38 / 55
38話 魔石照明
しおりを挟む
それからマイアは毎日街へと足を運び、照明作りに取りかかった。照明の形状についてはオーヴィルや照明技師との話を聞きながら細かい要望を取り入れたものの、形は既存のものと大きく変わる事はない。だけど、魔石が光源だからできるちょっとした仕掛けをマイアは照明に施すことにした。
「これはヴィオラ座の大目玉になりそうだなぁ」
「ですかね。だといいんですけど」
オーヴィルとマイアはそれぞれ照明器具の本体とそれに施す魔法陣を量産しながら、今作りあげている魔道具が劇場でどう使われるかを思い描いていた。
「そもそも魔石を使った照明なんて、マイアさんがいたからできた大胆な思いつきだからな」
「……それはレイモンドさんに言ってください。あの人は……本当にすごいです」
「まあ、若いのに頭が回るし人当たりもいい。フローリオ商会はいい跡取りに恵まれたな」
「ええ、そうですね」
「ただ残念なのは……」
ふたりは作業をしながらレイモンドの噂話をしていた。途中までレイモンドを褒めちぎっていたオーヴィルだったが、マイアが頷いた後ちょっと眉を寄せて口ごもった。
「残念……ですか?」
「彼は浮いた話がないんだよなぁ。仕事熱心過ぎるというか……ま、独身主義の私に言われたくはないだろうが」
「浮いた話ですか」
「この私だって若い頃は色々……こほん。どうだいマイアさん。彼の事をどう思う?」
「えっ」
マイアはオーヴィルからそう急に振られて思わず魔法陣を書く専用の樫の木の棒を取り落とした。
「どうって……信頼してますよ。仕事仲間として」
「男としてはどうだ?」
「どうと……言われても」
今までそんな風にレイモンドの事を見た事がなかったマイアはひどく動揺した。
「そうは言ってもマイアさんもいつかは家庭を持つだろう? 彼なんかいいじゃあないか」
「そんな……私、まだ十六歳ですし」
「あのアビゲイルさんだってそう変わらないだろう?」
「う、うーん……そうですけど…………私、仕事でいっぱいいっぱいですから……」
ちょっと面白がっている風のオーヴィルの視線を避けながら、マイアは仕事の事を引き合いにした。
「今はもっと仕事していたいんです」
そうオーヴィルにマイアはそっけなく答えた。
そんな風にしながらも劇場の照明は次々と出来上がっていく。予定よりも早く出来上がったそれらはヴィオラ座に運び込まれ、照明技師達の手によって取り付けられた。
「やぁ……これは素晴らしい!!」
座長のベンジャミンは吊り上げられる巨大な魔石のシャンデリアを見て、ほうっと息をついた。
「新生ヴィオラ座のこけら落とし公演には是非、いらしてくださいね!」
「はい、もちろんです」
シャンデリアの取り付けに立ち会ったマイアはベンジャミンの言葉に頷いた。今日の仕事はこれだけなのでこの後はアビゲイルの家でお茶をする予定になっている。マイアはそのままアビゲイルの家に向かった。
「いらっしゃい、マイア」
出迎えてくれたアビゲイルは、元々美人だったがさらに磨きがかかっているような気がした。これが恋する乙女の輝きなのかなぁとマイアはぼんやりと思った。
「こんにちは。久し振りになっちゃったわね」
「本当よ。話したい事が沢山あったのに!」
マイアがあの後、照明作りで忙しかった為に落ち着いて話すのはオーヴィルの研究所でのプロポーズ騒ぎ以来だった。
「あれからどうなったの……?」
「お父様の許可も貰って万事つつがなく。でもプロポーズは公園の花園でやり直して貰ったわ」
「ま、そうね……倉庫だったものね」
「で、改めてお披露目のパーティをするんだけど、マイアは来てくれるわよね?」
「え? いいの……?」
アビゲイルとの間に友情はあると思うが、ティオール銀行の頭取の娘の婚約パーティとなったらなんだか格式が高そうだ。
「あなたさえ良ければ来て欲しいわ」
「わかった。ドレス作らなきゃ。私、服をあんまり持っていないの。みんなこんなワンピ―スで」
森に住まうマイアは家事と仕事のしやすいゆったりしたワンピースを好んで着ていた。あとはグリーンのよそ行きのワンピースがあるくらいだ。
「そうなの? 私も行くけどヴィオラ座のこけら落としはもうすぐでしょ、仕立て間に合う?」
「え? 劇場ってドレス着て行くところなの?」
