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「すみません。お世話になったのに騒ぎを起こして」
「なに言ってんだい、あんたは悪くないだろう」
翌朝、リアムが宿の主人にお詫びをすると、彼は豪快に笑いながらリアムの肩をぱんぱん叩いた。
「ほら、これ持っていきな」
その上、昼食の包みを持たせてくれた。
「ありがとうございます。他にも色々都合してもらったのに」
ご主人は朝の忙しい時間に、毛布や水筒など旅に必要なものを一通り揃えてくれたのだ。
「いいんだよ。落ち着いたらまたこの村においで」
「……はい!」
こうしてリアムとイサイアスは村を後にした。村の前の街道から次の町に向かってせっせと歩き出す。
「荷物重くないか? 俺が持つぞ」
二時間ほど歩いたところでイサイアスがそう声をかけてきた。
「平気平気。この靴ね、風の精霊の加護があるからすっごく足が軽いんだ」
リアムはぴょんぴょんと弾みをつけて、くるりと宙返りをしてみせる。
「……ね?」
本当はこの靴があればイサイアスを撒くこともできるかもしれない。
でもそうしないのは、ひとりぼっちになるのが怖かったからだ。
自分はイサイアスの好意に甘えている。そのことが申し訳なく、リアムの胸はちくりと痛んだ。
「それに足が痛くなったら治癒魔法をかければいいし」
「そういう使い方は良くないと聞いたぞ」
「たしかに人間の治癒力を高めて無理矢理直すようなものだから……本当はきちんと休んだ方がいいんだけどさ」
治療の基本は休養、それから薬の処方。治癒魔法は突発的な怪我や痛みなどに使われるのがほとんどだ。
「ではそろそろ休憩しよう」
街道の脇にちょうど枯れた木が倒れていて、腰掛けるのにちょうどいいと二人は足を止めた。
「うわっ……美味しそう」
宿屋の主人から受け取った弁当の包みを広げて、リアムは歓声を上げた。
ふわふわの白パンにトマトにカリカリに焼いたベーコン、スライスしたゆでたまごがぎっしりと挟んである。
「ほんと、いい人だね。……いい村だった」
「ああ。いつかまた行こう」
イサイアスはそう言って、がぶりとパンにかぶりついた。
***
それから二人は街道を歩き続けた。途中の町では辻の治癒魔法士として路銀を稼ぎ、食べ物や宿代を稼いだ。
町を出たリアム達は街道をひたすら南に進んでいた。
小川の流れに差し掛かるあたりで、イサイアスはそうリアムに声をかけた。
「リアム、今日は野営になるかもな」
「野営か……初めてだな」
リアムはずっと戦場にいたものの、迷宮は移動しないので、寝泊まりは周囲に作った宿営地の簡易的な建物だった。
「俺に任せろ」
イサイアスはそう言うと、木の枝などを利用して器用にテントを張り始めた。
「僕、夕食を準備するよ」
「ああ、頼む」
リアムはイサイアスの買って来たパンにチーズとハムを載せたものを魔法の火でちょっと炙り、お茶を淹れた。
「はい」
「ありがとう。うん、香ばしくて美味しい」
「うん……美味しい」
イサイアスは微妙な表情をしてパンを食べているリアムを見て、首を傾げた。
「どうした、リアム」
「傍らに人がいるとちゃんとするんだな、僕。って思ったの」
「どういうことだ?」
「ひとりだったら、ちゃんと美味しいご飯を食べようなんて思わなかったなって」
「じゃあ、俺が居てよかったな」
イサイアスがからかうように言う。そう言われたリアムはちょっと頬を赤らめた。
「うん……イサイアスが居てくれて良かった」
照れながらそう答えたけれど、それはリアムの本心からだった。あのまま一人で逃走していたらリアムの心は壊れてしまったかもしれない。
「里では、みんな集まって食事を取るんだ。賑やかなほうがいい」
「そうだね」
