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「ははっ、嘘だよ。彼氏に怒られちゃうもん」
「だよね」
「まぁそれはあげるから使ってみたら。大丈夫、新品だって」
「あ……ははは」
そういうことじゃないんだけどな、とランは思いながら自室に逃げるように向かった。
「はぁ……」
もう我慢も限界だ。折良くルゥもよく眠っていることだし、とランはいそいそとズボンを下ろした。
「ん……あ……」
花茎をこすり上げると、甘い快感がずくずくとランを襲う。
「んっく、あ……んんっ」
この姿が浅ましく、獣じみていると感じながらもランの手は止まらない。先からこぼれる先走りの液で、くちゅりくちゅりと淫猥な音が部屋に響く。
「はっ、はあっ、は……。く……うぅん」
激しく上下すると、ランは射精した。精液がランの手を濡らす。
「はぁ……全然足りない……」
ランの手は後ろに伸びる。後孔につぷりと指を入れ、こねくりまわす。
「あっ……」
そこは潤んで、しとどに愛液を漏らしていた。ぽたりと糸を引いてシーツにこぼれるのも構わずに、ランはそこを弄っていた。
「んっ……んっ……」
後ろを自分で攻めながら、ランは陰茎をシーツにこすりつけた。
「ああっ……欲しいよ……あんっ」
足りない、これじゃ……。ランはもどかしい気持ちで腰を振っていた。
「あ……」
その時、ランの目にビィが寄越した張り型が目に入った。
ごくり、と思わずランの喉が鳴る。
「んっう……」
ランは張り型を掴み、後孔へと押し当てた。ずぶりずぶりと大ぶりの張り型が、ランの後孔に飲み込まれていく。
「あっ……深い……」
ランは張り型を飲み込んだまま、前を擦った。くちくちと嫌らしい音がしてそれがまたランを煽っていく。
「あっ、ああっ……あっ」
止まらない手。ランはビクビクと身を震わせながら果てた。
「はぁ……」
つかの間充足感がランを包み混む。それに身を委ね、ランはふわふわとした意識の中であの瞳を思い出していた。
「レクス……」
たった一人、ランを抱いた男のことを。
「ビィ……ごめん」
「あ、もう落ち着いた?」
「うん、とりあえず」
「そっか」
ランが正気を取り戻して、居間に行くとビィがルゥをあやしつつ夕食を作っているところだった。
「それにしても二人そろって発情期か……」
「なんか一緒に生活してると周期がかぶるって聞いたことあるよ」
「参ったな」
こんなに周期がどかぶりするのは初めてだ。ふたりともぼんやりしたままでルゥの育児をしないといけないと思うと、なんだか不安だったが、それでもなんとかしないといけないんだろう。
「ラン、そんな顔すんなって。なんとかなるよ」
「ビィ……」
「これ終わったら美味いもんでも食おうぜ」
「そうだな」
ビィの根拠もない自身に、ランは不思議と笑えてきた。いつもそうだ。ランはいつもビィの前向きさと柔軟さに助けられている。
「……」
「なあに?」
「いや、ビィが居てくれて良かったなって」
「そうだろ」
ルゥと一緒に遊びながら笑い転げるビィを見つめ、ランはこんな日がずっとつづけばいいと思った。
「だよね」
「まぁそれはあげるから使ってみたら。大丈夫、新品だって」
「あ……ははは」
そういうことじゃないんだけどな、とランは思いながら自室に逃げるように向かった。
「はぁ……」
もう我慢も限界だ。折良くルゥもよく眠っていることだし、とランはいそいそとズボンを下ろした。
「ん……あ……」
花茎をこすり上げると、甘い快感がずくずくとランを襲う。
「んっく、あ……んんっ」
この姿が浅ましく、獣じみていると感じながらもランの手は止まらない。先からこぼれる先走りの液で、くちゅりくちゅりと淫猥な音が部屋に響く。
「はっ、はあっ、は……。く……うぅん」
激しく上下すると、ランは射精した。精液がランの手を濡らす。
「はぁ……全然足りない……」
ランの手は後ろに伸びる。後孔につぷりと指を入れ、こねくりまわす。
「あっ……」
そこは潤んで、しとどに愛液を漏らしていた。ぽたりと糸を引いてシーツにこぼれるのも構わずに、ランはそこを弄っていた。
「んっ……んっ……」
後ろを自分で攻めながら、ランは陰茎をシーツにこすりつけた。
「ああっ……欲しいよ……あんっ」
足りない、これじゃ……。ランはもどかしい気持ちで腰を振っていた。
「あ……」
その時、ランの目にビィが寄越した張り型が目に入った。
ごくり、と思わずランの喉が鳴る。
「んっう……」
ランは張り型を掴み、後孔へと押し当てた。ずぶりずぶりと大ぶりの張り型が、ランの後孔に飲み込まれていく。
「あっ……深い……」
ランは張り型を飲み込んだまま、前を擦った。くちくちと嫌らしい音がしてそれがまたランを煽っていく。
「あっ、ああっ……あっ」
止まらない手。ランはビクビクと身を震わせながら果てた。
「はぁ……」
つかの間充足感がランを包み混む。それに身を委ね、ランはふわふわとした意識の中であの瞳を思い出していた。
「レクス……」
たった一人、ランを抱いた男のことを。
「ビィ……ごめん」
「あ、もう落ち着いた?」
「うん、とりあえず」
「そっか」
ランが正気を取り戻して、居間に行くとビィがルゥをあやしつつ夕食を作っているところだった。
「それにしても二人そろって発情期か……」
「なんか一緒に生活してると周期がかぶるって聞いたことあるよ」
「参ったな」
こんなに周期がどかぶりするのは初めてだ。ふたりともぼんやりしたままでルゥの育児をしないといけないと思うと、なんだか不安だったが、それでもなんとかしないといけないんだろう。
「ラン、そんな顔すんなって。なんとかなるよ」
「ビィ……」
「これ終わったら美味いもんでも食おうぜ」
「そうだな」
ビィの根拠もない自身に、ランは不思議と笑えてきた。いつもそうだ。ランはいつもビィの前向きさと柔軟さに助けられている。
「……」
「なあに?」
「いや、ビィが居てくれて良かったなって」
「そうだろ」
ルゥと一緒に遊びながら笑い転げるビィを見つめ、ランはこんな日がずっとつづけばいいと思った。
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第8回BL小説大賞の投票がはじまりました。清き一票をお待ちしております。
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