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33.★

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「指増やすよ」
「ひ……んぅ……」

 圧迫感が増え、リアムは小さく悶えた。イサイアスの指は、徐々に奥の方を刺激していく。

「ああっ……」
「……ここ、好き?」

 リアムが声を上げた箇所をイサイアスは何度も刺激した。浅いところを指で突かれると、リアムは声が止まらなくなってしまう。

「も……もう、いいから……来て……」
「リアム……」
「イサイアスと一つになりたい」

 リアムは掠れた声でそうねだって、イサイアスにキスをする。

「……そんなに煽ったら余裕がなくなる」

 イサイアスはそれでもそっと横たわったリアムの上に覆い被さった。互いに熱に浮かされたように息を荒げ、噛みつくようなキスを交わした。

「リアム……愛してるよ」
「うん。僕も愛してる……イサイアス。君と出会えて良かった」
「それこそ……運命なんだよ、リアム」
「うん……」

 リアムの膝の裏に手が添えられ、足を割り開かれる。十分に愛撫され解されたそこは愛液に濡れ、赤くひくついて、イサイアスを受け入れるのを待っている。

「挿れるよ……」

 そこにイサイアスの陰茎があてがわれ、秘部をめいいっぱい広げなから中に入ってこようとする。圧迫感とまだ残る恐怖心にリアムの体は硬くこわばったが、イサイアスのキスがそれを溶かしていく。

「リアム……」
「大丈夫……来て……」

 リアムはイサイアスの首にしがみつく。それを合図にイサイアスは一気に体を推し進めた。

「ひあんっ……あっ……!」

 リアムはイサイアスの怒張を飲み込んで、悲鳴のような声を上げた。

「挿入った……キツくはないか」
「うん……僕、うれしい」

 それはリアムの素直な気持ちだった。もちろん太くて逞しいイサイアスを受け入れたリアムの花芯には痛みはあったけれども、それ以上の満たされた思いが胸に満ちていた。

「動くよ……」

 イサイアスはリアムの足を掴んで前後に抽送を繰り返しはじめた。

「んっ……あ……やっ……」

 グッと深いところを突かれて、リアムは首を振った。苦しい。苦しいはずなのに、リアムの体中に甘い悦びが湧き上がる。
 彼が体を揺する度に、大きな気の波が押し寄せる。リアムの気と混じり合い、それは大きな快感となって痛みも戸惑いも押し流していく。

「あ……やだ……頭ん中……おかしくなるっ」

 シーツを掴み、なんとか堪えようとするが、それはイサイアスも同じだったようで、くぐもった熱い息がリアムの耳朶を掠める。
 イサイアスはリアムが声をあげると、そこを何度も抉った。

「また勃ってるよ」

 イサイアスは腰を揺すりながら、リアムの前に触れた。
 そこはふっくりと固さを持ち、レクスの屹立の先端でこすられると、たらたらと先走りが花茎の先端から涙のようにこぼれ出す。

「あっ……やっ……気持ちいいっ」
「うん……」

 イサイアスはリアムの花蕾を突きながら、リアムの陰茎をこすり上げる。肌と肌がぶつかる音と、湿り気を帯びたぬちゃぬちゃという淫猥な音が部屋に響く。

「ああっ……駄目……そんなことしたら……いっちゃう」
「いいよ。……イって……」

 リアムにそう耳元で囁かれ、かぷりと耳朶を噛まれたランは、そのまま全身をひくつかせた。と、同時に花芯の先から精が吐かれる。

「あああっ……!」

 ぐん、とリアムの中の気がイサイアスの中に流れ込む。互いに爆発的な快感を覚えながら強く強く相手を求め合う。

「んっ……締まる……」

 きゅうっと締め付けられた刺激を受けて、イサイアスの動きが一層早くなり……そして果てた。

「はぁ……はっ……」
「う……ん……イサイアス……好き……」

 気をやった気怠さに身を浸しながら、胸に沸き起こる愛おしさを抱いて裸の二人は抱き合った。そしていつまでも二人は、互いについばむようなキスをし続けた。
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