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「ラウルさん、アリさんをお願いしますね」
「ああ。あんたは……?」
「僕は援護に向かいます」
「だ、大丈夫なのか? だって……」
「ええ。僕の光魔法を見たでしょう?」
「そ、そうか……ではこれを」
ラウルは胸元にかけていたペンダントをリアムに差し出した。
「魔獣の角のペンダントだ。気休め程度の魔除けに過ぎないが」
「……ありがとうございます」
リアムはそれを受け取って立ち上がる。
「すぐ戻って来るので!」
そうラウルとアリに告げて、リアムはかかとを地面に打ち付けた。
「『飛靴』、頼むよ」
その靴の精霊の力で、リアムは文字通り飛ぶようにして村の北に向かった。
「一カ所に固まるな! 散れ!」
駆けつけたイサイアスは農機具を武器にした村人達にそう声をかけつつ、口元に手をやった。
『竜の息』
イサイアスの放った炎が魔獣を包みこむ。
「や……やった!」
「いや、まだだ」
先日戦った魔獣よりも一回り体格の大きい魔獣だ。これくらいで倒れる訳がない、とイサイアスは思った。
『竜牙刀』
イサイアスの手にした剣が鈍く光り始める。
「くらえっ」
呪文で命中度と威力を増した一撃が、魔獣に襲いかかった。
「ぐああああああっ」
「……よし」
今の一撃は急所に当たった、とイサイアスは手応えを感じた。
その瞬間。
『ぐあおおおおおおっ!』
大地をかき鳴らすような、一際大きい魔獣の声が響き渡った。
「う……なんだ……」
「ああ……」
途端に魔獣に対峙していた村の男達とイサイアスは体から力が抜けていくのを感じた。
「命の危機を感じて『威圧』を放ちやがった……」
へなへなと座り込みたくなるのを必死に堪えて、イサイアスは何とか立っている。
「ちくしょう、あと少しなのに……」
イサイアスは悔しさに唇を噛みしめた。尖った牙が皮膚を食い破り、血が一筋あごまで伝う。どんなに体に力を籠めても、泥の中にいるような感覚が皆を襲っていた。
その時だった――。
「慈悲深き神霊よ、彼のものの力を取り戻したまえ『鎮静』」
その時、涼やかな声が響き柔らかい光が皆を包んだ。皆の体を縛っていた威圧が消え、すっと解放される。
「呪術を解きました! 皆さん大丈夫ですか?」
「リアム!」
「慈しみ深き神霊よ、お力をお分け下さい『鼓舞』」
リアムの広範囲治癒魔法が光の輪とともに広がっていく。疲労と恐怖で強ばった体がふっと軽くなり、皆の戦意が回復した。
「リアムありがとう。助かった」
「いいえ。遅くなってごめんなさい」
イサイアスは剣を握りなおし、魔獣に向き直った。
「皆は正面を頼む! 竜翼」
そう言って、マントをかなぐり捨て翼を広げた。翼をはためかせたイサイアスは宙を飛んでいく。
「突撃」
そのまま炎を纏った彼は魔獣の脳天目がけて剣を振り下ろした。
「ぎゃああああっ」
魔獣の断末魔の悲鳴がこだまする。
「やった! やっつけたぞ」
村人の歓声に、イサイアスは鋭い声を出した。
「待て、倒れる!」
そのまま魔獣はドンと横に倒れ、石造りの小屋をなぎ倒した。びくびくと魔獣はしばらく動いていたがやがて静かになった。
「大丈夫か? 怪我人は?」
「こっちは大丈夫だが……」
「どうした」
イサイアスは瓦礫となった小屋に近づいて足を止めた。
「ミハイル!」
瓦礫の中から助け出されたミハイルの姿を見つけてイサイアスとリアムは駆け寄った。
「どうしてこんなところに……」
「お兄ちゃんごめん……遊んでたら魔獣がきて小屋に逃げたんだ……」
「ああ、頭を打ったんだね」
リアムは急いで額から血を流すミハイルに治癒魔法をかけた。血が止まり、安心したのかミハイルはぐったりとリアムに身を預けている。
「もう大丈夫。ちゃんと避難してえらかったね」
「リアム、すまない。俺がもっと早くとどめを刺していたら……」
イサイアスはリアムにそう話しかけて、リアムの厳しい表情に息を飲んだ。
