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「うむ……二人で飛んでいけるかどうか」
「僕の飛靴は足場がないとな」
イサイアスだけが先に飛んで穴から出るしかないか、と思いつつ、リアムは辺りを見渡して脱出のヒントを探した。
「いっそどこかに繋がる横穴とかないだろうか」
リアムがそう言いながら、なんのきなしに岩壁に触れた時だった。ズ……と低い音がして突然壁が崩れた。
「わぁっ……」
「リアム、大丈夫か?」
イサイアスにぐっと引っ張られ、幸い石などは当たらなかった。が、この穴の岩盤はかなり脆いようだった。
「……早く出なくては」
ぐずぐずしていたら生き埋めになってしまうかもしれない、とイサイアスがリアムを抱き寄せ、背中の翼を広げた。リアムは落ちないようにしっかりとイサイアスの肩に手を回し掴まった――その時、リアムは何か妙だと気づいた。
「何か音がしない?」
「え?」
ここには二人だけしかいないのに、水音のような鈴の音のような高音が聞こえる。
「本当だ……あっちの奥から……か?」
「上に上がる前に確かめよう」
二人は互いに頷くと、音の鳴る方へと向かっていった。
「ここか……」
リアムが岩壁に手を当てると、かすかな振動が手のひらに伝わる。間違いなさそうだ。
問題は音の原因が壁の向こうにあって確かめられないということだ。
「どうしよう……」
「壊すしかないだろうな。リアム、障壁を張ってくれ」
「本気!?」
「もちろん」
リアムの返事を聞くより前に、イサイアスは剣を構えた。リアムは念のためにより強い障壁を張り直し、衝撃に備える。
「――ガァ!」
渾身の力を込め、イサイアスが剣を振るった。岩壁に剣が突き刺さった衝撃で、周辺の岩が崩れ落ちる。
「く……」
大きな石がいくつも落ちてくるのを、リアムの障壁が跳ね返し、もうもうと立った土埃が治まった頃、それは現れた。
「なに……これ」
リアムはまぶしさに目を細めた。二人の顔が白い光に照らされる。
そこには崩れた岩に囲まれて、人間の頭ほどの大きさの白い発光する球体があった。
「……リアム、これは?」
それが何なのか判別しないうちにイサイアスが触れようとするのを、リアムは慌てて止める。
「待って! ……これ、迷宮核じゃない?」
よく観察すると、結晶の中心には黒い渦がもやもやと浮かんでいた。
迷宮学者の仮説では迷宮核が地中の瘴気を吸い出し、濃縮させて地上に放出させる。それが根を張るように迷宮を形勢し、魔物を生み出す、というのが定説だ。
ただし、迷宮の周辺、さらには内部は瘴気が濃く、迷宮核の周辺は特に高濃度の瘴気が吹き出すことから生身の人間がそこに到達することは難しく、今まで実際に発見されたことはなかった。
「だとしたら、どうして僕たちは無事なんだろう。すぐにでも瘴気に蝕まれて死んだっておかしくない」
リアムの光魔法はルベルニア国で一番といっていい。その魔法障壁の元ならばある程度の時間、迷宮内で活動はできるだろう。だが、瘴気の吹き出す大本といえる迷宮核の側でこうして平気でいられるのは不思議だった。
「もしかしたら気を合わせたからじゃないか」
ぽつりとイサイアスが呟いた。
「気の交わりは人の能力を増幅させる。それが運命の相手ならば、本来ならば不可能なことも可能になる」
「うん……それは僕も感じるよ」
だとしたら……リアムは迷宮核を見た。
「もしかしてこれ壊せるんじゃない?」
「無事な保証はないぞ」
「うん。それでも……こんなチャンスないじゃない。それに僕たちだったらできるんじゃないかな」
――運命の伴侶ならば。
リアムの直感はできる、と感じていた。
「破壊しようイサイアス。そしてこの迷宮を消滅させるんだ」
「……リアムがそう言うなら」
イサイアスの指が優しくリアムの前髪をかきあげる。
そっと、顎を持ち上げられ、イサイアスの顔が近づいてくる。
リアムとイサイアスは手を組み合わせ、ぴったりと体を寄せて口づけた。
そして互いの力を注ぎ合う。注がれた気は練り上げられて二人の力をより強くしていく。
こんな暗い穴ぐらの中でも、イサイアスは美しかった。リアムが唯一信じたい、愛するただひとりの男。
「ん……大好きだよ……イサイアス」
大きなうねりが自分の内部で動いているのをリアムは感じていた。
リアムとイサイアスは目と目を合わせ、頷くと……同時に迷宮核へと手を伸ばした。
「うっ……」
手のひらが触れると細かな針の突き刺さったような痛みが走る。それでも二人は核を離さなかった。
「リアム、俺のする通りにしてくれ」
迷宮核に触れたまま、イサイアスは目を閉じ、自身の気を核に流し込んだ。リアムも同じようにして気を流すイメージをする。リアムはイサイアスのように気をコントロールする訓練なんて受けていない。これでいいのだろうか、と不安げにイサイアスを見ると、彼はリアムを安心させるように微笑んだ。
「流し込んだ気で、この球体の内部の流れを破壊する」
「うん」
イサイアスに委ねるように、リアムは体をぴったりと寄せた。イサイアスは少しかがみ込み、リアムと唇を合わせる。頬にかかるイサイアスの黒髪を少しくすぐったいと感じながら、リアムはそのキスに答えた。
キスから生まれる気の力をどんどんと球体に流し込む。流し込んだその先にある瘴気が気に抵抗するのを感じる。
(押し流せ。はち切れて、すべてを壊せ!)
