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「んぅ……んっ、んっ、ん」

 その快感に飲み込まれそうになりながら、ランはレクスに手を伸ばす。

「レクス……オレもする……」
「ラン……」

 ただ快感を与えられるだけでなく、愛しいこの男にも気持ちよくなって欲しかった。

「あ、固い……」

 ランが触れたそこは熱く屹立していた。

「無理しなくてもいい」

 そう言って腰をひこうとするレクスに、ランは首を振った。

「俺がしたいんだ」
「……ああ」

 レクスが下着をはぐと、逞しい陰茎がランの目の前に現われる。ランが鼻の先でその根元に触れると、レクスはぴくりと腰を浮かせた。

「レクスの匂い……好き……」

 そうして陰茎に舌を這わせる。その弾力も、どくどくと脈打つ血管も、全てが愛おしい。
 その動きに合わせて、レクスもランの花茎をしゃぶる。
 ひたすらにお互いの官能を高め合おうという淫猥な音が部屋に響いた。

「うっ……ふ……レクス、レクス……オレ、もう……」

 先に音をあげたのはランの方だった。レクスが更にその指で強くしごき上げると、ランの腰は勝手にびくびくと動いてしまう。

「いいよ、ラン」
「んんっ……あああっ」

 ランがたまらず精を放つと、レクスはそれを全部含んで飲み干した。

「はぁ……、レクスも……」

 ランは射精後の気怠い感覚の中で、レクスの陰茎をくわえ直した。

「はぁ……」

 赤く張り詰めたその先をぺちゃぺちゃと舐めながら、ランはレクスに馬乗りになる。

「いいながめだ」

 レクスの目の前にはふるりと揺れる花茎と、小さくすぼまった蕾が露わになっている。
 その蕾からはレクスを受け入れようとたらりたらりと愛液が滴っていた。

「ラン、少し腰を落として……」
「こう?」

 レクスに言われるがままに、ランは腰を落とした。

「あんっ……あ……」

 レクスはそんなランの後孔に舌を差し入れた。熱く湿った舌が中に入ってくる感覚に、ランは腰がくだけそうになる。

「んん……だめぇ……ちゃんと出来ないから……」
「ふふ……」

 悦楽に溺れそうになり、まともにしゃぶれなくなっているランを見て、レクスは更に指を差し込んでそこを責め続けた。

「あっ……ああっ……」
「すごい、ぐしゃぐしゃだよラン」
「やぁ……言わないで……」

 自らの痴態を恥じ入って、腰を引こうとしているランをレクスは身を起こして後ろから抱きしめた。

「ラン……ランの中に入りたい……」
「うん、来て……」

 ランが誘うように腰を揺らす。
 レクスが柔らかいランの尻の肉を掴むと、その花芯からとろりと蜜がこぼれた。

「いくよ」

 レクスはランを仰向けにさせ大きく足を開かせた。そこに自身の陰茎をあてがい、ゆっくりと挿入する。
 ランの狭い入り口がレクスを締め付ける。

「ああっ……!」
「入った……」

 レクスはランの細い腰を掴むと、ゆるゆると抽送をはじめた。
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