「……え?」
マイアとアビゲイルは互いにポカンとした顔を見合わせた。
「そ、そりゃ……あなた……ヴィオラ座の魔石照明の事はもう町中の噂よ。桟敷席ならともかく座長さんも一等席を用意するはずだわ。ドレスアップしないと……」
「ええ……? じゃあ古着を買って……」
マイアがそう答えると、アビゲイルはばっとソファから立ち上がった。
「ちょっと付いてきて!」
「え? え?」
アビゲイルに手を引っ張られて応接室を出ると、マイアはぐいぐい二階のアビゲイルの部屋に連行された。アビゲイルは大きなキャビネットを開くとくるっとマイアを振り返った。
「この辺のは着ないからあなたにあげるわ! サイズ直しだったら間に合うだろうし」
「いいの……?」
アビゲイルの持っているドレスはどれも立派なものだった。さすが資産家の娘だけはある。
「この水色のなんか似合いそうよ。……街の古着屋に碌なドレスなんかないんだから持っていきなさいよ」
「ありがとう……」
「こないだのおせっかいのちょっとしたお礼よ。気にしないで。で……私はトレヴァーと一緒にいくけどマイアはエスコートは誰にするの?」
そのアビゲイルの言葉にマイアはまたポカンとしてしまった。
「え……?」
「まさか……エスコートなしで劇場に行くの? レイモンドに頼みなさいよ」
「レ、レイモンドさん……?」
「とにかく駄目よ。一人で劇場に行ったら笑われるわよ!」
アビゲイルはそう言うと、キャビネットから何着ものドレスを引っ張り出してはマイアに押しつけた。
「……エスコート」
しかしマイアはフリルやリボンにまみれながらエスコートを誰に頼んだらいいものか、と考えていた。
「これはヴィオラ座の大目玉になりそうだなぁ」
「ですかね。だといいんですけど」
オーヴィルとマイアはそれぞれ照明器具の本体とそれに施す魔法陣を量産しながら、今作りあげている魔道具が劇場でどう使われるかを思い描いていた。
「そもそも魔石を使った照明なんて、マイアさんがいたからできた大胆な思いつきだからな」
「……それはレイモンドさんに言ってください。あの人は……本当にすごいです」
「まあ、若いのに頭が回るし人当たりもいい。フローリオ商会はいい跡取りに恵まれたな」
「ええ、そうですね」
「ただ残念なのは……」
ふたりは作業をしながらレイモンドの噂話をしていた。途中までレイモンドを褒めちぎっていたオーヴィルだったが、マイアが頷いた後ちょっと眉を寄せて口ごもった。
「残念……ですか?」
「彼は浮いた話がないんだよなぁ。仕事熱心過ぎるというか……ま、独身主義の私に言われたくはないだろうが」
「浮いた話ですか」
「この私だって若い頃は色々……こほん。どうだいマイアさん。彼の事をどう思う?」
「えっ」
マイアはオーヴィルからそう急に振られて思わず魔法陣を書く専用の樫の木の棒を取り落とした。
「どうって……信頼してますよ。仕事仲間として」
「男としてはどうだ?」
「どうと……言われても」
今までそんな風にレイモンドの事を見た事がなかったマイアはひどく動揺した。
「そうは言ってもマイアさんもいつかは家庭を持つだろう? 彼なんかいいじゃあないか」
「そんな……私、まだ十六歳ですし」
「あのアビゲイルさんだってそう変わらないだろう?」
「う、うーん……そうですけど…………私、仕事でいっぱいいっぱいですから……」
ちょっと面白がっている風のオーヴィルの視線を避けながら、マイアは仕事の事を引き合いにした。
「今はもっと仕事していたいんです」
そうオーヴィルにマイアはそっけなく答えた。
そんな風にしながらも劇場の照明は次々と出来上がっていく。予定よりも早く出来上がったそれらはヴィオラ座に運び込まれ、照明技師達の手によって取り付けられた。
「やぁ……これは素晴らしい!!」
座長のベンジャミンは吊り上げられる巨大な魔石のシャンデリアを見て、ほうっと息をついた。
「新生ヴィオラ座のこけら落とし公演には是非、いらしてくださいね!」
「はい、もちろんです」
シャンデリアの取り付けに立ち会ったマイアはベンジャミンの言葉に頷いた。今日の仕事はこれだけなのでこの後はアビゲイルの家でお茶をする予定になっている。マイアはそのままアビゲイルの家に向かった。
「いらっしゃい、マイア」