リアムはそう念じながら気を流し始める。
どれぐらいそうしていただろう。やがて迷宮核が発していた音の規則性が乱れ始めた。
(あと少し……!?)
リアムとイサイアスの手に力がこもる。
――ピシッ。
それは小さな音だった。だがその音をはじめとして、球体にひび割れが生じ始める。
そしていくつもの亀裂が迷宮核に走った。
「リアム」
「うん」
二人はさらにそこに大きな気を送る。球体内部を巡り、瘴気だまりを生み出すこの厄介な動きを全て封じようとした。
すると、ひび割れから蒸気のようなものが吹き出し、リアムとイサイアスは思わず手を離した。
「……やった、か」
リアムがじっと迷宮核を見つめていると、白い輝きを放っていたそれは光を失い、内部の黒いもやも消失していた。
「破壊できたみたいだな」
「やった! 僕たち迷宮核を壊したんだ」
今まで迷宮核を見つけ、そして破壊できたものはいない。リアムとイサイアスは人類初の偉業を成し遂げたということだ。
リアムは言いようのない興奮に包まれていた。
「イサイアス……ありがとう」
「お礼を言われるのは違う……おっと……リアム、喜んでいる場合じゃないぞ」
迷宮核破壊の影響だろうか。ズズ……と低い地鳴りが穴蔵の中に響き、パラパラと岩の破片が落ちてきてくる。
「脱出するぞ」
「うん……でもちょっとまって」
リアムは迷宮核だった球体を抱えた。
「持って帰るのか?」
「うん。これを研究すれば他の迷宮討伐にも役立つかもしれない」
バサッとイサイアスが黒い翼を広げ、リアムを抱きしめる。
「一気に地上まで抜ける! しっかり掴まってくれ」
「わかった!」
同時にリアムは防御障壁を展開する。二人はガラガラと崩れてくる岩をかいくぐり、地上を目指した。
時折、障壁にぶつかった岩の衝撃でふらつきながらも、ぐんぐんと高度を上げ、先ほどの開けたところまで上がる。そしてそのまま来た道を引き返した。
「……外だ!」
リアムとイサイアスは外の明るさに一瞬目がくらむ。そしてそのまま転がるようにして迷宮の外に飛び出した。
「……リアム! イサイアス!」
次に二人が目を開けた時に目に飛び込んできたのは、なんと行方が分からなくなっていたアルトだった。ディオニシオやケインの姿も見える。
「え!? アルト!」
「ごめん……魔獣を一人で追ってたら二人が迷宮に潜ったって……本当にすまない」
「よかった……無事だったんだね」
アルトの無事に、リアムは心から喜んだ。その時だった。
――ドオオオン!!
