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28話 深川みのやの桜なべ
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衛は息苦しさで目を覚ました。時計をみればまだ4時である。
「はぁ、またか」
衛は手探りでリモコンを探すとエアコンのスイッチを入れた。涼しい風がすーっと漂ってきたのを感じて、衛は瑞葉が蹴飛ばしたタオルケットをかけ直す。
「なんかだるい……」
そう、これは怪異ではない。ただの夏バテである。そこから寝付けなかった衛は早々に階下に降りて朝食を作り始めた。
「なにバタバタやってんだい」
そこのやってきたのはミユキである。ミユキも眠りが浅かったらしい。
「ああ、起こしちゃいましたか。いやー、暑くて寝てられなくて」
「あたしもだよ、歳かね」
二人してため息を吐く。早朝だというのに、生ぬるい風が居間を漂っていた。
「夏バテ防止にはビタミンBだったけな……今日は豚しゃぶサラダにしますかね」
衛は暑くても口にしやすいレシピを挙げた。そんな衛にミユキは不満そうだ。
「そうやって毎日、冷や奴だのそうめんだのじゃないか……ちょっと飽きたよ」
「そうですか……うーん、そしたらウナギでも買ってくるか……」
「今日は自炊はいいから、外に食べにいかないかい」
「ああ、いいですね」
「たまには暑気払いと行こう」
ミユキも揃っての外食は久し振りだ。たまにはそんなのもいいかもしれない。
「で、どこ行きます?」
「あたしにまかせておいで」
ミユキはトンと胸を叩いた。衛はここは年長者にお任せしよう、と考えた。ミユキは地元の人間だし、いい店を知っているに違いない。
「あー、夕飯作らなくていいって思うと楽だー」
暑い中買い物に行かなくてもいいし、調理の最中火に炙られることもない。衛は上機嫌で店番をしていた。
「はい、冷たい緑茶です」
「お、藍。ありがとう……うまい」
「本当ですか、『氷だし』っていう方法で淹れて見たんです」
「まーたインターネットか」
「うふふ、便利な世の中ですね」
藍の淹れてくれたお茶はほのかに甘く、旨味の強いものだった。
「味が分からないのが残念です」
藍は最近、お茶を淹れる事に嵌まったらしくてよくパソコンにかじり付いてメモを取っている。お茶の味というより、手順が色々あるのが楽しいらしい。なので衛は藍の為にキッチンに色んな種類のお茶を揃えていた。
「おやおや、婿どの。いいものを飲んでおるな」
「ああ葉月さん」
衛が冷たいお茶を楽しんでいると、出世稲荷の使いの葉月がやってきた。今日は夏らしく紺の絽の着物に身を包んでいた。
「今日は呼んでくれてありがとうな」
「えっ」
「なんだ聞いとらんのか。ミユキのやつめ」
葉月はむくれると、衛の飲みかけのお茶をぐっと飲み干した。
「ほーっ、うまい。ああしまった。これからビールを飲むというのに」
「相変わらず意地汚いね、葉月」
「おう、そちらこそ愛想のないこと」
そこにミユキと瑞葉が降りてくる。葉月をみつけると嫌みで出迎えた。
「そちらが四人でないと予約出来ないから私がきたんじゃないか」
「えっと……予約……?」
衛にとっては何がなんだか分からない会話が続き、首を傾げてしまう。
「衛、今から森下のみのやに行くからね」
「みのや?」
「桜なべって分かるか、婿どの。馬肉のすき焼きだよ」
「瑞葉、お馬さん食べるの!」
「この夏真っ盛りに鍋ですか!」
衛は驚いてそう口にしたが、葉月とミユキはぶんぶんと首を振った。
「暑い時こそ鍋! 馬肉で精をつけて冷たいビールをきゅーっとやるのよ!」
葉月は身振り手振りを添えて衛に力説した。ビールが好きな衛は、思わずゴクリと喉を鳴らした。
「じゃあ行くよ」
ミユキの先導で一行は森下へと向かった。たどり着いたのは以前行ったカレーパンの店カトレアのほど近く。木造に銅板の古い建物だった。
「どうだい、風情があるだろう。中に入ったら下足番に靴を預けるんだよ」
下足番……そんなものが未だにいるのか。衛はみのやの建物を見上げた。
「ほら、置いて行くよ!」
「あっ、まってください」
靴を脱いで下足札を受け取ると、四人は細長い座席に通された。
「桜なべを四人前、それからご飯と卵焼き」
席に着くと、ミユキがすらすらと注文する。