リアムは孤児院時代、皆でわいわいと取った食卓を思い出した。両親はとうに亡くなっていたけれど、あの時リアムはちっとも寂しくなんてなかった。
「僕、本当はもっと色々作れるんだよ。ここ数年は作る機会がなかったけど」
「そうか、じゃあリアムの生活が落ち着いたらなにかご馳走して貰おう」
「いいよ。受けて立つ」
リアムはちょっと微笑んで、イサイアスの言葉に頷く。ティアロットのどこかで落ち着くことが出来たら、イサイアスとパーティでもしよう。
こうしてリアムとイサイアスは町や村を点々としながら南へ、南へと進んでいく。
そして数日後、二人はティアロット地方に足を踏み入れた。
「わぁ……獣人が多いね」
「ああ。もうこのフードはいいか」
町を行く人々の姿を見たリアムは声をあげる。イサイアスはフードを取り払ってすっきりした顔だ。
「人間もそこそこ居るね」
「まだこの辺はな。もっと奥地にいくとほとんど獣人しかいない」
「へぇ」
リアムはこの辺のことはまったくわからない。自分一人だったら足を踏み入れることなど考えつきもしなかっただろう。それ程までにルベルニア王国にとってティアロット地方とは忘れられた土地だったのだ。
「じゃあ、少し辻に立って治療をするね」
「そうか、そばで見ていてもいいか」
「いいよ」
いつの間にか、リアムが治療している時はイサイアスがそばに立ってその様子を眺めていることが多くなっていた。
「もし、治癒魔法士さんですか」
「はい」
「昨日やけどしてしまって」
「わかりました。どこでしょう」
リアムは垂れ耳の犬の獣人から差し出された手に治癒魔法をかけてやる。それをイサイアスはニコニコしながら覗き混んでいる。
「イサイアス、見過ぎ」
「これは失敬」
「何が面白いんだか」
「面白いよ。リアムの詠唱は聞いていて気持ちがいいんだ」
呆れたように言うリアムに、イサイアスはそう返した。
「……そんなこと初めて言われた」
「そうか?」
「さ、次のお客さんが来た。下がって」
「うん」
次に来たのは戦斧を持った、がっちりした戦士風の人間の男性だった。
「やれやれ、帰る前に治癒魔法士に会えるなんてオレはついてる」
「これ……どうしたのですか」
男の肩から背中にかけてざっくりとえぐり取られたような傷があった。
「これか? 魔獣にやられたのよ」
「魔獣?」
「ああ、この先のカッツェルって村の先にな、中規模の迷宮があるのさ。そこでやっちまった」
「中規模迷宮!?」
リアムは驚いて思わず聞き返した。
「そうさ。国は大規模迷宮にしか部隊を割り振らんだろ? しかもこの獣人の地だ。討伐隊なんかいくら頼んでも来やしない」
男は少々露悪的な笑みを浮かべながら続けた。
「そこでオレみたいな賞金稼ぎの出番ってわけさ。たまにこうして出稼ぎして間引いてやってんのよ。昨日は失敗しちまったけどな」
「そうなんですか……。はい、治りましたよ」
「おう。あーこりゃ綺麗なもんだ。ありがとよ」
男はリアムの治療の腕に満足して去って行った。
「……」
「リアム?」
男の後ろ姿を見送りながら、リアムは何か考えている風であった。
「イサイアス……カッツェルの村ってどの辺?」
「国境ぎりぎりの端っこの村だ。リアム、まさか……」
「うん、僕そこに行きたい」
「リアム……さっきの話、聞いてたか? 迷宮があるって」
「だから行きたいの」
リアムはイサイアスを真っ直ぐにじっと見つめる。
「魔獣がいるなら怪我人も出るでしょう……? そこは僕が救うべき人が沢山いるんじゃないか」
「リアム」
「お願い、イサイアス。僕をその村まで連れて行って」
「……わかった」
リアムの必死の懇願に、ついにイサイアスは首を縦に振った。そうしてリアムは迷宮があるという獣人の村カッツェルに向かうこととなったのだ。
「なに言ってんだい、あんたは悪くないだろう」
翌朝、リアムが宿の主人にお詫びをすると、彼は豪快に笑いながらリアムの肩をぱんぱん叩いた。
「ほら、これ持っていきな」
その上、昼食の包みを持たせてくれた。
「ありがとうございます。他にも色々都合してもらったのに」
ご主人は朝の忙しい時間に、毛布や水筒など旅に必要なものを一通り揃えてくれたのだ。
「いいんだよ。落ち着いたらまたこの村においで」
「……はい!」
こうしてリアムとイサイアスは村を後にした。村の前の街道から次の町に向かってせっせと歩き出す。
「荷物重くないか? 俺が持つぞ」
二時間ほど歩いたところでイサイアスがそう声をかけてきた。
「平気平気。この靴ね、風の精霊の加護があるからすっごく足が軽いんだ」
リアムはぴょんぴょんと弾みをつけて、くるりと宙返りをしてみせる。
「……ね?」
本当はこの靴があればイサイアスを撒くこともできるかもしれない。
でもそうしないのは、ひとりぼっちになるのが怖かったからだ。
自分はイサイアスの好意に甘えている。そのことが申し訳なく、リアムの胸はちくりと痛んだ。
「それに足が痛くなったら治癒魔法をかければいいし」
「そういう使い方は良くないと聞いたぞ」
「たしかに人間の治癒力を高めて無理矢理直すようなものだから……本当はきちんと休んだ方がいいんだけどさ」
治療の基本は休養、それから薬の処方。治癒魔法は突発的な怪我や痛みなどに使われるのがほとんどだ。
「ではそろそろ休憩しよう」
街道の脇にちょうど枯れた木が倒れていて、腰掛けるのにちょうどいいと二人は足を止めた。
「うわっ……美味しそう」
宿屋の主人から受け取った弁当の包みを広げて、リアムは歓声を上げた。
ふわふわの白パンにトマトにカリカリに焼いたベーコン、スライスしたゆでたまごがぎっしりと挟んである。
「ほんと、いい人だね。……いい村だった」
「ああ。いつかまた行こう」
イサイアスはそう言って、がぶりとパンにかぶりついた。
***
それから二人は街道を歩き続けた。途中の町では辻の治癒魔法士として路銀を稼ぎ、食べ物や宿代を稼いだ。
町を出たリアム達は街道をひたすら南に進んでいた。
小川の流れに差し掛かるあたりで、イサイアスはそうリアムに声をかけた。
「リアム、今日は野営になるかもな」
「野営か……初めてだな」
リアムはずっと戦場にいたものの、迷宮は移動しないので、寝泊まりは周囲に作った宿営地の簡易的な建物だった。
「俺に任せろ」
イサイアスはそう言うと、木の枝などを利用して器用にテントを張り始めた。
「僕、夕食を準備するよ」
「ああ、頼む」
リアムはイサイアスの買って来たパンにチーズとハムを載せたものを魔法の火でちょっと炙り、お茶を淹れた。
「はい」
「ありがとう。うん、香ばしくて美味しい」
「うん……美味しい」
イサイアスは微妙な表情をしてパンを食べているリアムを見て、首を傾げた。
「どうした、リアム」
「傍らに人がいるとちゃんとするんだな、僕。って思ったの」
「どういうことだ?」
「ひとりだったら、ちゃんと美味しいご飯を食べようなんて思わなかったなって」
「じゃあ、俺が居てよかったな」
イサイアスがからかうように言う。そう言われたリアムはちょっと頬を赤らめた。
「うん……イサイアスが居てくれて良かった」
照れながらそう答えたけれど、それはリアムの本心からだった。あのまま一人で逃走していたらリアムの心は壊れてしまったかもしれない。
「里では、みんな集まって食事を取るんだ。賑やかなほうがいい」
「そうだね」
リアムは孤児院時代、皆でわいわいと取った食卓を思い出した。両親はとうに亡くなっていたけれど、あの時リアムはちっとも寂しくなんてなかった。
「僕、本当はもっと色々作れるんだよ。ここ数年は作る機会がなかったけど」
「そうか、じゃあリアムの生活が落ち着いたらなにかご馳走して貰おう」
「いいよ。受けて立つ」
リアムはちょっと微笑んで、イサイアスの言葉に頷く。ティアロットのどこかで落ち着くことが出来たら、イサイアスとパーティでもしよう。
こうしてリアムとイサイアスは町や村を点々としながら南へ、南へと進んでいく。
そして数日後、二人はティアロット地方に足を踏み入れた。
「わぁ……獣人が多いね」
「ああ。もうこのフードはいいか」
町を行く人々の姿を見たリアムは声をあげる。イサイアスはフードを取り払ってすっきりした顔だ。
「人間もそこそこ居るね」
「まだこの辺はな。もっと奥地にいくとほとんど獣人しかいない」
「へぇ」
リアムはこの辺のことはまったくわからない。自分一人だったら足を踏み入れることなど考えつきもしなかっただろう。それ程までにルベルニア王国にとってティアロット地方とは忘れられた土地だったのだ。
「じゃあ、少し辻に立って治療をするね」
「そうか、そばで見ていてもいいか」
「いいよ」
いつの間にか、リアムが治療している時はイサイアスがそばに立ってその様子を眺めていることが多くなっていた。
「もし、治癒魔法士さんですか」
「はい」
「昨日やけどしてしまって」
「わかりました。どこでしょう」
リアムは垂れ耳の犬の獣人から差し出された手に治癒魔法をかけてやる。それをイサイアスはニコニコしながら覗き混んでいる。
「イサイアス、見過ぎ」
「これは失敬」
「何が面白いんだか」
「面白いよ。リアムの詠唱は聞いていて気持ちがいいんだ」
呆れたように言うリアムに、イサイアスはそう返した。
「……そんなこと初めて言われた」
「そうか?」
「さ、次のお客さんが来た。下がって」
「うん」
次に来たのは戦斧を持った、がっちりした戦士風の人間の男性だった。
「やれやれ、帰る前に治癒魔法士に会えるなんてオレはついてる」
「これ……どうしたのですか」
男の肩から背中にかけてざっくりとえぐり取られたような傷があった。
「これか? 魔獣にやられたのよ」
「魔獣?」
「ああ、この先のカッツェルって村の先にな、中規模の迷宮があるのさ。そこでやっちまった」
「中規模迷宮!?」
リアムは驚いて思わず聞き返した。
「そうさ。国は大規模迷宮にしか部隊を割り振らんだろ? しかもこの獣人の地だ。討伐隊なんかいくら頼んでも来やしない」
男は少々露悪的な笑みを浮かべながら続けた。
「そこでオレみたいな賞金稼ぎの出番ってわけさ。たまにこうして出稼ぎして間引いてやってんのよ。昨日は失敗しちまったけどな」
「そうなんですか……。はい、治りましたよ」
「おう。あーこりゃ綺麗なもんだ。ありがとよ」
男はリアムの治療の腕に満足して去って行った。
「……」
「リアム?」
男の後ろ姿を見送りながら、リアムは何か考えている風であった。
「イサイアス……カッツェルの村ってどの辺?」
「国境ぎりぎりの端っこの村だ。リアム、まさか……」
「うん、僕そこに行きたい」
「リアム……さっきの話、聞いてたか? 迷宮があるって」
「だから行きたいの」
リアムはイサイアスを真っ直ぐにじっと見つめる。
「魔獣がいるなら怪我人も出るでしょう……? そこは僕が救うべき人が沢山いるんじゃないか」
「リアム」
「お願い、イサイアス。僕をその村まで連れて行って」
「……わかった」
リアムの必死の懇願に、ついにイサイアスは首を縦に振った。そうしてリアムは迷宮があるという獣人の村カッツェルに向かうこととなったのだ。
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