「イサイアスは悪くない……ミハイルをおんぶしてもらってもいい?」
「あ、ああ……」
魔獣の死体の処理を村人たちに任せ、リアムとイサイアスは村長の家へと戻った。
「ミハイル!」
「すみません、魔獣の被害に巻き込まれて……手当はしたのですが。怖い思いをさせてしまいました」
「まあ! 救っていただいてありがとうございます」
アリはミハイルをぎゅっと抱きしめた。
「ママ……」
「良かった無事で……」
その姿をじっと見ていたリアムは、なにか考え込んでいるようだった。
「リアム、どうした?」
イサイアスがその顔を覗き混むと、リアムの眼には涙が浮かんでいた。
「リアム」
「あんな小さな子まで怪我をしているのに……ここにはなんの援助もないなんて」
獣人の地だからとなんの手も打たない国に、リアムは苛立っていた。
「リアムはやるべきことはやった」
「……でも、あの迷宮があるかぎり、怪我人も出るし土地も穢される」
「そうだな……」
歯がゆいのはイサイアスも同じだった。子供が外で安心して遊べないなんて気の毒だとも思った。
「……決めた。僕、ここに住む。イサイアス」
「定住するってことか?」
「そう。迷宮が消滅するまでここで救護がしたい」
リアムはそう言うと、ラウルの方を向いた。
「村長さん、どこか空いている家を貸してください。僕……ここで診療所を作りたいんです」
「そんな……いいのかね」
ラウルは信じられない、とぽかんとした顔でリアムを見あげた。
「家ならこの土地を諦めた村人の空き家がいくつもある。だが……この村は治癒魔法士をずっと雇うほど余裕はないぞ」
「そんなの暮らして行ける分あれば十分です」
「そうか……ありがとう」
ラウルは顔をクシャクシャにしてリアムの手を取った。そして翌日案内してもらうことを約束して、リアムとイサイアスは部屋に戻った。
「リアム、簡単に決めてしまっていいのかい?」
「簡単にじゃない。困っている人がここにはいる。そして僕にはそれを助けられる力がある。これは神様の思し召しだと思う」
「人間の神様のことはよく知らないけれど……。そうか、リアムがそう決めたのなら俺もここにいるよ」
「イサイアス……僕はあなたの花嫁にはなれないよ」
ティアロットまでの護衛はもう終わりだ。これ以上イサイアスに着いてきて貰う理由はない。イサイアスの求婚に答えることができない以上、ここで線を引かなければ、とリアムは思った。
「リアム、俺はお前の側にいる。刺客がこないとも限らん」
「僕は中途半端は嫌なんだ!」
神子の座を奪われた恨みも、アンリへの未練もすべて中途半端。受け入れることも苦しくて、だからってやり返す力さえ無く。
そんな自分が嫌いだ。そんな状態でイサイアスの手を取ることはできない。きっと、ますます自分が嫌いになる。
「イサイアスは良い奴だよ。強いしさ……優しい。でもさ……」
この美しい竜人が自分に寄り添い、愛を乞う度にそのこじれた思いは強くなる。自分はふさわしくない。愛される資格なんてないのに、彼の言う「運命」だなんてものに流されてはいけないと。
「……リアム。俺は急がない。待つよ」
「……でも」
「これまでの全てを失ったんだ。まずはリアムは自分を癒やすべきだ。俺のことはその後でいいんだ」
「そんなの……甘えてばっかじゃん」
そう言った途端、リアムはイサイアスに抱きしめられた。
「甘えていいんだよ」
「だって……」
「お前がこの土地の者を治癒したいと思うように、俺もお前の助けになりたい。一人で戦うお前を一体誰が癒やすんだ」
イサイアスの腕の中は温かい。
「お前の涙をぬぐうのは俺だ」
イサイアスは有無を言わさない強さでリアムをさらに抱きしめた。その腕に包み込まれて、リアムは安堵感を覚える。
こうしてイサイアスが寄り添ってくれたから、リアムは絶望しないで済んでいる。この腕からどうやって逃げられるというのだろう。
「……ごめん、もうちょっと手伝って」
「いくらでも」