出迎えてくれたアビゲイルは、元々美人だったがさらに磨きがかかっているような気がした。これが恋する乙女の輝きなのかなぁとマイアはぼんやりと思った。
「こんにちは。久し振りになっちゃったわね」
「本当よ。話したい事が沢山あったのに!」
マイアがあの後、照明作りで忙しかった為に落ち着いて話すのはオーヴィルの研究所でのプロポーズ騒ぎ以来だった。
「あれからどうなったの……?」
「お父様の許可も貰って万事つつがなく。でもプロポーズは公園の花園でやり直して貰ったわ」
「ま、そうね……倉庫だったものね」
「で、改めてお披露目のパーティをするんだけど、マイアは来てくれるわよね?」
「え? いいの……?」
アビゲイルとの間に友情はあると思うが、ティオール銀行の頭取の娘の婚約パーティとなったらなんだか格式が高そうだ。
「あなたさえ良ければ来て欲しいわ」
「わかった。ドレス作らなきゃ。私、服をあんまり持っていないの。みんなこんなワンピ―スで」
森に住まうマイアは家事と仕事のしやすいゆったりしたワンピースを好んで着ていた。あとはグリーンのよそ行きのワンピースがあるくらいだ。
「そうなの? 私も行くけどヴィオラ座のこけら落としはもうすぐでしょ、仕立て間に合う?」
「え? 劇場ってドレス着て行くところなの?」
「……え?」
マイアとアビゲイルは互いにポカンとした顔を見合わせた。
「そ、そりゃ……あなた……ヴィオラ座の魔石照明の事はもう町中の噂よ。桟敷席ならともかく座長さんも一等席を用意するはずだわ。ドレスアップしないと……」
「ええ……? じゃあ古着を買って……」
マイアがそう答えると、アビゲイルはばっとソファから立ち上がった。
「ちょっと付いてきて!」
「え? え?」
アビゲイルに手を引っ張られて応接室を出ると、マイアはぐいぐい二階のアビゲイルの部屋に連行された。アビゲイルは大きなキャビネットを開くとくるっとマイアを振り返った。
「この辺のは着ないからあなたにあげるわ! サイズ直しだったら間に合うだろうし」
「いいの……?」
アビゲイルの持っているドレスはどれも立派なものだった。さすが資産家の娘だけはある。
「この水色のなんか似合いそうよ。……街の古着屋に碌なドレスなんかないんだから持っていきなさいよ」
「ありがとう……」
「こないだのおせっかいのちょっとしたお礼よ。気にしないで。で……私はトレヴァーと一緒にいくけどマイアはエスコートは誰にするの?」
そのアビゲイルの言葉にマイアはまたポカンとしてしまった。
「え……?」
「まさか……エスコートなしで劇場に行くの? レイモンドに頼みなさいよ」
「レ、レイモンドさん……?」
「とにかく駄目よ。一人で劇場に行ったら笑われるわよ!」
アビゲイルはそう言うと、キャビネットから何着ものドレスを引っ張り出してはマイアに押しつけた。
「……エスコート」
しかしマイアはフリルやリボンにまみれながらエスコートを誰に頼んだらいいものか、と考えていた。
0
お気に入りに追加
509
あなたにおすすめの小説

迷い人と当たり人〜伝説の国の魔道具で気ままに快適冒険者ライフを目指します〜
青空ばらみ
ファンタジー
一歳で両親を亡くし母方の伯父マークがいる辺境伯領に連れて来られたパール。 伯父と一緒に暮らすお許しを辺境伯様に乞うため訪れていた辺境伯邸で、たまたま出くわした侯爵令嬢の無知な善意により 六歳で見習い冒険者になることが決定してしまった! 運良く? 『前世の記憶』を思い出し『スマッホ』のチェリーちゃんにも協力してもらいながら 立派な冒険者になるために 前世使えなかった魔法も喜んで覚え、なんだか百年に一人現れるかどうかの伝説の国に迷いこんだ『迷い人』にもなってしまって、その恩恵を受けようとする『当たり人』と呼ばれる人たちに貢がれたり…… ぜんぜん理想の田舎でまったりスローライフは送れないけど、しょうがないから伝説の国の魔道具を駆使して 気ままに快適冒険者を目指しながら 周りのみんなを無自覚でハッピーライフに巻き込んで? 楽しく生きていこうかな! ゆる〜いスローペースのご都合ファンタジーです。
小説家になろう様でも投稿をしております。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる