後にお客様がいらっしゃいます。いしゃっしゃるのはバルタザール主教です」
「はい、わかりました」
「先に忠告しておくが、何を言われても決して腹を立てないように」
「ジェラルド」
「これぐらい言っておかないと、実物をみたらびっくりするぞ」
うえー。旦那様の上役にあたる訳よね……。普段温厚なジェラルド司祭がそんなことを言うなんて。一体どんな人なんだろう。その主教様とやらは……。
――3日後。問題のバルタザール主教が教会にやってきた。豪奢な馬車がガラガラと田舎道を走ってくる。そこから降り立った人物を見て、私とセシリーは思わず目配せをしあった。
「ああー、ひどい道だ! それに暑くてかなわん!」
馬車から出てきたのは、ひどい肥満体のキンキラキンの法服に身を包んだおっさんだった。首はどこいっちゃったの? って感じ。そりゃ暑いわ。
「ようこそいらっしゃいました。バルタザール主教」
ジェラルド司祭がそんな彼とお付きの司祭を出迎える。清貧そのものの出で立ちはまるでそよ風のよう。イケメンぶりがより際立ちます。
「アンナマリー、セシリー。荷物を」
「あっ、はい」
一体何泊するつもりなのか……なんだこの大荷物。主教様ともなると色々必要なものがあるのかしら。まるで引っ越しみたい。私とセシリーは何度も往復して客間に荷物を運び込んだ。
「なんだこの屋敷は! ばばあと子供しかいないじゃないか」
「はは……田舎暮らしにそうそう人手はいりませんよ」
ようやく荷物をやっつけて、居間でお茶を出しているケリーさんを手伝おうと様子を窺うとバルタザール主教はでっぷりとした体躯を揺らしながらそんな暴言を吐いていた。
ジェラルド司祭は穏やかに対応しているが、張り付いたような笑顔だ。
「やれやれ……あんたたち、気を付けなさいよ」
お茶を出し終わったケリーさんが首をコキコキさせながら戻って来た。近くにいただけで相当疲れたみたいだ。
「お待たせいたしました、バルタザール主教」
「おお、モニカ! 子供が産まれたと聞いたが……変わらないな」
「こほん、いらっしゃいませ。何もない田舎ですが」
少々遅れて登場したモニカ奥様をバルタザール主教はじっとりと嫌な目で見ている。
「時に、主教。一体なんの用向きでここまで」
「ふん……! 国の隅々まで教えを説くのが私の仕事だ。……いかんかね?」
「いえ立派な事だと思いますわ」
「それとここに居るっていう聖女をな、中央教会としても一度確認しておかねばならん」
さして広くもない屋敷だ。奥様と旦那様とバルタザール主教の上っ面だけの会話が聞こえてくる。……私? 私に会いにきたの? うえー。話す事なんかないんだけど。
「まずは長旅でお疲れでしょう、夕食まで客間でゆっくりなさっては。その際に聖女をお目にかけましょう」
「そうだな……そうさせてもらおう」
ふう……ようやく妖怪を部屋に閉じ込めることに成功しそうだ。バルタザール主教とお付きの司祭が部屋に戻ろうと立ち上がったのを見計らってドアをあける。
「どうぞ、お部屋はこちらでございます」
「……ほう、小娘と思ったがなかなか。これからが楽しみじゃないか」
妖怪……じゃなかった、バルタザール主教は通りすがりにそんなことを言いながらセシリーのお尻を触った。
「ひゃっ!」
「お客様! お部屋はこちらに!」
セシリーの顔が怒りで真っ赤になったのを、私は慌てて背で隠しながら彼らを客間に押し込んだ。
「あんのー生臭坊主―!」
厨房に戻ると、セシリーが猫を被るのも忘れて激高していた。その様子を目にしていた奥様と旦那様も申し訳なさそうにしている。
「アンナマリー、回復魔法をかけてちょうだい!」
「えっ、えっ、えっ」