突然背後から轟音が響き、迷宮の入り口が崩れ落ち、土砂に埋まった。
「ごほっ……すごい……こんなに早く崩壊するなんて……」
リアムとイサイアスは急に全身から力が抜けて、その場に座り込んでしまった。
「はは……やっ……たね、イサイアス」
「そうだな、リアム。はははは」
「おい、イサイアス。笑ってないで何があったのか説明しろ!」
ディオニシオが焦れたように叫んでいたが、リアムとイサイアスはそのままずっと笑っていた。
「僕の飛靴は足場がないとな」
イサイアスだけが先に飛んで穴から出るしかないか、と思いつつ、リアムは辺りを見渡して脱出のヒントを探した。
「いっそどこかに繋がる横穴とかないだろうか」
リアムがそう言いながら、なんのきなしに岩壁に触れた時だった。ズ……と低い音がして突然壁が崩れた。
「わぁっ……」
「リアム、大丈夫か?」
イサイアスにぐっと引っ張られ、幸い石などは当たらなかった。が、この穴の岩盤はかなり脆いようだった。
「……早く出なくては」
ぐずぐずしていたら生き埋めになってしまうかもしれない、とイサイアスがリアムを抱き寄せ、背中の翼を広げた。リアムは落ちないようにしっかりとイサイアスの肩に手を回し掴まった――その時、リアムは何か妙だと気づいた。
「何か音がしない?」
「え?」
ここには二人だけしかいないのに、水音のような鈴の音のような高音が聞こえる。
「本当だ……あっちの奥から……か?」
「上に上がる前に確かめよう」
二人は互いに頷くと、音の鳴る方へと向かっていった。
「ここか……」
リアムが岩壁に手を当てると、かすかな振動が手のひらに伝わる。間違いなさそうだ。
問題は音の原因が壁の向こうにあって確かめられないということだ。
「どうしよう……」
「壊すしかないだろうな。リアム、障壁を張ってくれ」
「本気!?」
「もちろん」
リアムの返事を聞くより前に、イサイアスは剣を構えた。リアムは念のためにより強い障壁を張り直し、衝撃に備える。
「――ガァ!」
渾身の力を込め、イサイアスが剣を振るった。岩壁に剣が突き刺さった衝撃で、周辺の岩が崩れ落ちる。
「く……」
大きな石がいくつも落ちてくるのを、リアムの障壁が跳ね返し、もうもうと立った土埃が治まった頃、それは現れた。
「なに……これ」
リアムはまぶしさに目を細めた。二人の顔が白い光に照らされる。
そこには崩れた岩に囲まれて、人間の頭ほどの大きさの白い発光する球体があった。
「……リアム、これは?」
それが何なのか判別しないうちにイサイアスが触れようとするのを、リアムは慌てて止める。
「待って! ……これ、迷宮核じゃない?」
よく観察すると、結晶の中心には黒い渦がもやもやと浮かんでいた。
迷宮学者の仮説では迷宮核が地中の瘴気を吸い出し、濃縮させて地上に放出させる。それが根を張るように迷宮を形勢し、魔物を生み出す、というのが定説だ。
ただし、迷宮の周辺、さらには内部は瘴気が濃く、迷宮核の周辺は特に高濃度の瘴気が吹き出すことから生身の人間がそこに到達することは難しく、今まで実際に発見されたことはなかった。
「だとしたら、どうして僕たちは無事なんだろう。すぐにでも瘴気に蝕まれて死んだっておかしくない」
リアムの光魔法はルベルニア国で一番といっていい。その魔法障壁の元ならばある程度の時間、迷宮内で活動はできるだろう。だが、瘴気の吹き出す大本といえる迷宮核の側でこうして平気でいられるのは不思議だった。
「もしかしたら気を合わせたからじゃないか」
ぽつりとイサイアスが呟いた。
「気の交わりは人の能力を増幅させる。それが運命の相手ならば、本来ならば不可能なことも可能になる」
「うん……それは僕も感じるよ」
だとしたら……リアムは迷宮核を見た。
「もしかしてこれ壊せるんじゃない?」
「無事な保証はないぞ」
「うん。それでも……こんなチャンスないじゃない。それに僕たちだったらできるんじゃないかな」
――運命の伴侶ならば。
リアムの直感はできる、と感じていた。
「破壊しようイサイアス。そしてこの迷宮を消滅させるんだ」
「……リアムがそう言うなら」
イサイアスの指が優しくリアムの前髪をかきあげる。
そっと、顎を持ち上げられ、イサイアスの顔が近づいてくる。
リアムとイサイアスは手を組み合わせ、ぴったりと体を寄せて口づけた。
そして互いの力を注ぎ合う。注がれた気は練り上げられて二人の力をより強くしていく。
こんな暗い穴ぐらの中でも、イサイアスは美しかった。リアムが唯一信じたい、愛するただひとりの男。
「ん……大好きだよ……イサイアス」
大きなうねりが自分の内部で動いているのをリアムは感じていた。
リアムとイサイアスは目と目を合わせ、頷くと……同時に迷宮核へと手を伸ばした。
「うっ……」
手のひらが触れると細かな針の突き刺さったような痛みが走る。それでも二人は核を離さなかった。
「リアム、俺のする通りにしてくれ」
迷宮核に触れたまま、イサイアスは目を閉じ、自身の気を核に流し込んだ。リアムも同じようにして気を流すイメージをする。リアムはイサイアスのように気をコントロールする訓練なんて受けていない。これでいいのだろうか、と不安げにイサイアスを見ると、彼はリアムを安心させるように微笑んだ。
「流し込んだ気で、この球体の内部の流れを破壊する」
「うん」
イサイアスに委ねるように、リアムは体をぴったりと寄せた。イサイアスは少しかがみ込み、リアムと唇を合わせる。頬にかかるイサイアスの黒髪を少しくすぐったいと感じながら、リアムはそのキスに答えた。
キスから生まれる気の力をどんどんと球体に流し込む。流し込んだその先にある瘴気が気に抵抗するのを感じる。
(押し流せ。はち切れて、すべてを壊せ!)