「ああ、それとビールを瓶二本。あーっと、つまみにべったらもくれ」
「あたしは冷酒を」
そしてきっかり酒を頼むのを忘れない葉月とミユキである。
「……べったら?」
「麹でつけた甘い大根の漬け物だよ。私はこれが好きでねぇ」
二人の勢いにちょっと気圧されてしまった衛だったが、お品書きを見ると馬刺しもあるようだ。
「すみません……肉刺しも下さい。それとサイダー」
これなら瑞葉も食べた事あるし、最悪桜なべが口に合わなくても大丈夫だろう。程なくして馬刺しとべったらと飲み物が運ばれて来た。
「それでは、乾杯」
「かんぱーい」
それぞれのグラスがカチンと音を立てる。
「くーっ、美味しい」
冷たいビールが喉を刺激する。衛はべったら漬けを一枚頂いた。甘い。まるで砂糖漬けのように甘い。そしてしゃくしゃくとした食感が心地良い。
そして続いて卵焼きと浅い銅鍋に入った割り下と鍋の具が運ばれて来た。
「こちらのお肉に付いている味噌を溶かして、色が変わったらお召し上がりください」
店員さんの薦めのままに、衛は肉を鍋に並べる。濃い色の味噌を割り下に溶かして赤身の肉をその中でちりちりと煮る。
「そろそろいいかな」
衛は色の変わった位で肉を引き上げ、溶き卵につけて口に放り込む。
「ほふ、甘辛い。うん肉も軟らかいな」
少し血の気の多い肉は味噌の香りで臭みもない。衛は甘辛い味噌味をビールの爽快さで洗い流した。
「おいしいね、パパ」
瑞葉も抵抗なく食べられたようだ。続いて、卵焼き。出汁たっぷり、濃いめの味付けでこれも酒に合う。
「どれも味濃いめですね」
「ふむ。木場の職人が通った店だからな、ほら職人は汗をかくし酒も飲むし」
衛が感想を述べると、葉月はそんな風に補足した。
「これで精がつくねぇ」
「ところで馬肉が精が付くってどっから来てるんですかね」
衛がふとそう漏らすと、ミユキと葉月はピタリと動きを止めた。
「子供の前でなんて事いうんだい」
ミユキが咳き込みながら言った事で衛は察した。
「ねーねー、絵日記におうまさん食べてせいをつけましたってかくねー」
「あー、うん。元気になりましたとかにしておこうか……」
慌てて衛は瑞葉に念を押して、また一口桜なべを口にした。それはともかく暑い中つつく鍋もこれはこれで美味いのであった。
「はぁ、またか」
衛は手探りでリモコンを探すとエアコンのスイッチを入れた。涼しい風がすーっと漂ってきたのを感じて、衛は瑞葉が蹴飛ばしたタオルケットをかけ直す。
「なんかだるい……」
そう、これは怪異ではない。ただの夏バテである。そこから寝付けなかった衛は早々に階下に降りて朝食を作り始めた。
「なにバタバタやってんだい」
そこのやってきたのはミユキである。ミユキも眠りが浅かったらしい。
「ああ、起こしちゃいましたか。いやー、暑くて寝てられなくて」
「あたしもだよ、歳かね」
二人してため息を吐く。早朝だというのに、生ぬるい風が居間を漂っていた。
「夏バテ防止にはビタミンBだったけな……今日は豚しゃぶサラダにしますかね」
衛は暑くても口にしやすいレシピを挙げた。そんな衛にミユキは不満そうだ。
「そうやって毎日、冷や奴だのそうめんだのじゃないか……ちょっと飽きたよ」
「そうですか……うーん、そしたらウナギでも買ってくるか……」
「今日は自炊はいいから、外に食べにいかないかい」
「ああ、いいですね」
「たまには暑気払いと行こう」
ミユキも揃っての外食は久し振りだ。たまにはそんなのもいいかもしれない。
「で、どこ行きます?」
「あたしにまかせておいで」
ミユキはトンと胸を叩いた。衛はここは年長者にお任せしよう、と考えた。ミユキは地元の人間だし、いい店を知っているに違いない。
「あー、夕飯作らなくていいって思うと楽だー」
暑い中買い物に行かなくてもいいし、調理の最中火に炙られることもない。衛は上機嫌で店番をしていた。
「はい、冷たい緑茶です」
「お、藍。ありがとう……うまい」
「本当ですか、『氷だし』っていう方法で淹れて見たんです」
「まーたインターネットか」
「うふふ、便利な世の中ですね」
藍の淹れてくれたお茶はほのかに甘く、旨味の強いものだった。
「味が分からないのが残念です」
藍は最近、お茶を淹れる事に嵌まったらしくてよくパソコンにかじり付いてメモを取っている。お茶の味というより、手順が色々あるのが楽しいらしい。なので衛は藍の為にキッチンに色んな種類のお茶を揃えていた。