セシリーはそんな事をいいながらぺろんと撫でられたお尻を私につきだしてきた。別に怪我した訳じゃないから意味ないと思うんだけど……気分の問題だろう。それでセシリーの気分がましになるなら、と私は回復魔法をかけてやった。
「ジェラルド司祭、モニカ奥様……あの方なんの為にやってきたんですか? とてもじゃないですけどあんな人の説法なんて聞きたくないっていうか」
「こら、アンナマリー! お客様だよ」
「いいんだケリー。アンナマリーの言う事ももっともだ」
ジェラルド司祭は優しくそう言うと、顎に手を当てた。
「おそらく聖女を訪ねてきたってのも方便だろう。私が連絡してから随分たっているからね……」
「じゃあ……なんでです? こーんな辺境まで」
「恐らくは資金集めだな。主教個人の」
「資金……?」
「派手な生活ぶりが祟って困窮していると噂で聞いた事がある。それから私への監視の意味もあるだろう」
監視? ジェラルド司祭はしっかりお仕事してると思うのに。それに……お小遣い稼ぎ!? 本当にろくでもないお客様だわ。ああ頭が痛い。
「それからアンナマリー……申し訳ないけど夕食の時は聖女として彼に面会して貰う事になる」
「あっ!……はい、かしこまりました」
あーやだな。いやだけどジェラルド司祭の頼みだ。しかたない。私は肩を落として夕食の時を待つ事となった。
「ああ……おはよう」
「アンナマリーは元気ね……」
えー。いつもどおりなんだけどな。その日、私が出勤するとどよーんとした空気が屋敷に満ちていた。思わずすでに来ていたケリーさんとセシリーにこそっと聞く。
「ケリーさん、どうしたんです? お二人とも変ですよ?」
「それがねぇ……お客さんがくるらしいんだけど」
「お客さんですか? それじゃおもてなししないと」
「見てみなさいよ、アンナマリー。とてもおもてなしって雰囲気じゃないわよ」
セシリーの言うとおり、モニカ奥様もジェラルド司祭も眉を寄せて考え込んでいる様子だ。
「どうにか追い返せないかな」
「無理でしょう」
ジェラルド司祭なんか結構物騒な事を言っている。はーん、招かれざる客かぁ。でも司祭様だものお付き合いで仕方ない部分もあるんだろうな。
「ケリー、アンナマリー、セシリー! こっちへ来てちょうだい」
「かしこまりました!」
三人して仕事も疎かにお二人の様子を窺っていると、モニカ奥様が私たちを呼んだ。バタバタと二人のいる居間に駆けつける。
「いい? 3日後にお客様がいらっしゃいます。いしゃっしゃるのはバルタザール主教です」
「はい、わかりました」
「先に忠告しておくが、何を言われても決して腹を立てないように」
「ジェラルド」
「これぐらい言っておかないと、実物をみたらびっくりするぞ」
うえー。旦那様の上役にあたる訳よね……。普段温厚なジェラルド司祭がそんなことを言うなんて。一体どんな人なんだろう。その主教様とやらは……。
――3日後。問題のバルタザール主教が教会にやってきた。豪奢な馬車がガラガラと田舎道を走ってくる。そこから降り立った人物を見て、私とセシリーは思わず目配せをしあった。
「ああー、ひどい道だ! それに暑くてかなわん!」
馬車から出てきたのは、ひどい肥満体のキンキラキンの法服に身を包んだおっさんだった。首はどこいっちゃったの? って感じ。そりゃ暑いわ。
「ようこそいらっしゃいました。バルタザール主教」
ジェラルド司祭がそんな彼とお付きの司祭を出迎える。清貧そのものの出で立ちはまるでそよ風のよう。イケメンぶりがより際立ちます。
「アンナマリー、セシリー。荷物を」
「あっ、はい」
一体何泊するつもりなのか……なんだこの大荷物。主教様ともなると色々必要なものがあるのかしら。まるで引っ越しみたい。私とセシリーは何度も往復して客間に荷物を運び込んだ。
