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「良かった」
「ラン……ごめん」
「え?」
「お前を巻き込んでしまって……済まなかった」

 見るとレクスは震えていた。それは怒りなのか後悔なのか。やり場のない渦巻く感情にレクスは翻弄され、謝罪の言葉を繰り返す。

「やめて。レクスが助けに来てくれた時、本当に嬉しかったんだ……。悪いのはあいつらだ」

 主張があるなら暴力ではなく言葉で訴えるべきだ。この国には議会だってあるのだから。とランは思った。

「……ラン」
「きっとオレを必死に捜してくれてるって思ってた」

 ランはレクスの腰にぎゅっと抱きついた。ずっとこうしてくっついていたい。

「レクス、お願いがある」
「どうした?」
「オレを……抱いて」
「ラン……怪我してるんだぞ」
「そんなの……それよりずっと気持ち悪いんだ。あの男が触れたところが」

 そう口に出すと、ランはあの感触が生々しく蘇ってくるのを感じた。

「ラン……」
「こんなオレを嫌じゃなかったら抱いて欲しい」

 その途端に、ランはレクスに抱きしめられた。ぴったりと合わさった体から伝わってくる体温が心地よい。

「そんなつまらないことを考えるな」
「レクスっ……」
「ラン、俺はお前を愛している……お前がどこに居ようと、どうなろうと」
「うん……うん……そうだね……」

 そうだ。レクスは昔から、それこそ子供の頃から変わらない愛情をランに向けてくれていた。ランの胸に温かい気持ちが溢れてくる。

「……触って?」

 ランがレクスの手を取ってシャツの中に導くと、レクスはランの額にキスをした。

「痛かったら、言って」
「うん」

 レクスはランの着ているシャツをはぎ取ると、その薄い胸の小さな蕾をそっと触れた。

「あ……」
「ラン、大丈夫?」
「あ、う……もっと触って」

 乳首に感じる優しい刺激に、ランは身もだえをする。レクスはそんなランの反応を見ながらそこに口づけした。

「はぁ……ん」

 温かい舌の感触を味わいながら、ランはもどかしげに下も脱いだ。すでにランの花芯は熱を持って立ち上がっている。

「ラン……気持ちいいか」
「う、うんっ……もっと」

 ランの可愛らしいおねだりに、レクスはふっと微笑みを浮かべてその花芯をそっと握りこむ。

「はあっ……」
「ラン……もうこんなになってる」

 レクスがそこをゆるゆるとしごくと鈴口からたらたらと蜜が垂れ落ちる。そのぬめりを借りてレクスはさらに刺激を与えると、ランは身をのけ反らせた。

「あっ、ああ……イッちゃうぅ」
「いいよ、ラン」
「ああっ、んぅ……ああんっ」

 激しくこすり上げられたランはビクビクと体を震わせて精を吐いた。
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