「おやおや、婿どの。いいものを飲んでおるな」
「ああ葉月さん」
衛が冷たいお茶を楽しんでいると、出世稲荷の使いの葉月がやってきた。今日は夏らしく紺の絽の着物に身を包んでいた。
「今日は呼んでくれてありがとうな」
「えっ」
「なんだ聞いとらんのか。ミユキのやつめ」
葉月はむくれると、衛の飲みかけのお茶をぐっと飲み干した。
「ほーっ、うまい。ああしまった。これからビールを飲むというのに」
「相変わらず意地汚いね、葉月」
「おう、そちらこそ愛想のないこと」
そこにミユキと瑞葉が降りてくる。葉月をみつけると嫌みで出迎えた。
「そちらが四人でないと予約出来ないから私がきたんじゃないか」
「えっと……予約……?」
衛にとっては何がなんだか分からない会話が続き、首を傾げてしまう。
「衛、今から森下のみのやに行くからね」
「みのや?」
「桜なべって分かるか、婿どの。馬肉のすき焼きだよ」
「瑞葉、お馬さん食べるの!」
「この夏真っ盛りに鍋ですか!」
衛は驚いてそう口にしたが、葉月とミユキはぶんぶんと首を振った。
「暑い時こそ鍋! 馬肉で精をつけて冷たいビールをきゅーっとやるのよ!」
葉月は身振り手振りを添えて衛に力説した。ビールが好きな衛は、思わずゴクリと喉を鳴らした。
「じゃあ行くよ」
ミユキの先導で一行は森下へと向かった。たどり着いたのは以前行ったカレーパンの店カトレアのほど近く。木造に銅板の古い建物だった。
「どうだい、風情があるだろう。中に入ったら下足番に靴を預けるんだよ」
下足番……そんなものが未だにいるのか。衛はみのやの建物を見上げた。
「ほら、置いて行くよ!」
「あっ、まってください」
靴を脱いで下足札を受け取ると、四人は細長い座席に通された。
「桜なべを四人前、それからご飯と卵焼き」
席に着くと、ミユキがすらすらと注文する。
「ああ、それとビールを瓶二本。あーっと、つまみにべったらもくれ」
「あたしは冷酒を」
そしてきっかり酒を頼むのを忘れない葉月とミユキである。
「……べったら?」
「麹でつけた甘い大根の漬け物だよ。私はこれが好きでねぇ」
二人の勢いにちょっと気圧されてしまった衛だったが、お品書きを見ると馬刺しもあるようだ。
「すみません……肉刺しも下さい。それとサイダー」
これなら瑞葉も食べた事あるし、最悪桜なべが口に合わなくても大丈夫だろう。程なくして馬刺しとべったらと飲み物が運ばれて来た。
「それでは、乾杯」
「かんぱーい」
それぞれのグラスがカチンと音を立てる。
「くーっ、美味しい」
冷たいビールが喉を刺激する。衛はべったら漬けを一枚頂いた。甘い。まるで砂糖漬けのように甘い。そしてしゃくしゃくとした食感が心地良い。
そして続いて卵焼きと浅い銅鍋に入った割り下と鍋の具が運ばれて来た。
「こちらのお肉に付いている味噌を溶かして、色が変わったらお召し上がりください」
店員さんの薦めのままに、衛は肉を鍋に並べる。濃い色の味噌を割り下に溶かして赤身の肉をその中でちりちりと煮る。
「そろそろいいかな」
衛は色の変わった位で肉を引き上げ、溶き卵につけて口に放り込む。
「ほふ、甘辛い。うん肉も軟らかいな」
少し血の気の多い肉は味噌の香りで臭みもない。衛は甘辛い味噌味をビールの爽快さで洗い流した。
「おいしいね、パパ」
瑞葉も抵抗なく食べられたようだ。続いて、卵焼き。出汁たっぷり、濃いめの味付けでこれも酒に合う。
「どれも味濃いめですね」
「ふむ。木場の職人が通った店だからな、ほら職人は汗をかくし酒も飲むし」
衛が感想を述べると、葉月はそんな風に補足した。
「これで精がつくねぇ」
「ところで馬肉が精が付くってどっから来てるんですかね」
衛がふとそう漏らすと、ミユキと葉月はピタリと動きを止めた。
「子供の前でなんて事いうんだい」
ミユキが咳き込みながら言った事で衛は察した。
「ねーねー、絵日記におうまさん食べてせいをつけましたってかくねー」
「あー、うん。元気になりましたとかにしておこうか……」
慌てて衛は瑞葉に念を押して、また一口桜なべを口にした。それはともかく暑い中つつく鍋もこれはこれで美味いのであった。
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