リアムはずるいと思いながらも、イサイアスと一緒にいる選択をした。
「ああ。あんたは……?」
「僕は援護に向かいます」
「だ、大丈夫なのか? だって……」
「ええ。僕の光魔法を見たでしょう?」
「そ、そうか……ではこれを」
ラウルは胸元にかけていたペンダントをリアムに差し出した。
「魔獣の角のペンダントだ。気休め程度の魔除けに過ぎないが」
「……ありがとうございます」
リアムはそれを受け取って立ち上がる。
「すぐ戻って来るので!」
そうラウルとアリに告げて、リアムはかかとを地面に打ち付けた。
「『飛靴』、頼むよ」
その靴の精霊の力で、リアムは文字通り飛ぶようにして村の北に向かった。
「一カ所に固まるな! 散れ!」
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「や……やった!」
「いや、まだだ」
先日戦った魔獣よりも一回り体格の大きい魔獣だ。これくらいで倒れる訳がない、とイサイアスは思った。
『竜牙刀』
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「くらえっ」
呪文で命中度と威力を増した一撃が、魔獣に襲いかかった。
「ぐああああああっ」
「……よし」
今の一撃は急所に当たった、とイサイアスは手応えを感じた。
その瞬間。
『ぐあおおおおおおっ!』
大地をかき鳴らすような、一際大きい魔獣の声が響き渡った。
「う……なんだ……」
「ああ……」
途端に魔獣に対峙していた村の男達とイサイアスは体から力が抜けていくのを感じた。
「命の危機を感じて『威圧』を放ちやがった……」
へなへなと座り込みたくなるのを必死に堪えて、イサイアスは何とか立っている。
「ちくしょう、あと少しなのに……」
イサイアスは悔しさに唇を噛みしめた。尖った牙が皮膚を食い破り、血が一筋あごまで伝う。どんなに体に力を籠めても、泥の中にいるような感覚が皆を襲っていた。
その時だった――。
「慈悲深き神霊よ、彼のものの力を取り戻したまえ『鎮静』」
その時、涼やかな声が響き柔らかい光が皆を包んだ。皆の体を縛っていた威圧が消え、すっと解放される。
「呪術を解きました! 皆さん大丈夫ですか?」
「リアム!」
「慈しみ深き神霊よ、お力をお分け下さい『鼓舞』」
リアムの広範囲治癒魔法が光の輪とともに広がっていく。疲労と恐怖で強ばった体がふっと軽くなり、皆の戦意が回復した。
「リアムありがとう。助かった」
「いいえ。遅くなってごめんなさい」
イサイアスは剣を握りなおし、魔獣に向き直った。
「皆は正面を頼む! 竜翼」
そう言って、マントをかなぐり捨て翼を広げた。翼をはためかせたイサイアスは宙を飛んでいく。
「突撃」
そのまま炎を纏った彼は魔獣の脳天目がけて剣を振り下ろした。
「ぎゃああああっ」
魔獣の断末魔の悲鳴がこだまする。
「やった! やっつけたぞ」
村人の歓声に、イサイアスは鋭い声を出した。
「待て、倒れる!」
そのまま魔獣はドンと横に倒れ、石造りの小屋をなぎ倒した。びくびくと魔獣はしばらく動いていたがやがて静かになった。
「大丈夫か? 怪我人は?」
「こっちは大丈夫だが……」
「どうした」
イサイアスは瓦礫となった小屋に近づいて足を止めた。
「ミハイル!」
瓦礫の中から助け出されたミハイルの姿を見つけてイサイアスとリアムは駆け寄った。
「どうしてこんなところに……」
「お兄ちゃんごめん……遊んでたら魔獣がきて小屋に逃げたんだ……」
「ああ、頭を打ったんだね」
リアムは急いで額から血を流すミハイルに治癒魔法をかけた。血が止まり、安心したのかミハイルはぐったりとリアムに身を預けている。
「もう大丈夫。ちゃんと避難してえらかったね」
「リアム、すまない。俺がもっと早くとどめを刺していたら……」
イサイアスはリアムにそう話しかけて、リアムの厳しい表情に息を飲んだ。
「イサイアスは悪くない……ミハイルをおんぶしてもらってもいい?」