「なんだこの屋敷は! ばばあと子供しかいないじゃないか」
「はは……田舎暮らしにそうそう人手はいりませんよ」
ようやく荷物をやっつけて、居間でお茶を出しているケリーさんを手伝おうと様子を窺うとバルタザール主教はでっぷりとした体躯を揺らしながらそんな暴言を吐いていた。
ジェラルド司祭は穏やかに対応しているが、張り付いたような笑顔だ。
「やれやれ……あんたたち、気を付けなさいよ」
お茶を出し終わったケリーさんが首をコキコキさせながら戻って来た。近くにいただけで相当疲れたみたいだ。
「お待たせいたしました、バルタザール主教」
「おお、モニカ! 子供が産まれたと聞いたが……変わらないな」
「こほん、いらっしゃいませ。何もない田舎ですが」
少々遅れて登場したモニカ奥様をバルタザール主教はじっとりと嫌な目で見ている。
「時に、主教。一体なんの用向きでここまで」
「ふん……! 国の隅々まで教えを説くのが私の仕事だ。……いかんかね?」
「いえ立派な事だと思いますわ」
「それとここに居るっていう聖女をな、中央教会としても一度確認しておかねばならん」
さして広くもない屋敷だ。奥様と旦那様とバルタザール主教の上っ面だけの会話が聞こえてくる。……私? 私に会いにきたの? うえー。話す事なんかないんだけど。
「まずは長旅でお疲れでしょう、夕食まで客間でゆっくりなさっては。その際に聖女をお目にかけましょう」
「そうだな……そうさせてもらおう」
ふう……ようやく妖怪を部屋に閉じ込めることに成功しそうだ。バルタザール主教とお付きの司祭が部屋に戻ろうと立ち上がったのを見計らってドアをあける。
「どうぞ、お部屋はこちらでございます」
「……ほう、小娘と思ったがなかなか。これからが楽しみじゃないか」
妖怪……じゃなかった、バルタザール主教は通りすがりにそんなことを言いながらセシリーのお尻を触った。
「ひゃっ!」
「お客様! お部屋はこちらに!」
セシリーの顔が怒りで真っ赤になったのを、私は慌てて背で隠しながら彼らを客間に押し込んだ。
「あんのー生臭坊主―!」
厨房に戻ると、セシリーが猫を被るのも忘れて激高していた。その様子を目にしていた奥様と旦那様も申し訳なさそうにしている。
「アンナマリー、回復魔法をかけてちょうだい!」
「えっ、えっ、えっ」
セシリーはそんな事をいいながらぺろんと撫でられたお尻を私につきだしてきた。別に怪我した訳じゃないから意味ないと思うんだけど……気分の問題だろう。それでセシリーの気分がましになるなら、と私は回復魔法をかけてやった。
「ジェラルド司祭、モニカ奥様……あの方なんの為にやってきたんですか? とてもじゃないですけどあんな人の説法なんて聞きたくないっていうか」
「こら、アンナマリー! お客様だよ」
「いいんだケリー。アンナマリーの言う事ももっともだ」
ジェラルド司祭は優しくそう言うと、顎に手を当てた。
「おそらく聖女を訪ねてきたってのも方便だろう。私が連絡してから随分たっているからね……」
「じゃあ……なんでです? こーんな辺境まで」
「恐らくは資金集めだな。主教個人の」
「資金……?」
「派手な生活ぶりが祟って困窮していると噂で聞いた事がある。それから私への監視の意味もあるだろう」
監視? ジェラルド司祭はしっかりお仕事してると思うのに。それに……お小遣い稼ぎ!? 本当にろくでもないお客様だわ。ああ頭が痛い。
「それからアンナマリー……申し訳ないけど夕食の時は聖女として彼に面会して貰う事になる」
「あっ!……はい、かしこまりました」
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