リアムはそう念じながら気を流し始める。
どれぐらいそうしていただろう。やがて迷宮核が発していた音の規則性が乱れ始めた。
(あと少し……!?)
リアムとイサイアスの手に力がこもる。
――ピシッ。
それは小さな音だった。だがその音をはじめとして、球体にひび割れが生じ始める。
そしていくつもの亀裂が迷宮核に走った。
「リアム」
「うん」
二人はさらにそこに大きな気を送る。球体内部を巡り、瘴気だまりを生み出すこの厄介な動きを全て封じようとした。
すると、ひび割れから蒸気のようなものが吹き出し、リアムとイサイアスは思わず手を離した。
「……やった、か」
リアムがじっと迷宮核を見つめていると、白い輝きを放っていたそれは光を失い、内部の黒いもやも消失していた。
「破壊できたみたいだな」
「やった! 僕たち迷宮核を壊したんだ」
今まで迷宮核を見つけ、そして破壊できたものはいない。リアムとイサイアスは人類初の偉業を成し遂げたということだ。
リアムは言いようのない興奮に包まれていた。
「イサイアス……ありがとう」
「お礼を言われるのは違う……おっと……リアム、喜んでいる場合じゃないぞ」
迷宮核破壊の影響だろうか。ズズ……と低い地鳴りが穴蔵の中に響き、パラパラと岩の破片が落ちてきてくる。
「脱出するぞ」
「うん……でもちょっとまって」
リアムは迷宮核だった球体を抱えた。
「持って帰るのか?」
「うん。これを研究すれば他の迷宮討伐にも役立つかもしれない」
バサッとイサイアスが黒い翼を広げ、リアムを抱きしめる。
「一気に地上まで抜ける! しっかり掴まってくれ」
「わかった!」
同時にリアムは防御障壁を展開する。二人はガラガラと崩れてくる岩をかいくぐり、地上を目指した。
時折、障壁にぶつかった岩の衝撃でふらつきながらも、ぐんぐんと高度を上げ、先ほどの開けたところまで上がる。そしてそのまま来た道を引き返した。
「……外だ!」
リアムとイサイアスは外の明るさに一瞬目がくらむ。そしてそのまま転がるようにして迷宮の外に飛び出した。
「……リアム! イサイアス!」
次に二人が目を開けた時に目に飛び込んできたのは、なんと行方が分からなくなっていたアルトだった。ディオニシオやケインの姿も見える。
「え!? アルト!」
「ごめん……魔獣を一人で追ってたら二人が迷宮に潜ったって……本当にすまない」
「よかった……無事だったんだね」
アルトの無事に、リアムは心から喜んだ。その時だった。
――ドオオオン!!
突然背後から轟音が響き、迷宮の入り口が崩れ落ち、土砂に埋まった。
「ごほっ……すごい……こんなに早く崩壊するなんて……」
リアムとイサイアスは急に全身から力が抜けて、その場に座り込んでしまった。
「はは……やっ……たね、イサイアス」
「そうだな、リアム。はははは」
「おい、イサイアス。笑ってないで何があったのか説明しろ!」
ディオニシオが焦れたように叫んでいたが、リアムとイサイアスはそのままずっと笑っていた。
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