「あ、ああ……」
魔獣の死体の処理を村人たちに任せ、リアムとイサイアスは村長の家へと戻った。
「ミハイル!」
「すみません、魔獣の被害に巻き込まれて……手当はしたのですが。怖い思いをさせてしまいました」
「まあ! 救っていただいてありがとうございます」
アリはミハイルをぎゅっと抱きしめた。
「ママ……」
「良かった無事で……」
その姿をじっと見ていたリアムは、なにか考え込んでいるようだった。
「リアム、どうした?」
イサイアスがその顔を覗き混むと、リアムの眼には涙が浮かんでいた。
「リアム」
「あんな小さな子まで怪我をしているのに……ここにはなんの援助もないなんて」
獣人の地だからとなんの手も打たない国に、リアムは苛立っていた。
「リアムはやるべきことはやった」
「……でも、あの迷宮があるかぎり、怪我人も出るし土地も穢される」
「そうだな……」
歯がゆいのはイサイアスも同じだった。子供が外で安心して遊べないなんて気の毒だとも思った。
「……決めた。僕、ここに住む。イサイアス」
「定住するってことか?」
「そう。迷宮が消滅するまでここで救護がしたい」
リアムはそう言うと、ラウルの方を向いた。
「村長さん、どこか空いている家を貸してください。僕……ここで診療所を作りたいんです」
「そんな……いいのかね」
ラウルは信じられない、とぽかんとした顔でリアムを見あげた。
「家ならこの土地を諦めた村人の空き家がいくつもある。だが……この村は治癒魔法士をずっと雇うほど余裕はないぞ」
「そんなの暮らして行ける分あれば十分です」
「そうか……ありがとう」
ラウルは顔をクシャクシャにしてリアムの手を取った。そして翌日案内してもらうことを約束して、リアムとイサイアスは部屋に戻った。
「リアム、簡単に決めてしまっていいのかい?」
「簡単にじゃない。困っている人がここにはいる。そして僕にはそれを助けられる力がある。これは神様の思し召しだと思う」
「人間の神様のことはよく知らないけれど……。そうか、リアムがそう決めたのなら俺もここにいるよ」
「イサイアス……僕はあなたの花嫁にはなれないよ」
ティアロットまでの護衛はもう終わりだ。これ以上イサイアスに着いてきて貰う理由はない。イサイアスの求婚に答えることができない以上、ここで線を引かなければ、とリアムは思った。
「リアム、俺はお前の側にいる。刺客がこないとも限らん」
「僕は中途半端は嫌なんだ!」
神子の座を奪われた恨みも、アンリへの未練もすべて中途半端。受け入れることも苦しくて、だからってやり返す力さえ無く。
そんな自分が嫌いだ。そんな状態でイサイアスの手を取ることはできない。きっと、ますます自分が嫌いになる。
「イサイアスは良い奴だよ。強いしさ……優しい。でもさ……」
この美しい竜人が自分に寄り添い、愛を乞う度にそのこじれた思いは強くなる。自分はふさわしくない。愛される資格なんてないのに、彼の言う「運命」だなんてものに流されてはいけないと。
「……リアム。俺は急がない。待つよ」
「……でも」
「これまでの全てを失ったんだ。まずはリアムは自分を癒やすべきだ。俺のことはその後でいいんだ」
「そんなの……甘えてばっかじゃん」
そう言った途端、リアムはイサイアスに抱きしめられた。
「甘えていいんだよ」
「だって……」
「お前がこの土地の者を治癒したいと思うように、俺もお前の助けになりたい。一人で戦うお前を一体誰が癒やすんだ」
イサイアスの腕の中は温かい。
「お前の涙をぬぐうのは俺だ」
イサイアスは有無を言わさない強さでリアムをさらに抱きしめた。その腕に包み込まれて、リアムは安堵感を覚える。
こうしてイサイアスが寄り添ってくれたから、リアムは絶望しないで済んでいる。この腕からどうやって逃げられるというのだろう。
「……ごめん、もうちょっと手伝って」
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